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人生の第2グランドとして

家族の理想の住まいと間取り02
リフォーム・リノベーションについての考察

老後の大半の時間を過ごす住まいを考えることは、老後そのものを考えるといってもよいのではないでしょうか。

あるお宅では、二人の子どもが出ていった後の二階の部屋には、陽が燦々とあたり、冬でも暖房がいらないほどなのに、夫婦の寝室とリビング/ダイニングは全く陽が入らず、寒々しい部屋でした。

この夫婦の例などは、思いきって二階をリフォームし、夫婦の主な生活の場を移動させると同時に、お互いが老後に楽しもうとしている趣味のコーナーを別々に取ることを提案しました。その結果、とても生活が楽しくなったと言われ、こんなにも部屋の位置によって気分が変わるものかと驚かれていました。何より、リフォームによってお互いの生き方を再度見つめ合ういい機会を得られたということでした。

住まいは人を変えるイメージ「住まいは人を変える」といいますが、暮らしに合っていない空間ですと、会話も弾みませんし、いつの間にかストレスが溜まり、互いの絆さえ希薄になっていく状態に陥っても、その原因に住まいがあることに気がつかない場合も多いのです。

住宅問題は家族間題です。夫が妻との気持ちの食い違いに気づき、老後を過ごす空間を積極的に作ろうとすれば、状況は大きく変わり得るのです。住まいの建替えやリフォームによって、崩れかけた夫婦の粋が強まったり、生きる活力が湧いて暮らしが楽しくなったという例も、ずいぶん知っています。



【問い合わせ先】横山彰人建築設計事務所

これまでに300以上の住宅を手掛け、富な実績を元に、本当に居心地のいい、家族が元気になる住まいをご提案します。noteでは住まいで役に立つトピックスを連載形式で公開します。