あまり言及する価値を感じない最近のデザイナーらについて書く(ほとんど義務感で)。

まあタイトル通りです。ちまちまと新しいデザイナーは出てきますよね、どれもさほど代わり映えはしないのだけど。
なんか既視感がある。既存の何かと何かを組み合わせて少し自身のテイスティングを足したような。まあ若さという新しさだけが売りの。
でも本質的には何も新しくない。まあそんなのが。

所詮ファッションなんてそんなものだと言えば、それまでだし。ナンセンスの極みがファッション。「たかがファッションに、なにマジになっちゃってんの」みたいな?
むしろファッションに求めすぎてる自分の方が悪い?間違ってる?

ポスト・マルジェラなんて事すらもう言われなくなりましたね。とっくにコンテクストの更新などというモチベーションは失われてるから。そんな向上心など無い、そんなものは犬に食わせた。
共感だけがすべてな時代だから今は。大衆の半歩先の最大公約数になるのが神で。ユーチューバーとかインスタグラマーとか。中の上、クラスのファッションリーダー的存在ぐらいまでが上限なのだ。

せいぜいポスト・ラフシモンズあたりまでじゃないですか今は。モード厨風情が持ち得る向上心てのは。ラフシモンズが神。
まあラフシモンズって「中二病では一番」というデザイナーですからね。センスの良いBLEACHみたいなもんで。
実質モードを牽引するトップがラフシモンズみたいな認識なんでしょ、業界やファッショニスタの間では。暫定的に見えるが。

まあ90年代のファッション・ルネサンスが異常だったと考えた方がいいのかもな。好条件がいろいろ揃ったから束の間な間だけ実現した、あくまで特殊な時代だったのだと。

じゃ、そろそろいくつかのイマドキのブランドについてコメントしていきますね。
デムナ・ヴァザリア(ヴェトモン、バレンシアガ)、ヴァージル・アブロー(オフホワイト、ルイヴィトン)、ゴーシャ・ラブチンスキーなどについてはたびたび言及してるので、ここでは語りません。

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