デザインと芸術と、天使と悪魔

先月、すみだ水族館のロゴデザインなどを手掛ける廣村正彰さんの講演を聴講しました。仕事を例に出して公演しているものの、とても心地良いお話で、廣村さんの人柄の良さと柔軟な心と気配りを感じる内容。行って良かったと率直に思いました。

その講演の途中で、デザインは天使で、芸術は悪魔だという印象を抱いたのです。
これはぜひ、短くても良いので文章にまとめたいなと、少し遅くなりましたがnoteに記載させていただきます。


デザインというものは、世の中に求められ、生まれます。グラフィック、ゲーム、インテリア、イラストレーション…どのような形であれ、依頼をされて始まるものがデザイナーの仕事です。
つまりそれは、依頼をしてきた他者に寄り添い続けなければ、良いデザインは生まれないということ。人の思いに共感し、優しく丁寧に想いの先に導いていくのがデザイナーの本質なんだと強く思いました。

では、私達がやっている芸術は何なんだろうと考えた時に、まるで悪魔だなぁと感じたのです。

人が既に持っている思考や視野に対して、誘惑して、こんな見方もあるよ、あんなこともできるよ、君は本当にそう思ってるの?ふーん。別に責めてるわけじゃないよ、君の勝手だよ。と徒らに人をその場で戸惑わせ、目の前に対峙し、新たな試練や視野を与える
遊んでいる、ふざけている、わからない、理解し難いものが、芸術。基軸に自己追求が不可欠な世界であり、試練や視野を与えるという目的の先には、まだ誰も想像できていない答えがあるかもしれない。


清く優しく、心の底から成功や幸せを信じて人の心に寄り添うべき天使であるデザイナーは、他者が進んでいこうとする夢に対して味方にならなければなりません。
そんなこと、考えるだけでしんどいなぁと。私からすると、人は絶対に全てを理解し合えない。どう頑張っても、完璧にその人を知って共感することなんて出来ない。理解に価値があっても、私にとって共感は辛い。

だからこそ芸術側をやってるんだろうなぁと、この講演を聞いて、ストンと腑に落ちたのです。


とは言えども、今の世の中には完璧にデザイナー一本の人も、芸術一本の人も中々いません。色んなものが複雑に混じり合って、天使的な部分と悪魔的な部分を、その物事に合わせて調整して出しています。だからこそ、より天使と悪魔だと思ったんですね。天使も悪魔も、対立するようで、元は同じ存在。

本当に取り留めなく書いてしまいましたが、またこの辺りを含め、作品としても展示できればと思います。もし興味があれば、展覧会にもお越しくださいませ。

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スエイシユミ
@SueishiYumi

#アート #芸術 #美術 #デザイン

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SUKI

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