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助太刀総研、「第4回 建設DX推進と健全化に関する勉強会」を開催

こんにちは、株式会社助太刀です。

当社では2023年2月に、助太刀総合研究所(以下:助太刀総研)を設立し、共同研究パートナーの京都大学大学院工学研究科の金多・西野研究室とともに、建設業界の人手不足に起因する実態について調査・研究を行っています。

2023年8月25日(金)、助太刀総研が設立されてから初の開催となる「第4回 建設DX推進と健全化に関する勉強会」を新宿京王プラザホテル本館にて実施いたしました。

勉強会の概要

4回目となる今回の勉強会には、自由民主党 津島淳衆議院議員をはじめ、国土交通省、一般財団法人建設業振興基金、一般財団法人建設経済研究所、ゼネコンをはじめとする建設事業者といった建設業界に関わるさまざまなステークホルダーから総勢30名が参加し、建設業界が抱える課題についてディスカッションを行いました。

冒頭、助太刀総研の所長に就任した、助太刀執行役員の植村から開会のご挨拶をさせていただきました。
実は、植村は京都大学大学院工学研究科を卒業しており、共同研究パートナーの西野准教授とは同級生、また当時、金多教授の授業を受けており、「大学院卒業後、15年経って建設業界の発展に向けた研究を共に行うことについて不思議な縁を感じる」と話し、和やかな雰囲気で勉強会がスタートしました。

次に、ご来賓の津島淳衆議院議員から「建設業界が2024年問題を克服し魅力ある産業へと発展するためにはデジタルの力が必要不可欠である。建設業のDX推進に向けて、本日の勉強会において実りある議論が行われることを期待している。」という主旨のコメントを頂戴しました。

建設業界では、2024年4月から適用される「働き方改革関連法」により時間外労働の上限が規制され、一人あたりの労働時間が削減されることで人手不足に拍車がかかることが予想されており、「建設業界の2024年問題」と呼ばれ大きなトピックとなっています。

このような背景から、「労働時間」「賃金」「建設業の魅力と自身のキャリア」をテーマに、登録事業者19万人超の「助太刀」というプラットフォームを活用し、技能労働者の実態調査を実施しました。
本勉強会では、実態調査で得られたデータを用い、現場の実態を把握するとともに、データから考えうる各属性ごとのギャップや今後の対策の方向性について討議を行いました。

最後に、共同研究パートナーの京都大学 金多教授から講評として「全体を通して、賃金・単価の課題が大きい。自分はどう評価されているか、人はどのように評価しようとしているか、ということをデジタルの力で可視化していくことが大事だと感じる。貴重な意見がたくさんあったので、今後の研究に活かしていきたい。」という主旨のお話をいただき、勉強会を閉会いたしました。

懇親会

勉強会後は、参加者の皆様との懇親会を執り行いました。
助太刀 代表取締役社長の我妻が乾杯の音頭をとらせていただき、勉強会の時間内で議論できなかったことなど意見交換をされており、非常に盛り上がった会になりました。

参加者の皆様からのご感想(※一部抜粋)

・回答者は建設業における調査で一番声を拾いにくい層であり、今回の助太刀総研のアプローチで拾い上げる方法が出来たことが重要。

・回答者から出た意見は建設業の魅力や地位に辿り着く。根のところで問題が繋がっているので、各関係者がバラバラに取り組むのではなく、企業・行政団体が上手く繋がっていくことが重要だと感じた。

・大手建設会社からは見えていない建設現場の世界は大きい。見えていない世界の解像度を、助太刀総研における調査や研究を通じてどう高めていくか期待している。

・今後も、助太刀とのデータ連携を通じて現場の声を拾い、建設業界の生産性の向上等に繋げていきたい。

最後に

「建設DX推進と健全化に関する勉強会」は今回で4回目の開催となりましたが、助太刀総研が設立され、京都大学の金多・西野研究室に共同パートナーとして参画いただいたことで、これまで以上により深い調査・研究を行い、有益な情報を広く発信することが可能になりました。

本勉強会での討議を今後の研究に活かし、「建設現場を魅力ある職場に。」すべく取り組んでまいります。今後の助太刀総研の発信にどうぞご期待ください。


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