次世代のホラーの主役は「違和感」かも
小さい頃から「いつもとちがう」が怖い。
母によると、
子供向けアニメ「ぜんまいざむらい」でたまにある
主人公がアクタレざむらいという
グレたキャラクターになる回で
いつもギャン泣きしていたらしい。
あとは、「だめだめママだめ!」という絵本。
いつも自分を叱ってくるママやパパが
急に行儀の悪い子供のように振る舞い始め、
立場が逆転した息子がそれを叱る、
という内容だが、
これに関しては今も怖い。
有名なものでいうと、千と千尋の神隠しの
両親が無銭飲食の後に豚になるシーンもそうだ。
確かに「違和感」はホラーの根本である。
急にワッ!っと驚かせるジャンプスケアより
もっと手前にある恐怖だと思う。
最近はbackroomsやゲーム8番出口で
日常に潜む違和感が主役となるホラーが
市民権を得ている。
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わたしが最近知ったホラージャンルに
アナログホラーがある。
ホラーが苦手な私が初めて楽しんで見れたホラー。
子供番組やVHSの教材ビデオに紛れる洗脳的な異変が主なホラー要素になっている。
「普段は安心して見ているような愉快な映像がなんかいつもと違う…」
という体験ができる。
「風邪で学校を休んだ日に見た教育テレビ」
という例えをよく聞くが、
スリリングな怖さは少ないものの、
その日の夜にじわじわくる様な怖さがある。
有名なもので言うとブルーチャンネル(かなり怖い)☟
個人的に好きなのはジェミニホームエンターテインメント☟
あとはAmanda the Adventurerというゲームも
アナログホラーと呼んでいいと思う。☟
和製アナログホラーの「日本尊厳維持局」というものもあるが、
いつの間にかYouTubeから本家がなくなってる気がする。怖い。
どれも絶妙に怖く、未体験のゾクゾクがあるので
知らない人は体験してほしい。
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実は私はこのジャンルを知る前に、
偶然ゼロから似たようなものを作っていた。
上で紹介したような立派なものでは無いし、
上辺だけで何も怖くもないけど。☟
(大売名行為)
作った後にアナログホラーというジャンルを知った時は「この趣好に名前があったのか!」とテンションが上がった。
よりこの類のホラーが好きになった。
自分の中にちゃんと裏設定を作っているので
また続き作りたい。
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日常に潜む違和感に背景をつけて作品に仕立て、
鑑賞した人の生活の中で
副作用のように恐怖が膨らんでいく映像群
アナログホラーを始めとするコンテンツは、
ここ5年くらいで成長し始めたもの。
この先、
呪怨くらい(そういえば呪怨もVHSの話だったな)
ヒットする映画なんかが生まれるほど
もっと発展していけばいいなと思う。
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