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「Never Give Up Girls!Negicco20周年」について

この心地良い気分を久々に思い出した。そう、これがNegiccoなんだよな。


お久しぶりですNegiccoのライブへ

先日8月13日にLINE CUBE渋谷で開催されたNegiccoの結成20周年記念ライブ。
コロナ禍や、メンバー個人の私生活の変化もあって、3人揃ってのきちんとしたライブ活動はここ数年行われていなかった。
僕個人としてもNegiccoの単独ライブに参加するのは約4年ぶりで、その間にメンバー個々のイベントやソロライブに何度か足を運んでいたが、そんなに間があったのかという想いだ。

でも「このままNegiccoは解散してしまうのではないか」とは全く考えなかった。考えないというより希望。いつの時代にも新潟にはNegiccoが居るという現実 を失ってはいけないと 所属事務所も応援しているファンも皆んな思っていると確信している。

新しく建て替えられた渋公にくるのは初めて。この辺りのタワマンの高層階に居を構えて、代々木公園で犬種もよく分からない犬の散歩をするのには年収いくら必要ですか?
Negiccoを昔から支えるサトウ食品には足を向けて寝られない。可動域の狭いサトウくんと
キャパ2,000人のホールがほぼ満席だった。Nao☆さん曰く今回の来場者はお盆なので4,000人

開始時間となり照明が落ち、オーバーチュアである「Make Up Prelude
」がホーン隊も加えたフルバンドで鳴り始めると 鳥肌が立った。
オープニングの一曲目は「トリプル!WONDERLAND」。2015年夏の日比谷野外音楽堂と同じアッパーチューンでのスタートとなる。
ネギライトを振りながら控えめにコールをする。4年ぶりのライブなのに身体がノリを完全に記憶しているのは、もはやDNAに刷り込まれているという事か。初めから何故か泣けてきて参った。

「光のシュプール」→「ネガティヴ・ガールズ!」→「さよならMusic」→「圧倒的なスタイル」のアゲ曲叩き込みで体温は最高潮。久々に聴いた「雫の輪」は凄え良い曲だなと再確認。
Negiccoはやはり曲が強い。アッパーチューンから聴かせる曲からノベルティソングまで20年で蓄積された多くの曲がありライブでは様々な表情を見る事ができる。今回の東京公演と先日開催された新潟公演では(バンドセットにも関わらず)セットリストを変えていたことに驚いたが、それも良曲に恵まれているNegiccoだから出来るのだろう。
3時間近くのライブがあっという間に終わってしまったのだ。

ホーン隊を加えたフルバントの音の厚みも、舞台セットも、レーザー光線を含めた照明演出もとても豪華だった。今回お金かかってるなぁ。サトウ食品さんサポート本当にありがとう。

相変わらずのユルユルなMCは2,000人入る大きな会場でも変わらない。3人とも結婚・出産を経て久々の大きな単独ライブだが、良い意味で昔から何も変わらないことに安心した。Negiccoのライブでは「多幸感」を味わえるとよく言われていたが、今でもそれは健在なのよね。


「Negicco 20th Anniversary Live~MY LIFE is Negicco~ supported by サトウ食品」2023年8月13日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)セットリスト

オープニング:Neggy's House~Make Up Promenade~Make Up Prelude
01. トリプル!WONDERLAND
02. 愛、かましたいの
03. お久しぶりです・お元気ですか
04. アイドルばかり聴かないで
05. vermilion sands
06. サンシャイン日本海
07. それって魔法かも?
08. Do-De-Da ~Trimondo Negimina~
09. 午前0時のシンパシー
10. ル・ルーラは愛の言葉
11. 愛のタワー・オブ・ラヴ
12. high-rise
13. BLUE, GREEN, RED AND GONE
14. 江南宵唄
15. I AM A PUNK!
16. 光のシュプール
17. ネガティヴ・ガールズ!
18. さよならMusic
19. 圧倒的なスタイル
20. サークルゲームのなかで
21. 雫の輪
<アンコール>
22. I LOVE YOUR LOVE
23. ねぇバーディア
24. 私をネギーに連れてって


2015年からの僕とNegicco

おそらくNegiccoの存在を知ったのは2014年末に流れていたサトウの鏡餅のTVCMだったと思う。後から考えればだけど。
でもはっきりと興味を持ち始めてライブに行くようになったキッカケは覚えている。
その頃はSoundCloudで曲を漁ることをよくしていたのだが、その時 曲名も知らない「さよならMusic」がたまたま流れてきた。やたらと耳に残るこの曲を歌っているのが女性グループということは分かるが、それ以上のことは分からない。
でも、何とかかんとか(本当はネットで歌詞を検索してすぐ分かった)Negiccoというグループが歌っていることが分かり、そこからYouTubeやら何やらで深掘りし始めたのだ。
田島貴男さんや小西康陽さんや西寺郷太さんがすでに曲を提供していたことを知り、何と俺は無知だったのだと思い知らされた。

初めての訪れた現場は 2015年3月21日にお台場シネマメディアージュで行われたドキュメントDVD特別上映会&トークイベントだ。そして4月10日に赤坂BLITZに行くことになる。話に聞いていたラインダンスは実際やってみると上手く出来なくて、帰ってから家で少し練習したのは内緒の話だ。

その初めてのライブが楽しすぎたのを覚えているし、その勢いで翌月の新潟県民会館のチケットまで買ってしまった。

そして8月の日比谷野外音楽堂でのワンマンライブ。
今まで様々なアーティストのライブに出向いてきたが、このライブは今でも僕の人生の中でベスト5に入る最高のライブだった。テンション貴男さんとNegiccoが歌う「サンシャイン日本海」では泣きながら「サンシャインー!」とコールしていた。

そこから行ける限りのライブやイベントに参加するようになる。
他のアイドルさんの現場は全く知らなかったが、Negiccoほど平和な現場はあまり無いという。それは彼女達の人柄のおかげだし、周りのファンもガツガツしていない雰囲気が僕には心地良かった。
Negiccoのライブでは会場が緑色の光の海に包まれる。「葱」と「労い」と「ライト」を組み合わせた長葱配色の通称「ネギライト」と呼ばれる観客が持つペンライト。これの光量がとても穏やか! この澄んだ水辺に舞う蛍のような光量がNegiccoの平和的な現場を作り出してる一因だと僕は本気で思っている。
こいつの光量がパチンコ台くらいギラギラしていたら、いくらNegiccoといえども現場は殺伐としていたはずだ。(たぶん)

決して自己主張をしないネギライト。それは野菜の葱そのもの

ママはアイドル

Negiccoは僕が追い始めた頃からすでにレジェンド扱いされていたように思える。「ローカルアイドルの成功例」「10年以上メンバーが変わることなく続いているグループ」などと。
そこに今では「メンバー全員が結婚し3人の子供が全員同級生」という誰も踏み入れたことのない領域に達した。20年の間に解散の危機も多々あっただろうが、続ける選択をしてくれて感謝しかない。

Negiccoがアイドル・タレントとして成功することには2つの意味があると思う。
ひとつは「東京のような大都市でなくても、地方を拠点にして経済が成り立つ」
もうひとつは「若さと処女性が重宝されていた業界の概念を変えた」ということ。
それは別にアイドル業界に限った話ではない。
人も物もお金も情報も東京に一極集中する今の時代において、そこから外れた人達が全国区で活躍することは地方経済の希望だと思うのだ。

すでに10年前にNegiccoを題材にしたマーケティング本が出版されている

ネギは進むぜ 次のディケイド

Negiccoライブの当日、恵比寿で開催されていたNegicco写真展に行ってきた。渋公でのライブ前とあって老若男女でごった返していたが、歴史を辿れる美しい写真だらけでとてもよかったよ。過去参加したライブの写真を見ながら、その当時の事を思い出す。

何年か後にもこうした写真展を開いてもらって、Negiccoと自分の歴史を振り返ることができたら良いなと思ったのであった。

リキッドルームの2階にて
葱二十年
今も昔も見た目はあまり変わらないなあ
この野音の写真凄くないですか

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