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THE FIRST TAKE のコンセプトに疑問が生じてしまった

こんにちは。

先日、会社の車に乗っていた時に流れていたラジオで流れていた曲があまりにもインパクトある曲だったので、曲名だけ覚えておいて、とはいえ、曲名を聞いても頭の中でいまいち文字に起きなかったのですが、それっぽい単語を並べて調べたら出てきました。

Bling-Bang-Bang-Born という曲です。1億回再生以上されているので、恐らく相当流行っているのでしょう。わたしは、ついこの前知りました。わたしは、俗世間から離れている仙人みたいな生活を送っているので、流行を知らないことが多々あります。

それはいいのですが、この曲を調べていたら、THE FIRST TAKE の動画も見つかったのです。昔、Twitter(現:X)で誰かが「これはピッチ弄りまくってる」みたいなことを投稿して炎上したみたいな記事を読んだことがあった気がするので、物は試しということでこちらも聴いてみました。

正直、ピッチをいじっているかどうかまでは分かりませんでした。Bling-Bang-Bang-born の感想ですが、これは、たとえピッチをいじっていたとしても充分に素晴らしい技術を持って演奏されているものだと感じました。ピッチをいじるだけではあのクオリティは出せません。

そう思ってタブを閉じようとしたとき、わたしは概要欄の頭に書かれていたことが気になってしまいました。

「THE FIRST TAKE」は、一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り取るYouTubeチャンネル。

THE FIRST TAKE Bling-Bang-Bang-born 概要欄より

"first take" は要はテイク1のことですから、一発撮りの意味は含まれていないですよね。テイク2でもテイク3でも一発撮りできたら、それは立派なれっきとした一発撮りです。"THE FIRST TAKE" のチャンネル名でやっていることが一発撮りであるならば、視聴者をだましているようにわたしは思います。チャンネル運営陣の言葉の選び方が雑なだけかもしれませんが。ただ、これで飯を食っているなら、消費者庁から優良誤認で是正措置があってもいいんじゃないか? わたしはそう思います。

それと、STATEMENT に書かれていたことも気になりました。

一発撮りで切りとる。
今という時間と、
今しか出せない音を。

THE FIRST TAKE
この瞬間は、
二度とない。

THE FIRST TAKE Bling-Bang-Bang-born 概要欄より

格好つけたいのでしょうか? いつ、どこで、どういう演奏をしても、今という時間には今しか出せない音しか出せませんよ。この瞬間は、二度とない、なんて恰好つけているのだと思いますが、時間は戻せないのですから、当たり前すぎて滑稽に見えてしまいます。現実世界はゲームと違ってコンティニューできません。

音楽をやっている人なら首を縦に振りすぎてもげそうになるぐらい同意してくださると思いますが、一発にこだわるならライブなり演奏会なりに足を運ぶのがいいと思います。あれは、正真正銘の本番一発です。映像より確実に一発です。どれだけ素晴らしい演奏をしても、どれだけグロテスクなまでにパフォーマンスをしくじっても、そこにいる人にはそのままが見えます。だから演奏会は面白いのです。

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