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理想の住まいを叶える建築家コラム

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建築家が提案する新築、リフォームのポイント、現代の家族にふさわしい住まいづくり、間取りの知恵のを連載いたします。
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#住宅

「理想の住まいを叶える建築家コラム」連載のお知らせ

建築家 横山彰人 30年間取り組んできたのは「家族の絆が強くなる家」の家づくりでした。 住宅の設計は、楽しい仕事だと思っております。今から15年前に、ある住宅の上棟式に、建主と幼稚園に通う娘さんが出席していました。それから15年経った今年、お父さんから娘さんが大学の建築科に入ったという知らせがあったのです。お父さんが、「どうして建築科へ行きたかったのか」と理由を尋ねたところ、「横山さんの設計した家がとても好きで楽しかったから、自分も建築家になりたかった」と答えてくれたそうで

小さなパラダイス

ライフスタイル01 会社にも家にも、居場所が見つからない。 社会には、たくさんのストレスが溢れています。建築家として住宅設計を通して住まいを見ると、さまざまな現象に出会います。 近年多い夫婦別寝室、家庭内別居や主婦の専用室、子ども部屋優先の住まいづくり、父親の住まいでの居場所の喪失など、社会や家庭における家族個々人の存在感や力関係の変化が、住まいにそのまま映し出されています。 家が生産の場であった時代や、父権が家制度によって守られていた時代には、茶の間や囲炉裏で父親の座

建築家と家を建てよう!

建築家というと、費用が高くなってしまうとか、デザインを重視した奇抜な家を建ててしまうといったイメージがあるようです。そのようなイメージは、芸術性を求める一部の建築家の作品を見たことによって植えつけられたものだと思われます。 たしかに、建築家のなかでも、どの建築家に頼むかによって費用も異なり、できあがる家のタイプもさまざまですから、その選択は、自分自身で情報を集め、行わなくてはなりません。それでも、納得する家を手に入れるためには、建築家に頼むのがいちばん現実的で、確実な方法と