監査役日記3 はじめにやること

監査役となって、まずはじめにやることは
以下のような内容です。
 ・社内の業務と組織体制を知ること
 ・社内規程を確認すること
 ・自社のリスク状況を把握すること
 ・業務に関連する法令を知ること
 ・監査役の仕事を理解すること

当たり前のようなことですが、初めて監査役になった人はまずは監査役として、何をしなければいけないかを知る必要があります。
ここが他の役員と大きく違うことですね。
取締役は、執行役員も兼ねていることが多いので、今までのような業務をより責任のある立場で行うということで何をしたらいいかはわかっています。

一方、監査役を目指して、監査役になったという人はほとんどいません。多くは取締役や社長を目指して頑張ってきた役員が、後進に道を譲る形で監査役になるケースが多いと思います。

今まで営業一筋でやってきた人が、いきなり会計監査や業務監査をやれと言われて、できるわけがありません。
まして、監査役には、事務処理をしてくれるスタッフがいません。また非常勤の監査役がいるにしても、監査役は独任制といって、それぞれがそれぞれの考えで監査をする建前となっているので、指導してくれる先輩がいるケースは稀です。

そこで登場するのが、公益社団法人の日本監査役協会です。
ここが、会計・法務・リスク管理などの研修会や講演会を開催してくれ、監査役としての必要なスキル習得を支援してくれます。
また、企業の業態別とか、規模別などでグループ分けした研究部会を設けて、相互の研鑚、情報交換の場を提供してくれます。
ここに参加しないと、監査役として十分な仕事はできないので国内主要企業はほとんど参加しています。

特に新任監査役だけを集めた研修会も実施され、8人くらいのグループとなるので、ここで知り合った仲間がとても大事になります。お互いに相談したり、情報交換できるのは、一緒に監査役になった同期ということで親近感も出てきます。
私の参加したグループは、それぞれ企業の分野も違いますし好きな趣味を持っていて、その話でも盛り上がって、定期的に懇親会を行うようになりました。

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