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Webマーケッター、研究者、テレビマンの失業が始まっていく

「人工知能は人間を超えるか」という本に刺激的なことが書いてあったので、紹介します。人工知能があれば、あらゆる職業がなくなっていくというのです。

これからの働き方を考えるためにもこの流れは知っておきましょう。

人工知能は傾向を捉えて改善していくのが得意

人工知能で特徴的なのは、データから特徴をつかみ、傾向を知って改良・改善を重ねていけること。

この特徴から、改善の作業だけを人工知能に任せて、それ以外の仕事は人間が行う、と考えられてきました。「改善の作業を指示する人間の仕事」はなくならないとされていたわけです。

しかし、人工知能の進化により、そんな悠長なことは言ってられなくなってきました。人工知能に指示を出す「設計」という仕事も代替される可能性が出てきたのです。

たとえば、ネットにおけるウェブサイトの最適化などは、もうとっくにデザインの領域にコンピュータが進出してきている。

こうしたことはネットの仕事に限りません。いろんな業種で、人工知能による仕事の代替で、生産プロセスが劇的に向上するというのです。

たとえば、製薬や材料の分野では、すでに多くの部分でコンピュータと機械による実験が行われているが、仮説生成まで人工知能が行うようになれば、仮説生成と実験という研究開発のプロセスを人工知能が担えるようになり、いままで以上に探索できる解の範囲が一気に広がるかもしれない。

こうしたことはクリエイティブな仕事にも影響を与えると言います。 

音楽や絵画といった芸術の世界にも、このような試行錯誤による人工知能の進出は及ぶかもしれない。
「いい音楽」から特徴量を学習し、それをまねして、組み合わせて新しい音楽をつくる。その評価を得ては学習し、つくるということを繰り返せばよい。
映画やテレビ番組などのコンテンツ制作、ファッションや食などでもこの方法が主流になることも考えられる。  

肉体労働も機械が行うように

機械による仕事の代替は、人間の頭脳が重要になる職種だけでなく、肉体が重要になる職種でも起きると予想されています。

製造業と同じ肉体労働でも、タクシーやトラックの運転手というのは、少し前までは、人間の労働として残り続ける仕事だと思われていた。ところが、自動運転車やドローンの登場で雲行きが怪しくなってきたのは、みなさんもよくご存じだろう。  

特に、運転に関しては、自動化されることでより安全になり、ユーザーにとっても便利になると言います。

データ分析は機械の仕事に

また、本書ではこんな記述も。

広告・マーケティングは、前述のように、真っ先に変化が訪れる分野のひとつである。データが多く、短期的なサイクルで回る最適化はコンピュータの最も得意とするところだが、それが徐々に長期のものにも進出してくるはずだ。
たとえば、現在は人間が行っているマーケティングも、刻々と変わる顧客ニーズをリアルタイムに、的確にとらえることで、完全自動で最適化されていく可能性がある。
長期的なブランドイメージの向上や商品企画などは、人間の仕事とされているが、そこにもデータ分析と人工知能の介在する余地は大きい

これまでクリエイティブとされてきた仕事も機械に奪われてしまう可能性があるわけです。

失業しないためには機械ができない仕事をしよう

ここまでの内容から言えることは、今後失業しないために働き方を真剣に考えていかなければならない、ということ。

そのために必要なのは、「機械と張り合って勝つ(機械よりも仕事で価値を生む)」「機械と張り合わずに新しい仕事を見つける(機械ができない仕事をする)」のどちらかです。

この中で、自分はどちらを選ぶのか、選んだ先でどんな行動をとっていけばいいか、は全ての人が考えていかなくてはなりません。

それくらいシビアな時代が近づいているということです

ちなみに、僕は、機械ができない仕事を見つけますね。それが何なのか、答えは出ていませんが、人間にしかできないことを追求して仕事をしていきたいものです

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