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この"一瞬"が10年先を変えるかもしれない。

タンザニアに来てあっという間に1年が過ぎ、早くも折り返し地点。

未だに私は、雨の日も晴れの日も、毎朝、「タンザニアの空気を吸えること」への幸せを噛みしめている。朝が来るのが待ち遠しい、そう思える日々を過ごせている私は幸せ者だと思う。

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あなたは毎朝何を思い、"今日"という大切な1日を始めているだろうか。

聞いたことのある人も多いと思うが、かの有名なスティーブ・ジョブズは、毎朝鏡に向かって、自分にこう問いかけていたという。

「もし今日が人生最後の日だったら、僕は今からすることを“したい”と思うだろうか? 」

朝のこうした自分へのメッセージは、その日一日の過ごし方を、大きく方向付けると私は思っている。

実は、タンザニアに来てからというもの、私は毎朝自分に、こう言い聞かせてきた。

"今日の出逢いが相手の10年先を変えるかもしれない。今日の行動が自分の10年先を変えるかもしれない。"  と。

何もそんなに自分にプレッシャーをかけなくても…と思う人もいるだろう。

ただ、個人的に、人生は、何気なく過ごす中で見落としてしまうものが、本当に多いような気がするから。

ありふれた日常の中で、今いる場所でのこの"一瞬"、"今日"という日の大切さを忘れてしまっては、あまりにも勿体無い… タンザニアに来てから特に、そんな思いに駆られてしまった。

これは、油断したら零れ落ちてしまいそうなくらい、タンザニアで愛おしくも貴重な日々を過ごさせてもらってるからこそ、気づけたことだと思っている。

青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員として活動する私にとって、一歩家の外に出れば、そこには活動対象となるフィールドが広がっている。

「住民の収入向上と地域活性化」が要請内容であるものの、新規派遣であるため、やることは何も決まっていない。とにかくフィールドに出て、自分で課題を見つけ、自分の手で0から築き上げていくしかないのだ。

毎日がまるで冒険で、刺激に溢れる日々。赴任当初、見るもの出逢う人全てが真新しく、興味が途絶えることはなかった。これは、新天地に降り立った人なら誰でも感じることだろう。

ただ、非日常が日常へと変わるのに、そう時間はかからない。それは、たとえ異国の地であったとしても。

そうなると、自分を取り巻く環境の変化ばかりが目につき、他は流れる一景色へと変わってしまう。日常会話も、右から左へと流れてしまいがちだ。

ただ、もしかしたら、

"今日の出逢いが相手の10年先を変えるかもしれない。今日の行動が自分の10年先を変えるかもしれない。"  

と思ったら、どうだろう。

私は、不思議なことに、こう言い聞かせるようになってから、流れる一景色も、偶然出逢った人との出逢いも、何気なかったものが全て、自分にとって大きな「価値あるもの」へと変わった。

意味のないものなんて何もないと感じるように。

そして、相手の十年先を想い、「目の前の一人」への向き合い方も、少しずつ変化したような気がしている。

大袈裟に聞こえるかもしれないけど、伝えたいのは、ただ、"意識ひとつ"の違いで、目の前の世界の見え方が大きく変わっていくということ。

こう思わせてくれたタンザニアに感謝したい。

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おわりに。

そうは言っても、生きていたら、もちろん休憩したい日や忘れてしまう日もあるので(笑) いつも、そんな自分でいられるわけではありません。 
だからこそ、「意識した日」と、「していない日」の充実度が大きく変わることに気が付けるのかな、と。

誰しもが、あなたにしか生きられない大切な"今"を生きている。辛くて早く過ぎ去ってほしい一瞬も、楽しくて終わってほしくない一瞬も、あなたの人生を積み上げる"一瞬"に変わりない。

少しでも多くの"今という時"が、10年先の未来へと繋がりますように。

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