雑にまとめる、あすきょうのための3分講座。0005 プロレス団体の系譜 PART2
1.UWFとその分派
もともとは新日本プロレスの格闘技部門として発足した。猪木の異種格闘技戦を通じて、プロレスこそ最強を謳っていたのだから、当然の流れ。
前田日明によると、後に猪木も合流すると言われたから、喜んで転出した。
しかしフタを開けてみれば猪木はいないw
佐山サトル、藤原喜明、前田日明、高田延彦、山崎一夫、船木誠勝、鈴木みのる。
さらに
剛竜馬、ラッシャー木村、グラン浜田など。
あれ?なんだこれ?的な団体に。
道場でやっていた「極めっこ」を競技化したようなスタイル。スリーカウントはなく、KO、ギブアップをルールとした。
ここでは佐山サトルが先進的な考えを表明し、前田日明らとの確執が生まれたらしい。
何よりもファンが「なんだこれ、プロレスをやれよ!」というヤジを飛ばした。もちろんUWFスタイルを支持するファンもいた。
興行的に厳しくなり、UWF勢は新日本に戻る。提携という形で(世知辛いね)。
そこで新日本で暴れるわけですが、試合内容とか、裁定の不透明さとか、やっぱりみみっちいことをし続けると、世間も気づくわけです。
「UWF勢の方が正しいこと言ってるし、強いんじゃね?」
前田日明が長州力の顔を蹴って(後に、「ちゃんと肩叩いてから蹴ったし、長州が変な避け方したんだよ!」)、クビ。
色々あってUWFはもう一度団体を起こします。
それが第二次UWF。
不透明決着なく、ポイント制とかもあり、ルールに曖昧さはなくなる。そして選手は若くてカッコいい。
プロレスを観に行くではなく、UWFを観に行くんだという言葉も生まれ。
SWSでも話したメガネスーパーの後援もあり、東京ドームで試合をするなど、ブームを作ります。
しかし、前田日明と他の選手との軋轢が発生するなど、様々な理由でUWFは崩壊します。
①プロフェッショナルレスリング藤原組
まずは藤原組。船木誠勝と鈴木みのるは団体を起こすにはまだ若すぎて、藤原組長と帯同します。
メガネスーパーがバックについてて、お金のある団体だったそうです。
②UWFインターナショナル
続いてUインター。高田延彦を筆頭として、安生洋二、高山善廣、桜庭和志など、Uの大多数のレスラーがここに移籍しました。
異種格闘技戦を積極的にやるなど、最も新日本プロレスの格闘技路線の精神を引き継いだ団体と言われました。1億円積むから、新日本とか全日本のレスラーは対戦してよ、みたいな呼びかけ事件も起こして物議を醸しました。最強と謳ってましたね。
ロシアのレスラー・サルマンハシミコフ、ヘビー級プロボクサーのトレバーバービック、元横綱北尾光司(双羽黒)、ベイダーらを破るなど、高田延彦は時代の寵児になります。
新日本プロレスと全面対抗戦をやるわけですが、高田延彦が負けたことが長い間に幻想を崩していくことになりました。
そして、ヒクソングレイシーを倒すために立ち上がるわけですが、安生洋二を刺客に送って、見事に惨敗。
そしてPRIDEという大会を開くわけですが、
高田延彦はヒクソンに何もさせてもらえず、破れます。Uインターの控え室から涙にむせぶ選手達の声が聞こえたとか。
プロレス、UWFは負けたのです。
紆余曲折の後、Uインターはキングダムとかいう名前に変えてしばらくして崩壊します。
新日本プロレスに潰されたとも言えますね。
しかし、桜庭和志という英雄もここで生まれるわけですから、面白いものです。日本人で3人ものグレイシーを破るわけですから。勝負はゲタ履くまでわからない。
③リングス
Uで1人残った前田日明は、前に話題に出したクリスドールマンという格闘家のツテで、オランダの格闘家などを呼んでリングスを盛り上げます。
デイックフライや、ロシアのコマンドサンボ遣いのヴォルクハンなど、凄腕のスターが生まれます。
ここにヒョードルやノゲイラも来てました。
K-1、PRIDEのスーパースターはここ出身のものが多く、前田日明はこの事でよく怒ってます。俺のコネクション横から使って儲けやがって、みたいな。
田村潔司というスターがいましたが、Uインターからリングス、そしてPRIDEへと転出していきました。頑固者と言われました。
④パンクラス
船木誠勝と鈴木みのるが立ち上がります。藤原組を経て、新団体パンクラスへ。
ハイブリッドレスリングという事で、プロレスとUWFで培った経験や技術をさらに進化させます。何より肉体が凄い。
UWF時代。
ほれほれ。
試合写真見るとよくわかる。
ね。
あと、ロゴとかデザインがカッコよくて。
参戦する外国人選手とかもギリシャ彫刻のよう。
試合も初めは数秒、数十秒とかで決着する事が多く、「秒殺」という異名が団体のイメージに。
船木誠勝がヒクソンと戦ったり、鈴木みのるがプロレスに重きを置くパンクラスミッションとかいう部門作ってますね。
紆余曲折を経て、今でもある団体ですね。
あー長くなったので、続く。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?