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2年で800名の受講生を輩出!GeekSalon副代表が語るコミュニティ作りの肝

2018年以降、オンラインサロンの隆盛など「コミュニティ」への関心度がますます高まっていますよね。コミュニティ関連のサービスも最近ますます見かけるようになりました。

参照:乱立するコミュニティサービス。自分に合った好きで生きていくためのツールとは?

今回は、0からプログラミングコミュニティを立ち上げ、2年間で800名以上の受講生を輩出した大学生限定プログラミングコミュニティ「GeekSalon」の副代表高尾敦(以下、あっちゃんに)に、広報担当・金森悠介がインタビューしてきました。

GeekSalon(ギークサロン)立ち上げ当初、どんな思いでコミュニティを作り、維持、そして拡大させていったのか。2年間で800名の受講生を輩出した背景には何があったのか伺ってきました。今後、コミュニティをゼロから立ち上げたい方や、既にコミュニティを作っている方の参考になることもあるでしょう。

GeekSalon副代表・高尾敦

ーー GeekSalonが急拡大(ブレークスルー)した要因は何があったのでしょうか?

あっちゃん:転換期は3つあると思っています。

①単発の体験型 → 継続的に学習できるコミュニティへ

1つ目は、コミュニティという環境を作り、長く学べるようにしたこと。始めた頃は、無料の体験会を単発で行なっていましたが、体験会に何度も来てくれる学生がいたことから継続的に学習できるコミュニティを立ち上げていきました。

②有料にして、コミュニティに参加することを自分ゴト化

2つ目は、有料にしたことでコミュニティの質がめちゃくちゃ上がりましたね。タイミングとしては、2月にGeekSalonが始まってからは半年くらいです。例えば、コミュニティ運営のための組織を強化できるようになったこと
や、コミュニティに参加する生徒たちの真剣さが非常に変わりました

③女子生徒の比率が増えたタイミング

3つ目は受講生の女子生徒の比率が上がったタイミングです。

半年間くらいかけてインスタグラムを強化したり、女子メンターを積極的に採用したことで受講生の女子生徒の比率もどんどん多くなっていき、結果的に多様性が広がりコミュニティの質が向上しました。

本当に、目に見えて変化があったと思っています。それまでのGeekSalonの男女比は、男子20人・女子2人みたいなものでした。それが、4分の1や3分の1とかに変わっていったのは大きな転換点の一つですね。それこそ、女子の受講生が増えるまでは、「プログラミングにめちゃくちゃ関心のある人」が中心であったものが、「私でも・僕でもプログラミングできるんだ」という人が参加者の層としてかなり増えたんです。これは大きい出来事ですね。コミュニティの方針としては色々あると思うんですが、僕は少数精鋭の特化型のコミュニティといった形ではなく、今のような多様性あるコミュニティを作ることに自分たちがやる意味があると思っています。

ーー GeekSalonを立ち上げた当初の思いはどんなものでしたか?

あっちゃん:僕自身も元々、プログラミングをやったことなかったんです。むしろ、コミュニティを作ることにかなり強い思い入れがあります

というのも、自分自身が大学を一回留年していて、大学というコミュニティから一回外れたんです(笑)。留年すると分かるのですが、家族というコミュニティからも出されてしまいます。

そんな時に、もしかしたら「大学生って自分と同じように意外と居場所がないんじゃないかな」って思いました。そういう人たちの居場所を作ることが重要だと思っていたところ、代表の斎藤から誘われたのが「プログラミング × コミュニティ」でした。

僕自身は、元々物理の塾講師をやっていました。今になって思うのは、物理とプログラミングは似ているということです。「実際に起こっている現象を知る」点が共通しているところに面白みを感じました。例えば、「なんでSuicaでピッとやるだけで改札が開くんだろう」みたいなものです。あれを何故なのだろうと自然現象として理解するのが物理で、それの仕組みなどを知るのがプログラミングだと思います。そういう意味で両者が似ているかなと思ったのが背景としてあります。

ーー コミュニティを作る上で、意識していることはありますか?

あっちゃん多様性を受け入れられる環境を整えることですね。

例えば、コミュニティを立ち上げる人が自分自身が特定の高い技術やノウハウを持っている人だったりしたら、セグメントを細かく切って、自分の知識を一方的に教えていくというコミュニティの運営方法ができると思うんですが...。自分自身はそういうタイプではありません。

そんな中で、自分のできることは、多様性を受け入れられる環境を作ること、そしてそれを整えていくことだと思いました。あとは、初期の頃は運営者がとにかく熱量高く取り組むことですね。コミュニティを維持するためには、何でもやらないとダメですからね(笑)。

ーー 今後、GeekSalonが大きくなっていく上でチャレンジしたいことはありますか?

あっちゃん"出口の部分"をさらに用意することです。今の時代、プログラミングを学ぶことは誰でもできるし、GeekSalon以外で学ぶことも、もちろん可能。そんな中で、"出口の部分"も用意するというのがGeekSalonの良さにしていきたいです。

例えば、プログラミングを学んだ後、どうするかというキャリア相談に乗れること、プログラミングスキルを用いて実践的な開発現場に携わる環境を整えるとか、インターンに行くとか、学校現場で教える(ex.海城高校で生徒にプログラミングを教える)とか、そういった出口となるものをきちんと整えること。将来的にも、入口の部分から出口の部分までをしっかり整えるというのがすごく大事です。だからこそ、プログラミング教材の質だけを高めるとか、そういうものを突き詰めているのではないと思っています。

むしろ、モノづくりの経験などを通して、GeekSalonコミュニティに参加してくれた子の人生をどうしていくか、というのを一緒に考えていくことに意義があると思っています。そして、1000人いたら、1000人の人生のサポートができる環境を作っていきたいです。

ーー 学校教育に入っていくことについて、詳しく聞いてもよろしいですか?

あっちゃん:ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、2020年にプログラミングが学校教育の中で義務教育化されます。プログラミングを教える必要性が増す一方で、現状プログラミングを教えることができる先生はほとんどいないでしょう。

そうなると、先生がプログラミングを「教える」ことは無くなっていくかもしれないと個人的には考えています。というのも、学校には教えられる人が教えに行けば良いからです。むしろ先生に求められるのは、生徒のモチベーション管理やプログラミングを教える人の管理、それを心理学的なアプローチなどを通じて行うマネジメントスキルになるのではないでしょうか。

要は、「コーチングスキル」です。学校の教師に求められているのは、「コーチング」であって、「ティーチング」ではないと思います。

むしろ、「ティーチング」は自分たちGeekSalonやアプリ開発経験者など専門的な人が教えれば良い、と分解されていった方が良いのではないかなと思います。例えば、「ティーチング」はGeekSalonがやりますと言って学校教育にも関わっていきたいですし、他の組織でもGeekSalonが開発としてサポートに入るようになることが今後のGeekSalonの目標ですね。

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画像制作:GeekSalon Webメンター兼デザイナー:むっちょ

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