監査役日記6 日常の監査業務

監査役が行う日常的な監査について
ご紹介しましょう。

監査役が出席する会議は取締役会、役員会、
経営会議、リスクマネジメントや事故などの
緊急時対応の会議などが必須となる会議です。

衛生委員会とか、法令で実施が義務付けられている会議もたまには参加してみることを
お勧めします。

会議に参加したら、会議の主催者が議事録を作成してくれますが、監査役も独自に役員の発言などを記録して、決定過程がわかるようにしておくと監査証跡として有効です。

また、会社の意思決定は、決裁制度(稟議制度)で行われますので、決裁書を閲覧して意思決定に問題がないかを確認しておく必要があります。
閲覧結果を書類にして、取締役に配布して改善
すべき点があれば改善を依頼します。

弊社でも、決裁の事項番号が間違っているとか
事後決裁だとか、決裁内容自体に誤記載が
あるまま決裁されていることも見受けられます。
最近は、決裁書も電子化され、ワークフローに
沿って順次決裁される仕組みとなっていますが
件数が多いと、良く確認しないまま承認されて
しまうこともありますので、大事なチェックと
なります。

もちろん全てを見ることはできないと思いますので最上位の甲決裁だけを確認して、
それ以下は内部監査部門に依頼するなど
分担することが必要です。

また、普段から社員に接してコミュニケーションを取っておくことも大事です。
今まで、社内で仕事をしていれば人間関係も
ありますが、外部からきて監査役となった
場合は、話しやすい雰囲気や相談できる
環境を作ることが大変重要です。

ランチタイムや飲み会などでの付き合いも
楽しみながら行うといいですね!

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