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歩けない 〜10月26日

『初詣に歩いて行けるようになる。』

このことを目標に治療とリハビリをしていて、10月までにしっかり立てるようになると患者さん本人が目標を立てられていてその目標は見事達成できました。

今回治療していて改めて思ったのは限界は自分で決めていることが多いということ。

この患者さんはしっかり僕が組み立てたリハビリのメニューをしっかりこなしているので筋肉は治療当初に比べると見違えるほどについてきています。

今の筋肉量なら歩くことはほとんど問題ないように思います。
だけどまだ物に捕まって歩けないのはご自身で制限をつけてしまっている部分が大きいです。
今回の治療でも10分以上物に捕まりながらであるものの足踏みができていました。
足踏みの際も考えながらだとうまく足踏みできないのを、他のところに意識を持っていってあげるとスムーズに足踏みできていました。

何も考えずにできていたことができなくなると、考えながらするとぎこちなくなってできないことが多いんですよね。考えていることより実際に起こる動きの方が早いので考えが追いつかないんですよね。
かと言って何も考えなくていいわけではなくて。
擬音を使ったニュアンスで伝える方がうまく行くときもあるし、反対に出来ないことに対しては理論的になぜこの動きだとうまくいかないのかをその人の生活や仕事に例えての伝え方や筋肉の働きを説明することもあります。

それでもうまく伝わりきってないことが多く、自分の考えていることがもう少しでも伝わればもっと動けるようになると思うともどかしさが残ります。

今年もあと2ヶ月。
治療もラストスパートが近づいてきて患者さんも僕も焦らないようにただ確実に前に進んでいこうと思います。

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