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「強い女」後日談

上司が派遣営業と私の就労開始後2週間の「評価」について話をした際に、自分がアシスタントの様にかわいがっている女の部課員を連れて出席した。

その際に、この女が、私の言語スキルに好感を持っている上司の様相について面白くないので、彼女の元同僚である営業に電話までして、全くの出鱈目をクレームの様にして話したらしい。

コレは本来なら、クレームにはならないが、営業が馬鹿な事に元同僚の女から旨い具合に利用されたので、立派なクレームとなった。彼の上司のS氏とも電話で夜遅くまで話し合い、フォローいただく事となった。

彼女は私よ数っと仕事が出来る。上司だって頼っているだろう。なんでか知らないが、私を敵対心を以てみており、この様な悪知恵が働いたのだろう。

あの人、〇〇を確認して、って言った先輩の私に、「目があればみりゃ分かるでしょ」って言ったのよ。

溜息🙄あのさ。
私、新入りだよ。
まだまだ、一か月どころか、精々入って二週間の派遣社員が、仮でも先輩にそんなこと、言うワケがないでしょ。

一週間後、会社のコンプライアンス相談室から、営業の上司に連絡を入れてもらい、その夜に連絡がきたのでこの件を話した。

【解決への道】

この女、トロイ営業の頭を完全に馬鹿にしており、うまく苦情になるようなことを耳打ちして(と言うか電話だか何だかで話したそうだ)、彼に届け出たそうだ。

上司は全く覚えておらず、何のことか知らなかった、と言っている。

特に電話やメールで、CRM (カスタマーリレーションズマネージメント:お客様関係管理)  のエキスパートとして、客とコミュニケーションをとりつつ、ITクレームから営業内容説明まで、長期経験を買われて仕事をしている 私である。そんな腑抜けな物言いを先輩にするか?考えて欲しい。馬鹿ではないつもりだ。

だが、この女からかなり馬鹿にされたな、と思った。

私は、外見が外見だけに(超短髪でエキセントリックなモヒカンカット)、客だけでなく、どんな相手にも笑顔で感じ良く、丁寧にメールを書き、丁寧語で返答している。

英語では丁寧と言うよりビジネスライクに謂われた事だけに返答する。

故に、
「目があればみりゃ見えるでしょ」
なんて「天下阿呆」な表現は、絶対に謂わない。謂った事もない。


さらに、この職場は、40‐50代のベテランの数が多い職場であり、その分、マナーや相対の話し方は、日本的に厳しく問われる。

特に日本語では、その辺の営業の先輩と、自虐的な冗談は言って笑って頂いたとしても、先輩に
「何、チェックだぁ? 目があれば、そりゃ、あんた、みりゃ分かるだろよ」、
などとは、謂わないのである。謂わないからこそ、現在、短期間のうちに、他の女性陣に受け入れていただいたと信じている。

言葉遣いや人間関係で苦労した私は、職場でどう仲良くなったとしても、結果的には仕事で世話になる「人」には、丁寧さを欠かさずに親しくやっていく人間だ。

昨年夏に、この会社の現人事本部長からぜひ入社を勧められ、また、今回も現本部の外人部長からの熱心な入社依頼があって入社したこの会社で、馬鹿な為体(ていたらく)を見せるようなCHACHAではない。


営業本部の部長さんと話した私は、今まであったことを話した。
トロトロの営業君が見た目だましの蛇のような嘘をつく女の手口にはまっていたことは明らからしい。
「どんな仲なのかな」
と言うので、別に仲良しでもないが、彼女が必要とするときに、彼に電話したりするのではないかと思う、と話した。

もう自分の事業所から去った女に、派遣の女の良しあしについてある事ない事自分の部下が話していたことを知った営業上司は私に即座にわびた。
コンプライアンス相談室と彼女の存在について話してみます、と。
前同僚で彼女に話しかける勇気のある同僚はもういるのだろうか。

私がチャットに彼女への手紙を公言したことは別の担当からの苦情があった場合を考えてだったので、慌てて話をしに来た上司にはそう伝えたし、営業本部長もそれでよろしいと言った。

「彼女の嘘を含めて、彼女を私の評価の場に連れて言った事自体を、プロ意識に欠けていた、自分の責任だ」

と、上司は私に謝った。

コレがどういうことか、あの馬鹿女には分からないだろうが、実は重大な事なのだ。

正社員で得意な筈の彼女が、自分の間抜な行為のせいで、自分のために、上司が自から頭を深々と下げて、自分が雇った派遣社員(の私)へ、お詫びをさせたのだ。

この事実がどの位、大きい事実か、あの女に分り得るだろうか。

お客様とビデオ会議で話す私を見てニコニコしていた上司が一番、私がこんな(マナーに欠けた)口の利き方をしない事を知っている。

クレームを開始した原因の女に、私が追及の手を伸ばした途端に大騒ぎが始まったこの女の態度は、罪の意識が感じられ、私が無実であると言う証であると、上司の彼が、一番わかっているのである。

確かに、彼が評価の場にこの女を会議室へ引き連れて行ったことは、非常に大きな問題である。

コレについて、営業本部長は、前事業所の社員が営業の許可で入室がゆるされたのも、上司が連れて行ったのも、
「責任とれるならいくらでもどうぞ、と思います」、
と言う。
「多分、後で騒ぎになるしね。一度嘘をついた人間はまたつくし。うちの営業には、彼女とは口をきくな、連絡も取るな、何もするな、と言いました。これを彼が破ったら、彼はクビです。
他人の評価を嘘ですると必ずバレますしね、今回みたいに」。

上司が彼女をボーイフレンド、ガールフレンド並みに気に入って結構だし、横に侍らせて、交際でも浮気でも(彼は子供が3人いる)、好きにやっていただいて結構だ。だが、私は彼女の方から私にダイレクトに邪魔をされたりやっかみやくだらないやきもちは、要らない。

それが来ない限り、問題ないけど、こう言う、あの女を増長させる事はよせよ、と言いたかった。でも言わなかった。

「評価内容は、非常にポジティブだったんだ。だから、彼女が嘘をついた?彼女は嘘をついたことはないと言っているが、彼女が嘘をついていた事を含めて、すべての責任を俺がとるよ。君の評価に彼女を引き連れて出席した挙句、彼女を信じて同席させた自分が、後々の嘘にまで発展した責任を負う。申し訳なかった」

と、彼は自分の部下が嘘をついたことを認めて謝ったのだ。日本語と英語で。頭を下げて。


常識的に分からないのだろうか、こんな簡単な嘘をついたら、いけない事くらい。上司が社内でどのくらい調査されるか。当事者だけでなく、周囲にもどのくらい嘲笑の対象になるか。

自分を其処まで見下したその女に、さらに非常に腹が立ったが、とにかく、泣きそうになって謝って話す頑張り上司と話した(子供の様な顔をした人で背が小さいのでガキと話しているみたいに見える…、が実はきちんと仕事をする人だが、ちょっとお人よしかしら)ので、この件はもう良し、とした。

営業本部長は、本件が解決後も営業のカバーをより詳細にわたって報告させるつもりだ、と話した。そうだろう。前社員が今の派遣社員の仕事を邪魔しているのを営業が手伝いしていたのと同じだものな。彼女はマーク対象になって、ブラックリストに掲載されている。今後どこの会社に行こうと、彼女に相談する派遣営業は居ないそうだ。



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