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なんでもない事19(閲覧注意?)

最終投稿からまた時間が空いてしまった。
仕事を失ってから相変らず家でくすぶりつつ、たまに外の世界に引っ張られつつ、何とか生きている。
しかしお外が殺人級に暑いので、今年に限ってはおうち時間が増えて良かったかな……とも思うが、やっぱり働いていない事は悪なので駄目だ。駄目だよ。

~枕と虫の話~
久しぶりに記事を書いたと思ったら初っ端から閲読注意な話題で申し訳ない。そして虫の話なので苦手な方はブラウザバックした方が良い。
が、どうしても書きたい。供養も兼ねて書いて発散したい。

引越ししてから半年くらい経ち、新しい家にも慣れてきた。
お布団も良い感じの羽毛布団で、軽くて暖かくて幸せだった。

しかし事件が起こる。

見つけたのは7月の初旬の事だった。
夜になり、さて寝るか……と思い布団に入ると、小さい虫を見つけた。

こんな感じ。全体的に茶色くて、背中はタマムシみたいな光沢がある。


ヤツではない。小指の爪にも満たない大きさだ。
たまたま入り込んだ虫だろうと、ティッシュで優しく包んで殺し、ゴミ箱に捨てた。
しかし、それから毎日事あるごとに小さい虫が出てくるようになった。
茶色くて、小さくて、寝室にしかいない。
キッチンとかで見つけたらそちらの方が大問題だが、かといって虫と一緒に眠れる程たくましくもない。

気になるので一度畳を全て上げて掃除機なんかもかけてみたが、別に巣がある感じもない。困り果てて、暫く布団をリビングに移動させて眠る事にした。それが数日続いた。

リビングで眠るようになっても虫はいた。ちょろりちょろりと出続ける。
もしかして布団に住んでるのかと思い、布団乾燥機で入念に、入念に乾燥させてみるも効果なし。
この段階で既に布団カバー、シーツ、枕カバー、洗えるものは全て洗ったし、何ならほぼ毎日洗濯していた。

次第に病み初めて、もしかして自分の頭皮に住んでるのかと考え始めたが、調べてみると人間の頭皮に住める虫はシラミだけらしく、虫を観察するもシラミではない。
家の中の害虫としてポピュラーなチャタテムシやシバンムシっぽいのだが、それらとは形がちょっと違うような…
調べついでに分かったのだが、高温多湿だと大抵の虫にとって良い環境になるとあったので、寝室とリビングは暫くエアコンを点けっぱなしにして様子を見る事になった。

確かにここ1,2か月は猛暑日が続き、部屋の湿度70%で室温29℃が続いていたので、涼しくて乾燥している環境を作れば或いは……という一縷の望みをかけての試みである。

それでもやつは出てきた。
「うじゃうじゃ」ではなく「ちょろ……ちょろ……」という頻度なのだが気持ちが悪い事に変わりはない。
出現するのは寝具周辺と和室だけだったし(布団をリビングに移動させても生息域が拡大する事はなかった)洗濯や布団乾燥機を駆使してもまだ絶滅の気配がないので不思議だった。

そして運命の日。

その日は昼食後にちょっと眠くなったので、昼寝でもしようと思い、ふと何気なく枕を見た。



わらわらと例の虫の赤ちゃんが枕に!!!
(幼虫だがうねうねしてるタイプではなかった)

そして悟った。原因が枕――蕎麦殻枕にある事を。

以前家に住む虫を調べていた時に、家に住む虫の大抵が「穀物類」を食べて生きているから、粉や米、パスタ類の保管には十分注意するように、という一文を読んでいた。
自分の使用しているのはAmazonで買った安い蕎麦殻枕。そう、お蕎麦の殻も立派な穀物である。

しかも枕の縫い目が荒く、枕のファスナーを空ければすぐに蕎麦殻が入っているようなタイプの枕だったため、孵化したやつらが枕の布の隙間から布団に進出していたのだった。

そしてこれが最大の過ちなのだが、枕カバーをするのが面倒で、タオルを巻くか、タオルも面倒な時はそれすら巻かずに使用していた。これが駄目だった。原因は自分の怠惰にあったのだ。駄目だよ。

ともあれ、元凶さえ分かればこちらのものである。
即座に枕をゴミ袋に入れてゴミの日に捨てた。

それ以来、例の虫は殆どいなくなった。
たまに見かけるが、偶然生き残ったやつらがいるだけだと思う。完全に家から排除するのは不可能だろう。蚊や蜘蛛同様、ある程度の共生は避けられない。
戒めとして、寝室はあの日以来ずっと除湿モードで稼働させっぱなしだ。おかげで湿度59%という乾燥気味の部屋で眠っている。
そして枕も買い替えたが、懲りずにまた蕎麦殻枕にした。
以前書いたこちらの記事で紹介した枕を再購入。

実は今回虫が住み着いた枕だが、上記で紹介した枕ではない。
一昨年買って使っていたのだが、家族に「これめっちゃ良い~」とそのままパクられ、渋々家族が使っていた枕を自分で使っていたのである。
どうせ買うなら、最初使っていた枕が良いという事で、再購入に至った。
これは縫製もしっかりしているし、家族から虫の報告もないため安心して使用できる。
これを読んでくれた人も、決して蕎麦殻枕が駄目というワケではないので誤解しないで欲しい。
きちんと手入れしていれば蕎麦殻枕はとても心地よい寝具なのだ。蕎麦殻枕に栄光あれ。


そして自分の頭皮にも虫はいなかった。
そりゃそうだ。頭皮よりも蕎麦殻の方が心地よいに決まっている。
人の体は高温多湿かもしれないが、毎日熱湯(シャワー)を浴びたり洗剤をかけたりしているので、普通の虫は住めない。そう考えると毛じらみってすごい。

そんなワケで、今でも極稀に出てくる虫をプチッと潰しながら、毎日健やかに眠っている。
ただ来月来るであろう電気代の請求書を震えて待っている。それだけ。

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