私たちの日本画について

先日、参加しているグループ展でギャラリートークが行われた。

今回の展示は「日本画」専攻の作家5人による展覧会。専攻と言えども、現在の日本画界隈の中では特異なメンバーだということが、話して分かった。
詳しくは是非とも展覧会会場で現物を見て確認してほしいが、一部だけ記載しておこうと思う。

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「日本画って何でしょう?」

おそらく大半の人にこの質問をすると、「花鳥風月」「美人画」「風景画」をイメージするだろう。もしくは、巻物などのやまと絵を想像する人も多いかもしれない。

元々日本画というものは、西洋から入ってきた油絵、西洋画と呼ばれる華やかで煌びやかな作品と対比する為に、明治時代に生まれたものだと言われている。しかも、最初に日本画という名称を付けたのは、アーネスト・フェロノサというアメリカの東洋美術史家兼哲学者だ。
それまで日本画という区分は無く、派閥で分かれていたところを、フェロノサは日本の文化の価値に着目し、日本人に日本人の心を再認識させた。

しかしその後、西洋画の影響を受け、抽象的描写や厚塗りなど、今までの伝統技法にとらわれない表現技法を多く扱う作家が生まれた。それ故に、現在の定義では「岩絵具と膠を使用している絵画が日本画」ということになっている。素材がジャンルを隔てているわけだ。だが、それは余りにも表面だけを見すぎているのは、ここまでの話から言うまでもない。素材だけで分類するのであれば、膠絵という名前をつければ良い。

今回のグループ展に参加して、日本画というものに対してもっと真摯に向き合うべきでないかという気持ちになった。参加作家の中からは、日本人特有の意識が無ければ日本画と名乗るべきではないという愛溢れた意見も上がり、とても感激した。

地図はこちら

会期は12月3日まで。
日本画、絵画、現代のアートの再認識として、是非私たちの作品を観ていただきたい。

#アート #日本画 #絵画 #芸術 #美術

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SUKI

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