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英作文宿題メモ #0002 ストリートピアノは立って聴く

#0002 ===============================================
参考書の単語
stand [動詞]  ①立つ  ②〜をがまんする<疑問文、否定分で>
 
英作文
I stood listening to the street piano performance at the station for a long time last night.
 昨晩、私はストリートピアノの演奏を聞くために長い時間駅で立っていた

ここ10年くらいでどんどん話題に上るようになったストリートピアノ。
と言っても、私は実際にストリートピアノの演奏を聞いたことは未だなく、テレビで紹介されたのを見ているだけ。その場所で初めて出会った人々が一緒に演奏したり、踊るなど、なかなかの感動シーンが紹介されていました。
国内の設置は現在約650台くらいということですが、多くは駅や公共空間に置いてあるようです。企業や商業空間のプロジェクトとして短期の設置も多く、楽器メーカーで有名なYAMAHAにもLovePianoという期間限定のプロジェクトがありました。このプロジェクトのピアノはみんなカラフルにペイントされていて、ピアノってこんなにペンキを塗りたくってよかったの?と驚くばかりです。
 
誰でも自由に演奏できる街角ピアノって、素敵なアイデアです。ピアノを弾けない私にとっては、全く驚きの発想だったのですが、これだけ増えているということは日本のピアノ人口が多いということですね。音楽が好きな人は多いし、生ピアノの演奏は小中学校の音楽の授業でふれてはいたものの、大人になるとなかなか聴く機会がないから、誰もが街中で手軽に聞けるということには嬉しい人も多いでしょう。
ピアノを弾く人にとっては街角で多くの人に自分の演奏を聴いてもらえ、聴く人も街角で生のピアノ演奏にふれることができます。多くの場合演奏が終われば自然に拍手が出てコミュニケーションが取れ、皆が開かれた空間の中で豊かで楽しい時間を過ごすきっかけになるのではと思います。
 
ストリートピアノは2008年にイギリスが発祥と言われていますが、私が初めてストリートピアノを見たのは7年前。シンガポールのビジネススクールの1階にありました。湿気の多いシンガポールの大通りに面した大学のエントランス。シンガポールの公共の建物に多く採用されていた形式の、ピロティという柱だけで壁面がない屋外といえるスペースに置かれていました。シンガポールではだいぶ前からストリートピアノの企画をする団体が活躍していたようです。残念ながら演奏しているところは見ることはできませんでしたが、このピアノもペイントやデザインが施され、美術活動をする人もコラボレーションしているプロジェクトでした。
 
近年は日本でも街角ライブが浸透してきて、ピアノでなくても今や路上ライブは大きな駅では必ずと言って良いほど見かけるようになりました。そこから、プロデビューする人も出るほどです。
 
コンサートホールなどでの演奏会の入場料は日本ではとても高いという印象があるので、立って聴いていても無料で生の演奏にふれる機会は貴重だと思います。立っているからこそ自由度が増し、身体全体で聞いている楽しさが生まれるのかもしれません。

ヨーロッパでは演奏会やオペラなどに天井桟敷という安価な席があり、誰でもがお金をかけずに文化を享受できるシステムがあります。80年代の映画『ディーバ』の中で、郵便配達の青年が仕事帰りに気軽にコンサートを鑑賞するシーンがあって、驚いたことを思い出します。
日本の歌舞伎には似たようなシステムがありますが、クラシックの演奏会などにもそのようなシステムが浸透してくれると良いのになと思います。あるいは私が知らないだけで、既にそういったシステムはできているのかもしれませんが。


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