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もう一度、双騎出陣2020

懐かしい。あれからまだ2ヶ月しか経っていないのに。
あの頃が眩しく光る、2ヶ月前のこと。

思い出が少なかった今年の私の最大の思い出は、髭切膝丸双騎出陣2020の観劇だった。


12月1日、今年の双騎出陣のアーカイブが配信された。

兵庫公演が私のベストな理想に近くて、比較すると東京公演は少し霞んで見えた。
でもね、大好きだから、東京公演の配信を何回も観た。千秋楽はライビュで観た。こんなに何回も同じ公演を観るのは初めてだったのではないだろうか。

千秋楽のアーカイブ配信があると知って、正直購入するか迷った。
1日悩んで、あの時の確認のつもりでもう一度見てみようと購入を決めた。

そして、観た。
あくまで確認のつもり。

そしたら、兵庫公演と変わらないではないか。

悩むことなんてなかった。
何も恐れることなんてなかった。

それは、鮮明に髭切膝丸双騎出陣2020だった。

今年、沢山の舞台が中止になって、劇場に行けない歯がゆい想いをした。
私自身、何枚もチケットを払い戻しした。
お金に戻ったチケットを見て、ただの紙切れの真の姿に戻ってしまったんだなと悲しくなった。

そんな中、開催された双騎出陣。
いつ中止になってもおかしくない中、今日の公演は本当にあるのか、
劇場に行って大丈夫なのか不安な気持ちで劇場に向かったことを今でも覚えている。

千秋楽から2ヶ月経って、あの頃に戻りたいと不思議と思わない。
それは、千秋楽まで見届け今年の双騎を推し切ったからかもしれない。


Written by アレキサンダー李乃 / Alexander Rino

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