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夏只中、32℃の「ホーム」アルウィンで

「あぁ、こういうのいいな」と感じる出来事がいくつかあった土曜日の記憶がまだ鮮明なうちに残したいと思い書き始めます。

2023シーズン中で一番クラブ側からイベントとして仕掛けただろう「ヤマガフェス」と銘打った第19節ヴァンラーレ八戸戦。
ここ数年のうちでもここまでイベント色を強く出した日は久しぶりで私個人もとても楽しみにしていました。

その中でもなんといっても目玉はロックユニット・GLIM SPANKYのライブ。
魂のこもったパフォーマンスにスタジアム中が乗せられましたね!
前節の福島サポさん同様、アウェイ席の八戸サポさんたちもイベント中楽しんでくれてる様子でありがたかったです。

そして2人のファンの方で初めてサンプロアルウィンに来場した皆さんも多かったようで試合の感想なんかもTwitterで見れて、元々相思相愛の仲のグリムと山雅(クラブもサポーターも)更に想いが深くなったんじゃないかな?

そして同じくフェスに参加した、まだまだ知名度は少ないもののすでにサマーソニックに参加など活動しているバンド「メとメ」のヴォーカル・ギターのこばやしかなさんもこの日嬉しい「凱旋ライブ」となったそうです。

中学時代から家族と一緒に通ったアルウィンにゲストとして招かれて、アドバイスを送った選手と再会できるなんて本当に素敵だと思います。

また今度凱旋のチャンスがあるといいですね!
きっとこの日のライブを観てファンになった人やバンドやりたい!って思った人たちもいるはず。
影響を受けた人がまた違う人たちへと波紋みたいに広がっていく、そんな発信地にアルウィンがなっているのは本当に喜ばしいことです!

そして私が密かにこの日一番会いたかったのはフェスの片隅に物販に来ていた今季スポンサーになってくれた株式会社Eikyu代表の新井さん

大ヒット商品である「おにやんま君」を持って大阪から来てくれたのです。

そして彼は山雅OBでもあります。
まだ北信越リーグだった2006シーズンにGKとして在籍していました。

先発したこの試合は全社の長野県予選準決勝。
この日の応援風景は丁度ゴール裏での活動に加わったばかりの僕の記憶に鮮明に残っています。

とはいえ、まるでサッカー界の事は分かっていなかったので「全社ってなに?」っていう状態でしたが笑
まあとにかくリーグ戦でも天皇杯でもない大会があんだな、くらいの認識で応援に行って
草いきれの日中、覚えたてのチャントを歌えるのが楽しくて仕方がなかった。
ゲームは勝てなかったけど「このまま歩み続けていればいつかはJリーグに辿り着けるはず」
そんな予感めいたものも勝手に芽生えていました。
それがいつか、どころかここから6年後にはもう昇格してたんだから時の勢いってヤツは怖しいですね。

サポーターの皆さんそれぞれ見始めた時によって思い入れがあると思うんですが
やっぱりまだ環境も悪い時に、何の身分の保証もないクラブに身を投じてくれた選手たちの事は、当時を知るものとして感謝しかないんですよね。
直接昇格に絡めなかったシーズンがあったとしても、彼らが紡いでくれたから未来(現在)に繋がってるんだよ!って事は何度でもお伝えしたいところです。

土曜日に話を戻します。

ファンパークにブースがあるという事で探しに行くとテントの前には数人が列を作っていました。
早速並んで順番を待って正面にきて
「こんちは!」と声をかけるとすぐに
「あー!スミヤマさん!」
とすぐに気づいてくれました。

種明かしをすると彼の現役の時には面識はなかったのですが、地元に戻り起業した彼とはFacebookでは繋がっていてその後のお互いの近況は知っていたのです。

無事におにやんま君を購入して、並んで写真撮って貰ってちょろっとだけおしゃべりもしました。
「松本ってどれくらいぶり?」
「17年ぶりです!」
ふわー!そうか!離れてからずっと来てないのか。
なのにスポンサーとして戻ってきてくれたんだ!
彼の中でおそらく山雅というクラブは特別なんだと思います。
だからこそこうやって関わってくれたんだと。
当時を知る者としてどんな形であれ、山雅を気にかけてくれるのは本当にありがたいことです!

とまぁこんな感じに
「時を超えて人と人が交差する場、アルウィン」
「人が人を呼ぶ松本山雅の得体のしれない力」
の存在を改めて思う機会になったヤマガフェスの1日でした。
んで、こうやってそれぞれのひとたちにとって大事な、戻って来たい場所であり続けて欲しいし、それは揺るぎないものなんじゃないかなぁって私は思ってるんですよね。

試合もきっちり勝って前節までの嫌な流れを断ち切って、もう次からシーズン後半戦。
『あのアツい日から巻き返したよね』そんな風に思い出せるようにしたいもんですね!

ではまた。

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