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はなむけの言葉。

Sexy Zoneが、Sexy Zoneとしての最後の一日を迎える日、こうしてブログを書こうと決めていた。

2024年3月31日。

今日、彼らは13年という歴史に一度終止符を打ち、明日からそれぞれの道へと、新たな歩みを進めていく。

この三ヶ月、気持ちは上がったり下がったり、落ち込んだりハイになったりやるせなかったり寂しかったり。色々あったけれど。

ここまできたら今はただ、グループという場所を守り続けると決めた彼らの未来も、そして学び舎を巣立ち自分自身の夢を追うと決めた彼の未来も、どうか輝かしいものでありますようにと願うのみです。

Sexy Zoneのみなさん。

アイドルという存在に無縁で生きてきた私に、こんなにもキラキラした、あたたかくて眩しい世界を見せてくれてありがとう。

あなたたちの長い歴史のうち、ほんの一部しかこの目で見ることのできなかった非力なファンですが、心から感謝しています。

この世界はもちろん綺麗なものだけで構成されているわけではなくて、むしろ目を覆いたくなるような厳しい現実の方が多いかもしれない。
そんな世界の中で、彼らの存在はあまりにやさしくて、純粋で、儚くて、春の陽だまりみたいで。

"どんな君だってそれでいいよ"と。
"それでも夜は明けるけれど、君にとってはツラいんだろうな"と。
"明日のことも分からないのに生きるのは難しいね"と。
"You're just naturally perfect"と。

前を向けない時も、心が沈み込んでしまう時も、「それでいいんだよ」とそっと彼らがそばにいてくれる気がした。

マジョリティの正義のために個が抑圧されてしまうことも少なくない社会の中で、彼らはあまりに強く異なる個性を持ちながらも、いつだって"個"を尊重し、お互いを尊重し、時に離れたり近づいたりしながらも。認め合って、手を取り合って、ぎゅっと五人寄り添って荒波の中を歩んできたのだろう。

いまだ破られていないという、グループ平均年齢最年少でのデビュー。
嫌でも、同年代の子供たちより早く大人にならざるをえない場面も数えきれないくらいあっただろう。
どれだけの葛藤や絶望や悔しさがあったのか、そして喜びと楽しさと煌めきがあったのか。どれだけのものを諦めて、どれだけのものを手に入れたのか。私たちには想像することさえ難しいけれど。
一分一秒でも長く、彼らが「この仕事をしていてよかった、幸せだ」と思えていますように。
私たちの声が、彼らの背中をほんの少しでいいから押せていますように。

単なる友達ではない、実の家族でもない、彼らが五人集められて、夢を追っていたその軌跡、私たちにたくさんの夢を見せてくれた日々。
どんな時も愛を心に宿す彼らの周りが、気づけばいつもたくさんの愛に溢れていたこと。
その事実は、これから先もずっと、変わることはない。

終わらないでくれと願う気持ちも、眩しいほどにキラキラしていた思い出も、最低でも最高だった蒼き日々たちも、そっと宝箱にしまって鍵をかけて。
春風とともに、新しい道を一歩ずつ、歩いてゆきましょう。
わたしのペースで、あなたのペースで、あなたたちのペースで。
とっておきの新しい名前とともに。
共に夢を追う、その日々こそが、その過程こそが何よりも大切だった、と強くやさしく美しいあなたたちが教えてくれたから。

どうかこれからも一緒に、少しでも永く、素敵な夢を見られますように。

たくさんのありがとうと大好きを、この腕に抱えきれないくらい大きな花束にして、今日この穏やかな春の日に、Sexy Zoneへ贈りたい。




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