エアコンが壊れた!修理業者の選び方
6月になり、暑くなる日が増えてきました。
まだものすごい暑いわけではありませんが、日中の密室で作業していたりすると汗だくになってしまいます。
これから、7月以降梅雨が明けて夏本番を迎えます。
そこで、今回はそんな暑い日に必須と言えるエアコンについて、冷えない、使えないなどの壊れてしまった時はどうする?というテーマです。
筆者はエアコンを含めた住宅関係の工事業者ですので、ある程度現場のリアルなお話が出来るはずです。
※運営している住宅設備のお悩みについて調べられるサイトの紹介
結論:ネットで検索してすぐに見つかる業者は注意
これは、エアコンだけに限らないのですが、インターネットで例えば『エアコン 修理』などと検索をすると検索結果の上位にいくつかの業者が並びます。
これらは広告という形で掲載料を払って上位に掲載されている会社が多いです。
見分け方としては、これらの会社のページに行くと、基本料金1000円!とか、見積無料!とかぱっと見で安く見えたり、でかでかとさわやかな人物の写真が載っているのが特徴です。
では、なぜ注意が必要なのかという点について、解説していきます。
※先に補足しておくと、こういった業者が完全にダメとは言いません。下に挙げるような特徴を前もって理解して利用するのはありだと思います。
広告費用が上乗せされている
こういった広告を積極的に出している業者は、詐欺とは言えませんがそれなりに予想より高額な請求になる事が多いです。
ある程度広告の運用経験があるので予想が付きますが、1人のお客さんから注文を受け付けるまでに広告費用は千円~数千円はかかります。
さらに見積り無料を謳っているので、空振りとなるお客さんもいて、その分を回収するにはやはり高額な料金となりがちです。
他にもかかるコスト
他にも、フリーダイヤルで24時間受付しているコールセンターの運営、現場に行くスタッフの人件費、交通費、材料費と多くの経費がかかっており料金を押し上げる要因となっています。
見積り無料や基本料金の安さは意味がない
見積りが無料であったり、基本料がすごく安い業者が多いですが、これも目を引くためや注文までのハードルを下げる為です。
実際には上にも書いた通り、数千円の金額では採算が経たないので
現地に業者が来たら色々な項目で料金が見積りされる事になります。
例えば、出張費、作業費、材料費、特殊作業費、〇〇費・・・等です。
業者の構造
また、ネット広告で集客をしているサイトについては、大半がそれ自体は工事業者ではありません。
サイト運営者に依頼をすると、実際に作業をするのは各地域の提携している工事業者になります。
これによって、売り上げを一定の割合でサイト運営と工事業者で折半する事となり、どちらも利益を確保するために全体の費用が高額になりがちです。
責任の所在があいまい
上に書いた通りサイト運営者と工事業者が別になっており、仮に施工不良や料金トラブルなどが発生した場合にしっかり対応されない可能性があります。
工事業者が連絡が取れなくなったとしても、サイト運営者は業者を紹介しただけでトラブルは直接解決してくださいというスタンスです。
※よく見るとサイトの利用規約にもそういった事が書かれています。
工事業者自体はホームページや連絡先が公開されていなかったりすると、トラブルが解決する事が出来なくなってしまいます。
緊急対応
ほとんどのサイトが即日、いますぐなどの緊急対応をアピールしています。
一分一秒でも早く暑さを解消したい、ペットや機材の関係でエアコンを止める事が出来ない場合はとてもありがたく感じる文言ですが、逆に業者はそれを知っていると足元を見て高額に見積もりをします。
少し高いなと思っても、また業者を探し直したり、待たないといけないのは嫌だという事で支払ってしまう気持ちを突いてきます。
想定される費用
上記を加味して、予想される費用ですが、およそ3万円~7万円の可能性が高いです。
3万円以下だとかなり採算としては厳しいレベルと予想されます。
それでも利用するメリットはあるか
金額が高くなっても構わない、とにかく早く来て欲しい!という場合には利用しても良いのではと思います。
夏場はエアコン関連の業者はどこも手一杯で、特に良心的な運営をしている業者は先の予定まで一杯という事が多いので、緊急対応出来る業者が必要な場面もあると思います。
ただし、下記の点には気を付けてほしいです。
再発した際のフォローがある事を確認する。
料金について後でゴネない
再発した際のフォローがある事を確認する
割高な料金を払うのであれば、しっかりと責任をもって作業をしてもらう様にするべきです。
再発した際の連絡先や無償での保障期間などを事前に明確にして依頼をするべきです。
経験上、エアコンの故障は一度修理を行っても一定数がすぐに再発します。
そしてそれはもう根本的に直らない事が多く、選択肢としては応急処置をして延命をして夏を乗り切るか、エアコンを買い替えるかになりますが、後者のエアコン買い替えはかなり待つ上にさらにまた買い替え費用がかかってしまいます。
なので、再発したら例えば2か月は出来る限りの応急処置は保証してくださいという話をあらかじめした上で進めた方が良いです。
料金について後からゴネない
作業をしてもらって、仕上がりにも問題が無いのだけれども、後から他の業者の料金と比較してみたら高かったから返金をして欲しいという方がいます。
酷い場合は騙されたという言い方をされている方もいます。
これは、確かにサイト上で見せかけの料金が安くなっていたりしている部分はあるとは思いますが、実際に現地で金額を伝えられて、同意して支払いを行っているので契約は成立してしまっています。
さらに割高だったとしてもそれは緊急対応という部分での付加価値であったり、業者側が利益を出すための料金設定の部分もあるので、後から高いと言うのは業者にとっても可哀そうで迷惑なのでやめてあげて欲しいと思います。
また上記の様に一度合意した後なので返金もされない可能性も高くどちらにとっても無駄な労力になってしまいます。
時間をかけて良心的な料金の業者を探して依頼するか
検索してすぐ出てきた業者に割高な料金で依頼するか
それは利用者される方自身の責任で行うべきです。
優良業者の探し方
では、安心して頼める業者を探すにはどうしたらよいか?
について解説していきます。
メーカーへ依頼
一番最初に考えたいのが、メーカーへの依頼です。
例えば、『ダイキン』製のエアコンだったら、ダイキンの修理受付窓口があるので、そこに修理を依頼する事が出来ます。
各メーカーに同じように窓口があります。
メーカーへの依頼は技術力、良心的な料金などの点で一番おすすめです。
ただし、デメリットとして、夏場のハイシーズンなどは1か月待つ事などもあり、そんなに待てないかもしれません。
一度問い合わせて来られる時期を確認してみるのが良いです(問い合わせもなかなか繋がらないかもしれないですが)
また、エアコンの設置ミスなどメーカーでは対応しない範囲もあるので要注意。
待った挙句、直してもらえないとなったらとても残念です。
他におすすめの探し方
最初に言っておくと、良い業者を探すには少し労力がかかります。
そういった業者は広告を大々的に打っていない可能性が高く、少し埋もれたところに情報がある為です。
最近は業者が登録できる口コミサイトがあるので、それが一番おすすめです。
ここではあえて特定のサイトは紹介しませんが、検索して最初の方にある、口コミサイトが良いと思います。
これらは過去の口コミが見える様になっているので、どんな評価を受けているかがわかります。
本当の口コミなの?と思うかもしれませんが、実際の口コミがそのまま反映されています。(業者からすると理不尽なものもあり、消してあげて欲しいという物まで消されずに残っていたりします)
なので、ここで過去の評価を見て良い業者を探してみましょう。
口コミを見る時は悪い評価が多くないか、できればその内容まで確認しましょう。
やはり一定数理不尽な評価(後から高いと感じたなど)をされる方もいるので、そういった評価は無視して見るのがおすすめです。
また、事前に業者と連絡を取れる機能もあります。
事前に伝えたい事、料金や保証に関してなど気になる事を確認し、想定の見積りも出してもらえば安心して利用できます。
知識を付けておく
これは全般的にですが、何も知らない人というのは出費が増えてしまう事が多くあります。
悪い言い方をするとカモにされるという事ですが、そこまでいかなくても多少割高でも仕方ないかとなってしまいます。
もし、自身である程度知識を持っていればそれを防げます。
また、場合によっては業者を呼ぶ必要がなかったという事もあります。(実際に筆者もコンセントを差し直すだけという現場を経験しています)
なので、時間が取れる方は少し知識を付けておいて、自分で出来そうな事は試しておくというのもアリかなと思います。
そんな事言ってもどこで?というのは筆者自身も感じていて、なかなかこういった情報は業者も利益に繋がりにくく発信していないのが現状です。
なので、冒頭にもお伝えした通り、そんな情報を調べられる場所を作りました。
↓ ↓ ↓
まだ情報も完全ではありませんが、これから充実させていく予定です。
また、わからない事は質問を投稿する機能があるので、他の訪問者や筆者含めた運営からの個別回答をしていきます。
その回答がまた別の方の為の情報にもなります。
最終的には利用者皆さんの悩みと解決方を共有していける場所にしていきたいと思っていますので、もしお時間あれば上記のリンク先から訪問してもらえるとありがたいです。
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