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なんば歩きの有用性?!

ダイエットのために勤務日平日の昼休みに30分程度ウォーキングをしているのですが、最近腰痛があり、歩き方をいろいろ工夫してるんです。
そこで最近気が付いたのが、「内転筋」を使って歩くことです。
 
元々ガニマタ気味で、整体にいっても「内転筋が弱い」と言われていて、どうしたもんかと思っていたのですが、まず歩き方を意識してみるかと、内転筋を意識して歩くようになりました。
 
内転筋を意識すると、ひざとひざの距離が縮まって、足がクロスして前に出るようになるんです。
そして内転筋を意識すると、ケツから足が出るイメージになります。いわゆるケツであるく感じです。
分かりやすく言うと、モンローウォークや競歩みたいに、ケツをぷりぷりしながら歩く感じです。
そうするとどうなるかというと元々ガニマタ気味の人が歩くときって歩様がこうなるんです。
 
<進行方向を下だと思ってください>ガニマタバージョン
右足↙
     ↘左足
右足↙
     ↘左足
右足↙
     ↘左足
右足↙
     ↘左足
 
つまり外側前方に向かって足が向くので、推進力が外側に逃げてしまうんです。
そのために効率のいい力の伝達ができずに、足が疲れたりするのではないかと分析したわけです。
そこで、ケツであるくとどうなるかというと。
 
<進行方向を下だと思ってください>ケツプリバージョン
右足↘ 
    ↙左足
右足↘ 
    ↙左足
右足↘ 
    ↙左足
右足↘ 
    ↙左足
と、このような感じで、足が内側前方に向くので、最短距離で路面に足が設置し、前方方向への推進力が増すように感じます。
この時に、腰のねじれの力も推進力に変換されるため、より前方への力が働くように感じます。
 
このケツで歩くということを意識したときに、多くの方が違和感を覚えるのではないかと思います。
それは、手の動きが邪魔、ということです。
ケツで歩くということは、足だけでなく、腰も前に向くようになります。
右足、右腰が前に出てるとき、右手は後ろに振られてますよね?
これがいわゆる西洋歩きなのですが、これって、せっかく右足と右腰で前方に生み出した推進力を、後ろに振られる手で減衰してるんです。下半身は右前方に力を向けてるのに、上半身は右後方に力を向けてるんです。下半身のほうが強いので、前方に進んでいますが、右上半身で推進力を減衰している状態なんです。
これは、僕は学んでいませんが、生体力学や、運動力学上、100%のエネルギー伝達ができていない状態だと思います。
 
そこで登場するのがなんば歩き、明治維新より前の日本人の歩き方なわけです。
 
これは、右足が前に出るときに右手も前に出る歩き方です。
つまり、上半身と下半身が連動して同じ方向に移動するため、力の減衰が起きにくいというわけです。
とはいえ、ただ右手と右足を同時に出せばいいというわけではありません。
なんば歩きの真髄は、自然な体重移動にあると考えます。
 
つまり、両足立ちをしているとき、体を前方に傾けてみてください。マイケルジャクソンのあれです。
ある一定の角度になったら、必ずどちらかの足が前に出るはずです。というか出してください転びますw
その時の姿勢に注意してみてください。多くの人は、足と同じ方向の手が前に出ています。
なんば歩きの真髄はこれなんです。
前傾姿勢で体が倒れるタイミングに合わせて、右半身、左半身と交互に前に出していく。
それによって、力を減衰することなく「スッスッスッ・・・」っと流れるように前進していくわけです。
 
というのが、僕が気が付いたなんば歩きの有用性なのですが、重大な欠点を見つけてしまいました。
 
やってみたらわかるんですけど、この前傾に倒れながら、右半身、左半身とスッス進む姿、相当やばいです。下手したら警察呼ばれかねないです。
 
このように正しいなんば歩きが世間体の関係できない以上、我々は正しい西洋歩きをするしかないのだろうなと至るわけですが、西洋歩きの利点は恐らく、上半身と下半身のねじれによる反動で、次の一歩が出るので、歩き方が美しいんだと思います。前述のとおり正しいなんば歩きは、前傾姿勢になるので、歩く姿が美しくないのだと思います。ですから、一様に西洋歩きが悪いというわけではないのかと。
むしろ西洋歩きをする場合は、ねじりを推進力に変えるために大きく手を振る方が力の伝達効率は良くなると思います。
 
ただ、ひとつ言えることは、エネルギー効率は、なんば歩きのほうが良いということだけは確かだと思います。
ねじりによって自ら推進力を生みだす西洋歩きと、前に倒れるという重力を利用して前進するなんば歩きでは、おそらく消費するエネルギー差が段違いだと思います。
だから江戸時代の日本人は、途方もない距離を驚異的なスピードで歩くことができた、という話は今更僕が説明するまでもなく有名な話ですが…。
 
という、なんとも言えないどうでもいいお話でした。
 

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