雑にまとめる、あすきょうのための3分講座。0008 UWFとMMA、そしてプロレスとは PART2
ブルースリーが、ハリウッド進出作「燃えよドラゴン」のファーストシーンで見せたファイト。
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オープンフィンガーグローブで戦う。
相手はなんと若手時代のサモハン。ジャッキーチェンやユンピョウなどとの共演でも有名な俳優さんです。
打撃、投げ、
最後は関節技。
まさに「打・投・極」ではないですか。
実はオープンフィンガーグローブは、かなり昔から思想としてはあったようで、ブルースリーや、後の格闘家が形として実現してきたようです。
ブルースリーが中国武術をさらに進化させるために、様々な格闘技のエッセンスを取り込んだジークンドー(截拳道)を興し、強さを追い求めたように、佐山サトルも強さを追い求めた。
自然に1つの形に近づいてきたのではないでしょうか。
世界的に有名な「燃えよドラゴン」、格闘家が見たらそれを真似するでしょう。
オープンフィンガーグローブは、格闘技の理想を具現化した形の1つであると思います。
さて、ヒクソンと戦わなければいけないUWFインターはついに高田延彦を出します。
高田延彦対ヒクソングレイシー実現。
それがPRIDE.1です。東京ドーム、1997年10月11日。
あれ?ちょっと不思議に思えません?
高田延彦と言えば「蹴り」。レガースをつけて現れると思っていたファンは驚きます。
蹴りを封じられたわけではないとは思いますが・・・・この姿、痩せてもいた高田延彦を見て嫌な予感がしたはずです。
たかだか1Rの4分弱。
なすすべもなく腕ひしぎで負けます。
プロレスファンとしては、本当に最悪の日でした。
プロレス界最強と謳われた高田延彦がいとも簡単に破れた。
我々の愛したプロレスとは何だったのか。
プロレスとは最強ではなかったのか。
いや、プロレス自体ではなくても、UWFとは最強の頂点を目指すスタイルではなかったのか。
猪木が異種格闘技戦をやり、ボクシング世界チャンピオンのモハメドアリや柔道王ルスカ、極真空手ウイリーウイリーアムスと互角の戦いをやり、プロレスラーはいざと言う時には最も強いと自負してきた。
UWFはそれをさらに競技として明確に示し、進化させ、ボクサー、キックボクサー、空手家、柔道家、サンビスト、レスラーなどなど、どんな敵をも倒して来た。
であるのに、ブラジルに脈々と継がれて生きて来たグレイシー柔術に負けた。
まるで赤子の手をひねるが若く簡単に。
絶望の淵に立ったわけです。
グレイシーには日本の格闘家もどんどんやられ、勝てる見込みが全く立たない。
プロレス界、日本格闘技界はどうすることもできない状況に追い込まれます。
しかし。
それで終わっていいのか?
悔しくないのか?!!!(昭和のドラマより)
悔しいですっ!!!(昭和のドラマより)
それがまた運命的というか・・・
そう、あの男がいたのです。
高田延彦とスパーリングしてギリギリと締め上げられていた男。
新日本対UWFインターで、新日本プロレスの永田、石澤にやられていた男。
勝負は最後までわからない!!!
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