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パスワード管理アプリ「1password」レビュー

みなさんはパスワードなどの管理はどのようにされていますでしょうか。
僕は今までFirefoxの既定のパスワードマネージャーを使っていたのですが、今回1passwordに乗り換えてみました。この記事ではその感想などを書いていこうと思います。


1passwordとは

1password公式サイトより

1passwordとはカナダのソフトウェア会社 AgileBits Inc. によって開発された有料のパスワード管理アプリです。パスワードを暗号化し、クラウドに保存してくれます。料金や機能については、後述します。

きっかけ

今回Firefoxのパスワードマネージャーから1passwordへの移行を行った理由をご紹介します

1、デバイス間連携の問題

僕は、パソコン(Windows)ではメインブラウザとしてFirefoxを、スマホ(iPhone)では、Safariを使用しています。なぜ、Firefoxに統一していないのかというと、一時期スマホでもFirefoxを使ってみたことがあったのですが、めちゃくちゃアプリが重かったんです。もしかしたらタブの開きすぎが原因だったのかもしれませんが、アプリの起動に4秒程度かかり、さすがに不便でした。

それで本題に戻ると、iPhoneでのFirefoxに保存されているパスワードの同期が遅いように感じていました。実はSafariを使用していたとしても、Firefoxのパスワードマネージャーが使えるように設定はできるのですが、この同期の遅さなどから、結局iCloudのキーチェーンを使用していました。ただ、それは
それで、パスワードを新規設定したら2つの管理ツールに追加するか、あるいは1つの統一されたパスワードをあらゆるサイトで使用するかをしなければなりませんでした。前者はめんどくさく、後者はいうまでもなくセキュリティ的にまずいです。

2,authyデスクトップのサービス終了

二つ目の理由は、僕が2要素認証(2fa)のアプリとして使用していたauthyがデスクトップ版のサービス終了を発表したことです。
authyはもともと、スマホとパソコン両方で2要素認証を閲覧できて便利だったのですが、デスクトップ版のサービス終了により、スマホだけの利用しかできなくなってしまいました。それが、2要素認証にも対応している1passwordを選ぶことにつながりました。

機能

パスワード+αの保存

上記は、1passwordに追加できる情報の一覧です。はい、多いです。
1passwordの魅力の一つは、パスワードだけではなく、銀行口座番号や、秘匿性の高いところに保存しておきたいメモなどなんでもぶち込めることです。

このなんでもぶち込める、というのは思いのほか便利でした。たとえば、僕が使用している銀行では、本人確認のためにキャッシュカードの裏に記載されている「製造番号」を求められることがあります。このとき、財布が手元にないと結構不便でした。とはいえ、写真やメモ帳に保管しておくのはセキュリティ的に少し不安なところもあったのですが、きちんと暗号化されている1passwordにそれを保存しておけるのは便利でした。

2要素認証(2fa)の保存

引用:https://geekgirltech.com/how-to-use-1password-as-your-2fa-app/

先ほども少し触れましたが、1passwordは2要素認証アプリとしても利用できます。
複数のデバイスで閲覧できるほか、パスワードと同様に自動入力ができます。数字とは言え、2要素認証には有効期間が設けられているのでこれは便利でした。

パスワード共有

1password公式サイトより

1passwordではパスワードを共有することもできます。僕は今まで使ったことはありませんが、たとえば信頼できる友人や家族にパスワードを一時的に伝えたいときは便利かもしれません(ラインなどで直接送るのはセキュリティ的にあまりよくないでしょうし、、)

注意点

1passwordには使用して気づいた注意点もいくつかあります。

1,マスターパスワードの保管

当然ですが、1passwordを管理するパスワードがあります。これは、言うまでもなく1passwordに保管していても1passwordから締め出されたときには役に立ちません。また、1passwordはそのセキュリティの高さからパスワードのリセットができないそうです。

ちなみに、これの保管場所はやっぱり物理的に持っておくのが一番だと思います。実際、1passwordでもパスワードを書いておける欄と、緊急時の復元用の緊急キーが記載された「Emagency Kit」が印刷できるようになっています。万が一、デジタル上のあらゆるものから締め出されたとしても、物理的に現実に存在している紙から締め出されはしません。1passwordは出生証明書(日本ではありませんが、とにかく大事なものということでしょう)と一緒にこの「Emagency Kit」を保管することを推奨していました。日本だと銀行通帳や、印鑑などと保管するといいかもしれません

2,iPhoneのicloudキーチェーンから1passwordに移行できない

iPhoneを利用されている方は、既定のiCloudキーチェーンを利用されている方が多いと思いますが、iCloudキーチェーンはiPhone単体では出力できない=1passwordへの取り込みができません(執筆時点、僕が把握している限りは)。
iPhone「単体」と書いたのは、macがあれば可能だからです。ただ、iPhoneしか持っていないという方も多いでしょうし(実際僕もそうです)これは不便な点かもしれません

金額

金額は上記のとおりです。年間36ドル(約5400円)、、。安くはないです。ただパスワードはインターネット上のありとあらゆるところで使うものです。また、パスワードの流出は、金銭的な損害を及ぼす可能性もあり、パスワードマネージャーの重要性は高まっていると思います。
検討する価値はあるのではないでしょうか。

ちなみに、amazonにてソースネクストから1passwordの3年版が120000円程度で販売されています。ぜひ確認してみてください:https://amzn.asia/d/9dq8Ufz

学割

もし学生であれば1年間無料で利用することができます。学割に関しては別記事を書くので少々お待ちください。
(Github Student Developer Packを使います。詳細はググってみてください)

最後に

最後までお読みいただきましてありがとうございました。少しでもお役に立てたのであれば「いいね」を押していただけると励みになります。それでは。


*(1passwordは信頼できるサービスだと思いますが、)本記事は特定のサービスの安全性、合法性を保証するものではありません。詳細は免責事項をご覧ください。

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