見出し画像

「音」でイメージを共有する: ぴったりな言葉を選ぶコツ③

言葉や文章を読むとき
私たちは、文字を目で追うだけでなく
音でも聞いて読んでいます

何かを読んでいるときの自分の状態を
スローモーションのように
イメージで再現してみてください。

小学校の国語の時間の「音読」とは違って
声に出しては読んでいないけれど
耳の中で、その文を音で再生しているのでは
ないでしょうか?

そしてこの「音」は
知らない間にわたしたちの中に
イメージをつくっています。


「音」は印象をつくっている

それぞれの音は
その組み合わせでつくられる言葉の意味を超えて
耳にした人のなかに呼び起こすイメージがあります。

たとえば濁音。
ガ行やバ行の音は、重さや強さを感じさせます。

雷を聞いておびえる犬のふるえを
「プルプル」というのと
「ブルブル」というのとでは
後者の方が、ふるえる度合いが強く感じられませんか?

山道を転がっていく
どんぐりは「ころころ」だけれど
倒木は「ごろごろ」の方が似合うのは
その重さを「ごろごろ」の濁音が連想させるから。

ほかにも
マ行やラ行などの音が
丸くやわらかいイメージなのに対して
カ行やタ行などの音は
きりっと角ばった印象を与える傾向があります。

※すべてのイメージが音で決まるのではありません
他の要素も影響します

これは、音声学や言語学の領域で
《音象徴》と言われる現象。
商品名をつけるときにも活用されています。

でもここでお伝えしたいのは
専門的なことではなく
伝えたいイメージの
音も意識して言葉を選ぶと
効果的ですよ、ということです。

受け取ってほしいイメージは?

ご自身のサービスや商品を伝えるときに
受け取ってほしいのはどんなイメージでしょうか?

色ならば・・・
形は・・・
大きさは・・・
手ざわりは・・・

思い描いてみてください。

そのイメージを文字にしてみると
どんな感じでしょうか?

「ふんわり」「ポワポワ」
「しっとり」「ほっこり」
「ピカッ」「パーン!」

これがけっこう本質です。

私たちのなかで自然に起きている
《音象徴》が反映されているはず。

この言葉をそのまま
お客さまが受けとれる感覚や変化を
伝える文章や話に盛り込むのもおすすめ。

そして、ここで出てきた音とその印象が
ぴったりな表現を選ぶときのガイドにもなります。

お客さまとイメージを共有できるのが
ほんとうにぴったりな言葉
です。


| ライフワークで大切にしている想いを言語化したいという方は

自分だからこそ伝えられるストーリーをもって
想いをもったライフワークを届けていきたいという方には
ライフワーク伴走コースなど、3ヶ月以上のコースをお勧めしています。

一度、ビジネスを棚卸してリニューアルしたいときや
HPを作成・改修するタイミングにもおすすめです。

内容はその方のニーズや状況に合わせたカスタマイズとなります。
まずはヒアリングセッション(無料)にお越しいただければと思います。
(無理な売り込みをすることありませんので、ご安心ください)

もう想いはしっかり心の中にあるという方には、単発(2時間完結)のプロフィール作成セッションもございます。

毎月開催しているプロフィール作成講座はこちらです
(9月の開催日程は未定ですので、ご希望の方はメッセージくださいませ)

| 発信のエネルギーを高めるライティング・コース

お仕事やライフワークの内容
発信している媒体によって大きく変わってくる
ライティングのコツを1対1でお伝えします。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?