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「バブルテント」購入から手放しまで

私がまだ一介の会社員であった2019年、アメリカの会社「Bubble Huts」から「バブルテント」を個人輸入したことがある。会社員でありながらも何か好きな分野で楽しい事業を始められないかな、と考えたのだ。

使用例

まず選定の時点で大変だった。Amazon上に中国出品者による10万円程度の商品が乱発されていて、価格が安いのが魅力的なので色々調べたのだが
・写真はほぼ100%このBubble Huts社のもの
・写真と実物が違うというレビュー多数、もはやそれしかレビューない
・製作動画の時点で写真と違う事例もある
など散々たる状況なので、アメリカから正規品を輸入することにした。というか正規品がこのBubble Huts社であることを突き止めるのに2か月くらいかかった。ノイズの威力がすごい。

本体は30万円台だったと思うのだが、送料、関税込みで60万円以上かかった。(2019年12月。今は円安だからもっとかかるだろう)

んで、届いたものを設置もしてみた。

設置時の写真 2020年3月

もともとこの商品はグランピング用に開発されたもので、プロダクトを買うとグランピング運営のノウハウも伝授してくれるというものだった。ただ私はグランピング経営をする気はなかったので、ひとまず買って設置して、どのような使い方があるか試したかった。ひとまずという面では、しわのおかげで外を見るのに支障があるのでそれが気になるのと(透明性による解放感を求めていた)
この球体はポンプで空気を送り込むことで成立しており、人の出入りのたびに空気が出ていき球体がしぼんでしまう。なので、若干居住性が悪い。

グランピングに使われた魅力的な例(Bubble Tent Australia)

上記の事例を信じるならば、本製品は、透明性を生かして景色や星空を見ることができるように見える。実際にメーカーからは、到着した直後はしわが多く景色などを見るのに邪魔だが、ずっと広げておくとしわがなくなって視認性は上がる、という説明があった。なのでこの写真はそんなに誇張ではないと思われる。

しかし、しわを失くすほど広げておくのには割とやかましいポンプをずっとつけている必要があった。ここで私が「グランピングを経営する気がない」という、Bubble Huts社が想定しないユーザー像である点が仇になった。定期的にお客さんを迎え入れる運用でなければ、どうも手間が大きすぎるのだ。得られる感動が、手間の面倒くささを超えてこない。

上記のオーストラリアのテントに泊まりに行くなどしてみればまた感想が変わりそうだが、自分で諸々を管理して楽しもうと思った場合の結論は、これだった。

さらに、夏の間ブルーシートで保護して保管していたところ、結露と高温化が同時発生してしまったらしく、水分と高熱による白濁化が進行してしまった。つまり、管理も結構難しいのだ。(普通に屋内倉庫に入れられればだいぶ違うと思うが)

ひとまずこれ以上私が保有しても真っ白に劣化していくだけなので、購入後1年半程度経過した時点で、白濁してても上手く使ってくれそうな、キャンプ好き、アート好きの経営者に譲った。

今思うと輸入時期が19年12月~20年1月というのも大変運が悪かった。友人を集めてキャンプ兼意見出しみたいなことをやりたかったのだが、コロナの足音が聞こえはじめ4月にはロックダウンとなり、とてもそれどころじゃないうちに我がバブルテントは白くなってしまった。リゾート地で活躍している個体もいるのに、我が個体に限り急に日本に来て活躍の機会少なく雨ざらしにされ、かわいそうなことをしてしまった。次は、誰と組んで意見出しなどのPJ化ができるか、もう少し固めてからモノを調達しようと思っています。

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