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モアザンワーズとINTHEAPARTMENT

 (ネタバレありの文章になっていきます。あと 自分がドラマを観て 勝手に感じたことを つらつらと 書いていきたいと思います。)


 ドラマの中に流れる時間…ドラマを観る前に それぞれの原作を読んでいたので ドラマを観た時に モアザンワーズの時間と INTHEAPARTMENTの時間が とても繊細に 紡がれていて 感動しました。原作を 自分で読んでいた時は 時間軸のことは あまり気にしていなかったけれど ドラマを観ていると 実は この時間の流れが とても大切だったんだなと思いました。

 モアザンワーズの時間の中にINTHEAPARTMENTの時間が丁寧に編み込まれている…朝人は マッキーと小学校の同級生で  美枝子とは美容専門学校の同級生でもあって そのことから 会話の中とか風景とかから 朝人も 美枝子 永慈 マッキーと同じ時間の中で また違う悩みを抱えながら生活をしていたんだなという流れが 感じられました。モアザンワーズの時間に 映像に映らないけれども 朝人の存在を感じる気配があったからこそ マッキーがひとりになってしまった時に 出会う朝人の存在が とても自然に感じるのかもしれないと思いました。                                               そして INTHEAPARTMENTの時間の中にも マッキーの中の きっと ほかしてもほかしても なくならない 染みのように残る記憶(ドライヤーのことだったり キスのことだったり)が存在していたり 朝人の美容室にカットモデルとして美枝子が来ていたり 自然な時間の流れの中に ふたりの存在が消えることなく あって…三人の関係の深さを感じました。だからこそ 三人が再会した時の 空間の中に存在する  きっと美枝子 永慈 マッキーだけが共有している重みみたいなものが 画面から 伝わってくるようでした。

 ふたつの時間の合流…美容室に来た美枝子に 朝人が マッキーのことについて 声をかける場面は モアザンワーズの時間とINTHEAPARTMENTの時間が合流する瞬間で 感慨深かったです。声をかける前までは 高木さんだったのに せのおという名前を聞いた瞬間にマッキーとの時間を共有していた美枝子の表情に変わったのが 美枝子の中にずっとマッキーがいたことが 一瞬で伝わってきて 印象深かったです。

 朝人のおじいちゃんの背中…きっと自分の子供が孫をおいて どこかへ行ってしまって 今まで ずっといろんな想いを抱えてきたんだろうなというのが とても伝わってくる背中で なんとなく 朝人のおじいちゃんが抱えている背景に対する想いが 美枝子 永慈 マッキーが抱えている背景に対する想いにも 重なるような気がして 朝人がおじいちゃんの肩をほぐす場面は とても感動しました。朝人は 美枝子 永慈 マッキーの固まってしまった時間をほぐす人でもあるんだなと思う場面でもありました。止まっていた いろんな時間が静かに流れ出すような…印象的でした。

 おわりに…続INTHEAPARTMENTが大好きで やっぱり 観れば観る程 朝人に好きというよりもいとしいと言われている時のマッキーの表情が 続INTHEAPARTMENTのマッキーにつながっているような気がして…朝人のおじいちゃんの存在感が 素晴らしかったので おじいちゃんにまつわるエピソードも映像として観たくて そして なんといっても マッキーが あの言葉を言っている表情や声を感じたいなと やっぱりやっぱり思っちゃいます。続INTHEAPARTMENTの映像化 この世界観の続きが観たいです。期待しちゃいます。 


                   

  

 

 

    

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