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SLM媚薬香水の全6種レビュー

※微セクシーな描写と画像があります。苦手な方はスルーください。

香水は自分のために付けたい。
そう思っていたのに、「19世紀の薬局にあった媚薬のレシピを現代に甦らせた」という厨二病全開のキャッチフレーズに惹かれ、SLMというブランドの媚薬香水のサンプル6本セットを購入してしまいました。

とは言え私は結構な引きこもりでモテを狙う以前にそもそも人と会わない。唯一コミュニケーションのある夫も好みは紅茶系香水なので、買う前から不評は確定。媚薬を使う機会無し。

でも、何ていうか、媚薬ってロマンじゃん?折角なら蠱惑的な女になってみたいじゃん?

ということで、購入したのは、「ウイルスには、死んでもらいます。」の力強い宣言でお馴染み(※)の、香水グッズ販売&香水個人輸入代行の「ラ・パルフュムリ・タヌ」。
※ トップページを開くといきなりこの文章が現れるがあるので、度肝を抜かれる。アルコール除菌製剤の携帯スプレーの説明文の最後についている。

SLM媚薬香水の感想

1.皇帝の粉

Poudre Impériale N°1
プードル・アンペリアル|皇帝の粉
香調:ウッディ・スパイシー

まずアーモンドが漂い、ついでスイセンのような水々しい白い肉厚の花が開き、温かいパウダーに溶けていく。

月明かりの下、噴水脇にある古ぼけたニンフ像が、人知れず命を吹き込まれ動き出す。そんな趣。

なお、良い子の皆さんなら一度はアーモンドプードルを指にとり「ペロッ、この匂いは、まさか‥青酸カリ!?」という探偵ごっこをしたことがあると思いますが、この場合のアーモンド臭は、アーモンドの花の香りだそうです。へぇ。

2.王の噴水

Fontaine Royale N°2
フォンテーヌ・ロワイヤル|王の噴水
香調:フローラル・パウダリー

出だしは白い滑らかな肌、重厚なベット、ベルベットのカーテン、中央に貴婦人、アングルのグランドオダリスク‥

と思いきや、滑らかにフェードアウトし藤田嗣治の美人画に着地。

説明文からもっと王宮セクシーな分厚い白粉肌を想像していたけれど、むしろ日々のメンテナンスの賜物である天然つや美肌。白粉はパウダーではたく程度。普段使いしやすそう。

公式の媚薬診断で「愛されるよりも、愛したいマジで」みたいな選択をしてたらコレになった。みんなもやってみよう。

3.東洋の革

Cuir d'Orient N°3
キュイール・ドリャン|東洋の革
香調:スパイシー・アンバリー

高級なブランデー。あまいあまいチョコレート。マホガニーの家具。クラシカルで仕立ての良いスーツに身を包んだ紳士。

あ、いい香り。

ただ東洋じゃなくて西洋、なんならイギリスのマナーハウスだし、革じゃなくて木製の家具。男性も恋人パトロンではなく、クリスマスの時だけ会える裕福な親戚のおじさん。私、あのおじさんをサンタさんだとずっと思ってた。

クリスマスシーズンの寝香水として是非。

4.後宮の露

Essence du Sérail N°4
エサンス・ドゥ・セライ|後宮の露
香調:フローラル・フルーティアンバリー

あ、アングルの「トルコ風呂」だ。
白く滑らかな肌、絡み合う肢体、むせかえるような体臭、異国情緒。
闇に咲く仄暗い白い肉厚の花。
「トルコ風呂」と「真珠の耳飾りの少女」を見せて、どっちだったか聞いたら、10人中9人は前者を選ぶと思う。残りの1人は嗅覚が特殊か癖が特殊かあるいは両方。

と思ったんですが、Twitterのコメント見る限り、使いやすいフローラルという意見が多いですね。癖が特殊なのは私か?

序盤から香る葡萄が最後まで残る。服にもちょっと残る。

5.悪魔の吐息

Vapeurs Diablotines N°5
ヴァプール・ディアブロティーヌ|悪魔の吐息
香調:アロマティック・スパイシー 

分厚い天蓋付きのベット。仄暗い部屋。細かい透かし彫りの施された木の家具。窓の外には鬱蒼とした森林。
ここはアジアのこぢんまりとした高級リゾート。部屋にいるのは裕福な白人の中年夫婦。

ふらっと入ったタイ式アロママッサージのお店で、このお香が焚かれてたら、「あれ、ここってそういう系のお店?」と不安になること間違いなし。最も直球セクシー。

6.第六阿片媚薬

Odisiaque N°6
オディジアーク・ニュメロシス|第六阿片媚薬
香調:スパイシー・ウッディ

トップにベルガモットが‥と思ったところで思考がぐちゃぐちゃになって、気がついたら香りが変わってた。なんだったのあれ!
公式ブログにも、「『ぐぅあん』とくる」とあります。
阿片は伊達じゃない。
(※注:19世紀のオリジナルレシピには入っていますが、現在SLMより市販されている香水入っていません)

残るのは、クリスマスを思わせるスパイシーなココアと焚き火の香り。

おわりに

全般的に、スパイシーなチョコレートのような香りがベースにあり、名前から想像するよりはかなり付けやすいものが多かったです。

あと、こっそりオススメの使い方をお伝えすると、お風呂に入る時に1・2プッシュすると、かなり良い。文学的な官能小説の世界に浸れます。

それでは!

各種リンク

購入サイト

SLM購入はここから。

※パスワードがないと購入ページまで辿り着かない迷路のような仕組みになってますが、頑張って探すかショップに問い合わせるかしてみてください。

公式ブログ

LPT公式ブログはここから。

おまけ

見出し部分作るためにリストにしたので貼っときます。

- Poudre Impériale N°1
- Fontaine Royale N°2
- Cuir d'Orient N°3
- Essence du Sérail N°4
- Vapeurs Diablotines N°5
- Odisiaque N°6

プードル・アンペリアル|皇帝の粉
フォンテーヌ・ロワイヤル|王の噴水
キュイール・ドリャン|東洋の革
エサンス・ドゥ・セライ|後宮の露
ヴァプール・ディアブロティーヌ|悪魔の吐息
オディジアーク・ニュメロシス|第六阿片媚薬

香調:ウッディ・スパイシー
香調:フローラル・パウダリー
香調:スパイシー・アンバリー
香調:フローラル・フルーティアンバリー
香調:アロマティック・スパイシー 
香調:スパイシー・ウッディ

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