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面積の小ささで旧帝国大学の優秀さを決めつけてしまうとこうなる

こんばんは。

突然ですが、みなさんは、このようなことを聞いたことがありませんか? それは、
「大学名は、面積が小さいほうが優秀」
ということです。

たとえば、日本大学と東京大学で比較したときに、日本より東京のほうが面積が小さいので、東京大学のほうが優秀、みたいな話です(日本大学すみません)。

受験での偏差値の高さと大学の実績は必ずしも一致しないのですが、そんなことは置いておいて、今日は、旧帝国大学で面積比較を行い、最も小さな面積を冠した大学をわが国の最高学府としましょう、というなんとも横暴なことをやってみます。わたしの中では気になっていたので、どうなるか楽しみです。

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勝手に比較されてしまう悲しい旧帝大は以下の大学です。東京大学までは北から南へ、それ以降は東から西へ所在地順に並べています。

  • 北海道大学

  • 東北大学

  • 東京大学

  • 名古屋大学

  • 京都大学

  • 大阪大学

  • 九州大学

以上7大学です。旧帝大は「旧」という語感から9大学あると言われがちです。確かに9大学あります(上記7大学に台湾とソウルが含まれます)。しかし、「キュウ」は「旧」であり「9」ではありません。

けっこう困る、採用する面積

採用する面積が実はけっこう困ります。というのは、北海道大学なら北海道だけですから問題ないのですが、京都大学なら京都市の面積を採用するか京都府の面積を採用するかによって面積がだいぶ変わってきます。このような高度に政治的なことをわたしの一存で決めてしまうと著しく由々しき問題となります。難しいことを考えずにどちらも入れてやればいいじゃないの、ということで、両方とも採用して比較しましょう。見る人によっては一部の面積が目に入らなくなると思います。たとえば、京都大学の学生はきっと京都府の面積が見えなくなります。以下、採用した面積を拾い上げます。

北海道大学

北海道の面積を採用しました。北方四島もわが国固有の領土ですから、北海道の面積に含めています。

東北大学

東北地方の面積を採用しました。

東京大学

東京都と東京都特別区部と文京区の面積を採用しました。東京都特別区部を採用したのは、昔の東京市だからです。

名古屋大学

名古屋市の面積を採用しました。

京都大学

京都府と京都市の面積を採用しました。

大阪大学

大阪府の面積を採用しました。なお、大阪大学は大阪市内にキャンパスを構えていないので大阪市の面積を採用しませんでした。豊中や吹田や箕面にあります。

九州大学

九州地方の面積を採用しました。なお、この九州に沖縄は含まれておりません。


以上が、採用する面積です。北海道大学がとても不利に見えますね。北海道大学さん、頑張ってください(中学校の運動会で行われる実況放送みたいなトーンで)。

いざ、面積比較

すべての数字をe-Statから拾い上げ集計しました。意外と面倒でした。

なお、各都道府県が繰り広げる紛争や侵略等により都道府県等の面積は毎年ちょっとずつ変わりますが、ごくわずかですのでこのランキングへの影響はないと思います。

面積の大きい順にランキング形式で発表していきます。なお、順位はつけません。同じ大学でも複数の値を盛り込むからです。

  • 北海道 8,342,441 ha
    まあ、さすがに不利でしたね。札幌大学に改名すればもう少し上の順位を目指せますが、残念ながら札幌大学はすでにあります。

  • 東北 6,694,771 ha
    東北は本州の3割ほどの面積があります。けっこう大きいですね。

  • 九州 4,223,002 ha
    九州は北海道の面積のだいたい半分です。ちなみに、四国:九州:北海道:本州はだいたい 1:2:4:12 です。これを倍にすると実際の面積の平方キロメートルにだいたい一致します。ですから、四国と九州と北海道と本州の面積はそれぞれ 2, 4, 8, 24 となります(単位はすべて平方キロメートル)。

  • 京都府 461,220 ha
    北海道を除けば京都府は大きな分類になるようです。まあ、ほかが東京とやら大阪府やらで小さなところばかりですから、旧帝大はここでもハイクオリティな戦いを繰り広げていることになります。

  • 東京都 219,405 ha
    京都府の面積の半分未満はかなり小さいですね。

  • 大阪府 190,534 ha
    大阪府は小さいので、大阪市の面積を採用できずとも大阪大学はそれなりに優秀ということになります。素晴らしいですね。

  • 京都市 82,783 ha
    京都市は意外と大きいですね。

  • 東京都特別区 62,753 ha
    23区もあるからもっと大きいものだと思っていましたが、まさか京都市より小さいとは思っていませんでした。しかし、東京都特別区が東京市というひとつの市を分割したものだと考えたら、この大きさも妥当といえます。

  • 名古屋市 32,650 ha
    名古屋大学はどのような尺度を持ってきても名古屋「市」が最大面積ですから、安定してかなり優秀といえます。

  • 文京区 1,129 ha
    特別区全体ですらそこまで京都市よりも小さいのに、それを23に分割してひとつだけをとってきたらそりゃあ面積は小さいに決まっていますよね。

以上です。東京大学はある意味最高学府を堅持できたとも言えますし、見方を変えれば名古屋大学が最高学府ともいえます。

激闘の成果(面積はha)

まとめ

いかがだったでしょうか? 案外予想できたところもありましたが、京都大学が苦戦していたのが意外でした。ほかでも面積から大学ランキングを作ると面白い結果になると思います。市区町村名どころか町名レベルの地名を冠する私大もありますから、そういうところを連れて行けば旧帝大では到底太刀打ちできないものになると思います。まあ、そのようなところを採用すると面積を調べづらくて大変な思いをすると思います。

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