The Syunsuke FUKUMITSU

クリエイティブライター・エディターの福光俊介です。主にサイクルロードレースをはじめとし…

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クリエイティブライター・エディターの福光俊介です。主にサイクルロードレースをはじめとした自転車競技にかかる執筆をしていますが、ほかにも企業広報や広告などのライティング、コピーライティングも承っています。

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  • ツール・ド・フランス2019取材記

    ツール・ド・フランス2019を取材する中から、起きた出来事や感じたこと、取材の実情などをお届けしていきます。

最近の記事

ちょっと聞いてみます ツール・ド・フランスのお土産、欲しい方いらっしゃいますか?

ドラマ満載だったツール・ド・フランス2019の閉幕から1週間経ちましたが… ボクは7月30日に帰国したのですが、いまだに時差ボケに苦しんでいます。あぁ、それより暑さ! ツール期間中のフランスも異常気象でしたが、日本も暑すぎる。時差より、この暑さに慣れるのにもう少し時間がかかりそうです。 さて、帰国後は残っていた原稿書きや残務処理に勤めていたのですが、ようやく落ち着いたので、この機会にちょっと聞いてみます。 ツール・ド・フランスのお土産、欲しい方いらっしゃいますか? 現

    • 取材旅の終わりに見たもの 花の都到達のツール第21ステージ

      ツール・ド・フランス2019第21ステージ。 ついに3週間の取材旅は終わりを迎えました。7月4日にベルギー・ブリュッセルでのチームプレゼンテーションに始まり、6日からはレースがスタート。ヴォージュ山脈、中央山塊を過ぎ、第2週にはピレネー山脈へ。第3週になると気温40度近い暑さあり、大雨あり、それでもアルプスの山々をめぐって、いよいよ最終目的地のパリへ。花の都ですよ。 と、その前に今日は約600kmのクルマ移動。前夜はシャンベリーという街に泊まったのですが、そこから今日のス

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      • 悩んだら前へ進め 錯綜する情報の先へ急いだツール第20ステージ

        ツール・ド・フランス第20ステージ。 ツールの歴史にまた1人、新たな王者の名が刻まれそうです。エガン・ベルナル。南米コロンビア出身の22歳の若者が、第106回大会の覇者としてその名が記される日が近づいてきました。 ツール・ド・フランスは基本的に、最終日に行う第21ステージで総合争いは行いません。マイヨジョーヌをかけた戦いは、実質第20ステージまで。このステージでトップに立っている選手が、その大会の覇者としてパリへと向かうことができるのです。 明日のパリ到達、どんなムード

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        • 異常気象に振り回される パニック全開のツール第19ステージ

          ツール・ド・フランス2019第19ステージ。 今日はコースチェックをしながらフィニッシュ地のティーニュヘ。天気が良く、好条件の中レースができるものと思っていました。 ところが…という話であります。 サルドプレス脇の道がレースコースになっていて、フィニッシュまで残り1km手前というポイント。キャラバン隊を室内から見送りつつ、レースが来るときは外へ出て写真を撮ろうなんて思っていたのです。 なのに…という話であります。 サルドプレスの脇はレースコース。キャラバン隊の通過を

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        • ツール・ド・フランス2019取材記
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          サルドプレスにオアシス!? なのに贅沢が言いたくなるツール第18ステージ

          ツール・ド・フランス第18ステージ。 今日のステージが終わって、残すは3ステージ。ここまでくると終わりが見えてきて、明るい気持ちで仕事にも向き合える…。 と思うでしょ? どうにもこうにも、そう簡単には物事は進まないようで…。 暑いのだ、フランス。 熱波襲来というのは先日も書きましたけど、ちょっと歩けば汗が吹き出し、サルドプレスに着いても中は冷房がなくて暑いしで、結局クルマに乗っている時が一番涼めるという。朝晩はまだマシなので、寝苦しいということはないですが、スタート地

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          いつしか長距離を長距離と感じなくなっていた 感覚の麻痺に気づくツール第18ステージ

          ツール・ド・フランス2019第18ステージ。 今日のスタート地はポン・デュ・ガール。古代ローマ時代、紀元前19年頃に造られた水道橋です。世界遺産にも登録されていて、ツールの歴史では初めてスタート地点になったのだそう。昨日のステージのようにレースで通過することはあっても、スタート地になるというのは今までなかったのですね。 とはいっても、実際のスタートラインからポン・デュ・ガールは少し距離があって、水道橋をバックにレーススタートという趣きではなかったのですけどね…。 さて、

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          熱波襲来! 能率向上へ準備の必要性を感じたツール第16ステージ

          ツール・ド・フランス2019第16ステージ。 大会はいよいよ最終週。3週間の戦いの終わりが見えてきました。とはいっても、そびえる山はまだまだあって、そこで生まれるドラマをボクは見なければなりません。それを見なければ、満たされた心では日本に帰れませんからね。 今日のステージ、発着地はニームだったのですがこの街、デニムの語源となった街なのだそうですね。「セルジュ・ドゥ・ニーム(serge de Nîmes)」からきているのだそうです。 デニム好きとしては何か得られるものがあ

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          夕食難民にならないために 南仏で非常食買い込んだツール第2休息日

          ツール・ド・フランスは2回目の休息日。 前夜はフィニッシュ地・フォアの近くで一晩を過ごし、第3週に向けて今日が移動日となりました。明日のステージ発着地のニーム近くのバイヤルグという街に今夜から2泊します。 南フランスへやってきました。どこまでも青い空と照りつける太陽。なんとなく、“南仏”という感覚に満たされています。何がそうさせているのか上手く説明できないですけど。ホテルのすぐ近くには地中海が広がっているそうな。 ギラギラの太陽のもと、のびのびと育った犬も元気いっぱいで

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          レース現場で話される言語について 安心とちょっとした決意を固めたツール第15ステージ

          ツール・ド・フランス第15ステージ。 前日、トゥールマレーからの下山が渋滞したうえ、200kmほどの移動があったことから、宿に到着したのは午後11時過ぎ。それからあれこれとやっていたら、結局寝たのは午前3時頃。今日はゆっくり起きて、スタート地点へは行かずに直接フィニッシュ地のフォアへ。レーススタートの1時間ほど前にサルドプレス(プレスセンター)入りし、作業を開始しました。 フォアは隣国アンドラが近くて、道路にも同国の首都であるアンドラ・ラ・ベリャへの案内標識を目にすること

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          取材時の通信について 予備SIMがいよいよ本格稼働のツール第14ステージ

          ツール・ド・フランス2019第14ステージ。 トゥールマレーの頂上にフィニッシュが設けられたこの日、ボクたちの仕事場であるサルドプレス(プレスセンター)は、レースコースから見てフィニッシュから向こうへ約3.5km下った場所に設けられました。 山頂付近にサルドプレスが置かれる際に、ボクがまず考えるのは通信のこと。インターネット環境をどのように整えるかを思案します。 これについて説明する前に、ツール期間中の通信をどのようにしているか説明しますね。

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          サルドプレスに鳴り響いた拍手に込められた意味とは アラフィリップ一色のツール第13ステージ

          ツール・ド・フランス2019第13ステージ。 フランスでは、ジュリアン・アラフィリップ一色になってきました。大会前から同国では期待度ナンバーワンだったのですけど、とはいえ本来総合系ライダーではない彼がここまでやるのはみんなさすがに驚きですよね。せいぜい、ステージ何勝かや昨年のように山岳賞を獲れれば良いなぁ…くらいだったのだと思います。 現地時間7月19日付のレキップ紙 大会の公式新聞「レキップ」も毎日、アラフィリップが一面を飾っています。地元紙だからというのもあるのでし

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          3週間ホテルめぐりの前提条件 聖地に来て思い出よみがえるツール第12ステージ

          ツール・ド・フランス2019第12ステージ。 ここまで、細々言い出すといろいろ出てはくるのですが、ひとまずは順調にきていると思っています。強いて言うなら、ここ数日は寝違えの連続。毎日の移動で日々寝床が異なっていることも関係しているのでしょう。首のあちこちが痛いです。 まぁそれはそうとして、宿泊関係での大きなトラブルがないあたりは、ストレスを感じずに日々を過ごせている要因の1つではないかと思っています。 今まで、予約が反映されていないといった問題に直面したことはないのです

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          トゥールーズクエスト 思わぬダンジョンに大苦戦のツール第11ステージ

          ツール・ド・フランス2019第11ステージ。今日から第2週の始まりです。 レーススタートが現地時間の午後1時35分。ゆっくり起きることができて、心身のリセットができたように思います。ただなにぶん、ボクみたいな人間は頭までリセットされてしまうクチで、何だかシャキッとしないままスタート地点をウロウロ…。少しずつ頭が冴えてきて、徐々にレポートに必要な雑感集めを始めたのでした。 さて、今日のフィニッシュ地はトゥールーズ。郊外も合わせると、約100万人の人口を誇る大都市です。フラン

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          休息!? 急速!? 休足!? 何ひとつあてはまっていないツール第1休息日

          ツール・ド・フランス2019、1回目の休息日。 大会関係者は、前日のフィニッシュ地・アルビ、または周辺地域に滞在。なぜなら、明日の第11ステージのスタート地もアルビだから。ボクはアルビから少し離れたロクシというところのキャンプ場にいます。 さて、休息日だったわけですが、こんな日は何をして過ごすのでしょうか。 まず選手たちは、午前か午後に「プレスカンファレンス」と呼ばれる、いわば記者会見を行います。チームによってメンバー全員が出席することもあれば、エースクラスに限定される

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          レースが街を分断!? やたらと無駄足を踏んだツール第10ステージ

          こんなタイトルにすると聞こえが良くないですが、どういうことか説明しますね。 今日行われたツール・ド・フランス第10ステージ、スタート地のサン=フルールという街は、大きく2つの地区から成り立っています。高台にある「ヴィル=オート」と呼ばれる地区と、低地の「ヴィル=バス」と呼ばれる地区に分かれているのです。 ボクが一夜を明かしたのは「ヴィル=バス」の方。レースがスタートするのは「ヴィル=オート」。距離にして数キロあるかどうかで、宿泊したホテルからも高台がすぐそこに見えるのです

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          3週間を旅するバッグ選び 荷物の増加が気になり始めたツール第9ステージ

          ツール・ド・フランス第9ステージ。フランス革命記念日とバカンスシーズンということでコース脇はかなりの盛り上がりでした。至る街を通過するたびに、途切れることのない人の連なりと声援に心躍らせながらフィニッシュ地を目指しました。レースに臨む選手たちだけではなく、大会関係者にも声援を送ってくれることはとても嬉しいですね。立場はどうあれ、応援してもらえるとやっぱりワクワクします。 さて、大会が9日も過ぎますと、荷物が増えてきます。というのも、訪れる街が独自に特産物や記念品を用意してい

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