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ドラマモアザンワーズについてはなしたい。 美術。

 ドラマモアザンワーズが 好きすぎて 素晴らしかったと思うところを へたくそな文章だけれど 伝えたくて…。

 このドラマは 原作のモアザンワーズとINTHEAPARTMENTの世界が 本当に 身近に存在するような感覚になる とても最高な映像化だと思います。 原作の中にいた登場人物が 日常を過ごしている様子が 断片で そこだけという感じではなくて 本当に 映像の中に映っていない日々も 映ってはいないけれど 存在しているような…そういう部分が すごいと思います。

 この作品を観ていると 映像の中に映っていない日々が存在するように感じるのです。  感動してしまうくらい素晴らしいなと思うところのひとつが  登場人物がそれぞれ過ごしている部屋などで その人それぞれの人物背景みたいなものや 時間経過などが 感じられて…本当に その場所でその人が生活しているようでなんか その人の体温みたいなものが存在していて それが物語に反映されているようでした。

 美枝子の部屋…美枝子がマッキーと自然といつの間にか仲良くなっていったのが なんとなく部屋をみると わかるような それと お父さんとの思い出も部屋に残っているような それとともに そこから時間が止まっているような そんな感じもしました。

 永慈の部屋…こだわりが いろいろありそうだなと思いました。 キッチンのところにスパイスが たくさん置いてあったり レコードっぽいのが置いてあったり 絵が貼ってあったり 永慈が 好きなんだろうなと思うものが いろいろあって 何か いろいろ模索中なんだろうなとうかがえました。 マッキーとつきあいはじめたり美枝子も そんなふたりと一緒に この部屋で過ごしたり 永慈の部屋に ふたりの彩りが加わっていくのが わかったり いちばん このドラマの中で 時間経過とともに 変化していく部屋だと思いました。それでも あの時と 変わらないと感じられる雰囲気も残していたり 部屋の中で 時間が動いてる部分と止まっている部分が存在しているようでした。

 朝人の部屋…服装の雰囲気とか 佇まいから考えると シンプルな部屋を想像するけれど 意外と カラフルなマットや 柄物のマットが置いてあったり ソファーみたいなものにも柄物の布がかけてあったり かわいい小物が棚に置いてあったり キッチンに緑の植物が置いてあったり 日々過ごすのに なるべく落ち込まないように 穏やかな気持ちでいられるように 工夫してるのかなと感じられました。マッキーも すぎもんの部屋だと 落ち着けるのかなとも思えました。マッキーが 部屋に来るようになると 頼まれた焼酎も ちゃんと キッチンにボトルキープされていたり マッキーの居場所ができつつあるのが なんかホッとしました。

 せのおとすぎもんのアパート…ゴミ捨て場の位置や ゴミ捨て場を通ると マッキーの部屋が見えたり ゴミ捨て場の反対側に マッキーの部屋の玄関があって その側に階段があって…と 原作の中から ぽこっと現れたような アパートの存在感が すごいなと思いました。 

 美枝子 永慈 朝人 それぞれの部屋が 本当に繊細に時間や人の体温をも感じられるくらいに作りこまれていることで 唯一部屋がほとんど映らないマッキーが 誰かといると とても愛らしい存在なのに ひとたび ひとりになると フッと いつの間にか消えてしまいそうな存在感が とても際立って どうしようもなく大切にしたくなる人物像になっているのかなと思いました。

 原作の世界観が 本当に 大切に大切に紡がれいると思います。もう本当に最高で大好きです。 

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