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【二人のアルバム~逢瀬~⑥散歩道~】(フィクション>短編)

キャッ❤こんな昼間っから逢うの、久しぶりだけど、どうなさったんですか。

—ここで散歩したかったんだ。車で見掛けてさ…。
今日、金曜だし、休みにしてる筈だと思ってね。
こっちの路地を右へ行かない?

好いけど…、👀💧珍しいわね。昼間から?
何があったの?
逢えてホントに嬉しいわ。忙しいんじゃないの?

—忙しいさ。
たださ、ちょっと寄りたかったし、話したい事があったんで。
…逢いたかったんだ。

あら、嬉しいわ。😘甘いキッスでお昼抜きのお散歩ね(笑)。

—あはは~、全くだな。

お弁当作ればよかったわね(笑)。何かあったの?話して?

—ん…。
あんなに約束していたんだけど、どうしても薪能の日はあなたと合流出来なくて薪能へ行けなくなった。欧州の客とウチの役員全員がくっついてプラザで夕食会だそうだ。全社会合に強制出席するんだと。…まったく、もう。
…俺はあなたと時間を過ごしたいけど。この夜は、ダメだ。

分かったわ。お友達に付き合ってもらうし、大丈夫よ。正直に言ってくださって、有難うございます。

—ごめん。

ううん、好いのよ。ホントよ、
謝らないで。待ちぼうけして泣くよりずっとマシよ。
それに、好い所に移転出来て、
あなたのお蔭であんまり働かないでいられるし。
感謝してるの。
あなたみたいに立派なお仕事のある方には、こういう事ってよくある事よ。
分かっていたわ。全て旨く行くワケないし。
…ねぇ、頭を上げて。お願い💦最敬礼は止めて。

—だけどさ。飛騨高山は絶対行ける。安心してていいよ。

楽しみだわ。じゃ元気出して戴かないと(笑)。腕組んでいい?

—あぁ、好いよ。もたれなさい。

あなたにもたれるの、好き。とても支えになるから。
愛してるわ。あなたがいるから、私はこうやって暮らして行けてよ。

—ホントにそう思っていてくれてると、有難いな。

ホントよ…。私はあなただけのモノよ。 

—そろそろ時間だ。行かないと。
今日は遅くまで会議だよ。
次にはゆっくりしたい。

そうね。飛騨高山でゆっくり出来てよ。
朝市で買物も出来てよ。
お仕事、頑張ってね。あ、お車も来てるわよ。

—ん…。ね。薪能、誰と行くの?

お友達の新東さん。彼女のお茶の先生とお誘いくださったご住職、お茶のおけいこ友達の方と4~5人で。ダメかも知れないと思って、先に一応依頼してあったんで。

—住職ってさ、幾つくらい?結婚してんの?

ええ。50代くらいかな。奥様が凄く立派な方で…。

—ふぅん。生臭い人じゃないのか。

違うわよぉ。
あ、…やだぁ、焼いてる?

—いや、そうじゃないけど。羨ましいなって…。

ねぇ、二人きりで飛騨高山❣
ずっとベッドの中で二人きりになれてよ。
然も、二人きりでお話したり、温泉入って楽しめてよ。

—うん。

あなたハニィ、愛してるわ。変なこと、考えないで。私はあなたのモノだし。お仕事、頑張ってね😊
はい、ほっぺにキッス💚

—😳うん。じゃね💓

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