YMOはガンダム。そしてガンダムしか勝つる方法は無いんだな。

まあタイトル通り、タイトルがすべて。
YMOはコンセプトバンド。小中学生のスノッビズムをくすぐる目的で狙って仕掛けたジャリ向けバンド。ドリフやヒカキンとか、そういう感じ。
ドリフとヒカキンが「クラスのアホな子供向け仕様」だとすると、ガンダムやYMOは「ややかしこな子供向け仕様」になるかな。まだテレビしか知らないお子ちゃまに、お茶の間のヌルい歌謡曲歌番組で「初めて見るサブカルチャー」という洗練を浴びせる(まあこんなのはインプリンティングなので早い者勝ちに過ぎない。最初にテレビで見たサブカルがあ(
まり優劣とか関係無く)その人にとっての一生涯な神になる)。
「僕はクラスのみんなとは違う」そう思ってる、こまっしゃくれた小中学生の虚栄心を満たしてやる。じゃぶじゃぶと課金したくなるような射幸心を煽りまくるコンテンツ。そういうコンセプト。

本来なら細野晴臣はロックマニアにだけ知られるミュージシャンズミュージシャンで終わってた筈だし、アカデミシャンな坂本龍一もあえてコマーシャル系でやるならインディペンデントなノイズ系などマイナー分野で細々とやるのが妥当ルート。能力はあるが華がないスタジオミュージシャン系で。
だが『ベストテン』などマスな歌謡番組でライトサブカル層にアピールするやり方が得策だと考え、分かりやすいビジュアルファッションなコンセプトで狙ってきたのがYMO。
それはパッケージで売る音楽。まずパッケージありきで、後からそのパッケージに相応しい中身を泥縄的に考える。
YMOは美大出かつファッション人間である高橋幸宏が主体で作られた(細野晴臣もYMOは突き詰めると高橋幸宏のバンドだったとインタビューでも言ってる)。音楽はオマケで本体はビジュアル・ファッション。音楽の体裁なサブカルコンテンツ。何かをダシにして自意識をかなえる為なもの。

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