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中級者向け作曲・編曲講座第3回 「アイドル系ポップスでよく使われる楽器」

こんにちは。Snowdropです。今回は、編曲の足がかりとして、J-POP、特に最近のアイドルソングでどのような楽器がよく使われているかについてお話します。

1.ドラム・パーカッション


アコースティックドラム、シンセドラム(ドラムマシン)ともによく使われますが、少し前から、テンポの早い4つ打ちと相性のいいシンセドラムに、生っぽさを出すためアコースティックドラムをレイヤーさせたサウンドが流行しています。

前者は、いわゆるバスドラム、スネア、タム、ハイハット、シンバルなどがひとつにまとまったドラムセットのことで、一般的にドラム、というとこちらを思い浮かべる方が多いかもしれません。

後者は、RolandのTR-808や909などに代表される機材、またそこから発展してきたサウンドを指します。

乃木坂46の太陽ノックなどは、本当に王道アイドルソング、という感じがしますよね!


パーカッションは、ウィンドチャイム、トライアングル、ベル、タンバリン、チューブラベルなど。特に、チューブラベルは、適度に入れると学校感が出るので個人的に好きな楽器です。


2.ギター

これもエレキギターとアコースティックギターに分かれます。

どちらかというと、エレキギターがコードやリズムをがっちり固め、アコギは、曲中で展開をつけたり、サビのサウンドを厚くしたりするときに使われることが多いかな。

3.ベース

最近は、ゴリゴリのテクノポップやシンセ寄りのR&Bを除いて、シンセベースは使われなくなってきているように思います。

4.ピアノ、キーボード、シンセサイザー

ピアノメインのアイドルソングももちろんありますが、やはり主役はギターで、ピアノやキーボード(DX7のエレピなど)は脇役に回ることが多いようです。

また、ホワイトノイズをレイヤーしたシンセリードをボーカルと重ねると一気に分厚くなるので重宝されていますが、基本的にはオブリなどで隙間を埋める、という表現が適してると思います。

5.ハープ

サビ前の駆け上がりフレーズは鉄板ですね。

6.ブラス

トランペットやトロンボーン、ホルンなどの金管楽器を指し、イントロからサビまで曲中でたっぷり使われます。オクターブ重ねるのが基本ですが、ブラスらしいフレーズというのがあるので、アレンジが難しい楽器です。

シンセブラスもよく使われます。

7.ストリングス

写真のヴァイオリンと、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの4つ。これもアレンジが難しい。奏法もいろいろあります。

ストリングスとピアノをユニゾンさせる手法もよく使われます。

8.SFX
いわゆるSE(Sound Effect)のこと。エクスプロージョン(爆発音)やインパクト音、アップリフター(上昇音)など、曲の展開をつけるために用います。

「ブーン」「パーン」など、擬音語で表せますよね。あると無しでは曲の印象が大きく変わってきます。


さて、ポップスでよく使われる8つの楽器について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

次回もお楽しみに!

文責:Snowdrop
最終更新:2016年1月17日 13:41


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