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「愛の不時着」考察/2020年の理想的な男子像<ヒーロー編>

最近Netflixオリジナルドラマの「愛の不時着」にはまっていた。Netflixはユニークで面白い作品が多いが、その中でも「愛の不時着」は少し特異な感じがする。改めてこの作品の何が面白いのか考えてみたいと思う。

以下、ネタバレ多数なので嫌な人はそっとnoteを閉じて頂きたい。

これまでは下記を論じてきた。

・ラブコメの王道を作ることの限界を設定でかわしてく。
・2020年のプリンセス物語の成立。

今回は「2020年の理想的な男子像の確立」に関して語ってみたい。

結論

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女子にとっての理想の男子像がリ・ジョンヒョクになった。
少女マンガの理想的な男の子を現実で再現してるのは、今だと韓流の俳優なのだろう。

冬のソナタがブレイクした時は、なぜ流行っているのかが全く分からなかった。それから10余年後に「愛の不時着」に出会ってようやく分かった。

高貴な男性性はフィクションの世界に移行して、現実の男性は女子の恋愛対象から後退したのだ。
日本男子はこの現実を真剣に考えねばならない。

では、リ・ジョンヒョクはどういう男なのか?

・優しすぎる男
・料理男子
・強い正義感と使命感の男
・高い戦闘力と鋼の肉体と自己犠牲の男
・ピアノが弾ける男
・美男子な男
・サブスク男子

彼の魅力を項目分けしてみた。
これをこれから語っていきたい。


優しすぎる男

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リ・ジョンヒョクを考える時に、優しさというものが土台にあると思う。
ユンセリだけでなく、部下や困ってる人を見逃せない誠実さを持った人物である。とても誠実で一途な好青年である。


料理男子

自分でキムチをつけたり、麺料理を麺から作ったりの
凄腕料理男子だ。
そのオーガニックなライフスタイルは、ユン・セリにゆとりを持つこと、食べること、寝ることの大事さを気づかさせてくれた。

また、彼が何か家事的なことをする時は「誰かのために」アクションすることが多い。こういうことが当たり前にできるのはリ・ジョンヒョクの自立性を表している。何をするにも食べるところから始まるというスタッフの美意識を感じる。フード描写も見逃せないドラマだ。僕もリ・ジョンヒョクの料理食べたい。(笑)

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強い正義感と使命感の男

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リ・ジョンヒョクは、北朝鮮の朝鮮人民軍総政治局局長の息子でエリート中のエリートだ。
物語の中盤頃より実は偉い人の息子だったというのが明らかになる。
兄の不審死の謎を解明するために舎宅村近くの第5中隊に配属していると考えられる。非常に家族思いで正義感や使命感が強い存在として描かれている。


高い戦闘力と自己犠牲の男

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本作の見どころの一つがアクションシーンだ。
7年前の兄の死から、兄の代わりに軍人にキャリアチェンジしたと考えると、
7年でこんなに強くなるのかと思ってしまう。
推測だが、軍人の家系なので幼少期から武道の訓練を受けていたのではないだろうか。
打撃、投げ技、射撃など、様ざな銃器の使用にも長けており、
バイクに乗りながらの銃撃シーンでは高い射撃の腕を見せている。
軍人としてもスキルが非常に高い。
数十人規模の相手にも無双するシーンも納得できる殺陣を披露している。

不屈の闘志と肉体と甘いマスクを持っている素敵なヒーローだ。
「いざとなったら守ってくれる」のレベルが半端ない。
自己犠牲の精神で自分が大怪我を負っていても、ユン・セリを守ろうとする姿からエスコートヒーローの側面も持つ。

余談だが、韓流の俳優はこれらのハイレベルなアクションをこなせるように、体を作り込む。リ・ジョンヒョクのアクションにリアリティを感じるのはその作り込みによるところが大きい。近年の日本の俳優に足りていない役の作り込みを韓流の俳優たちが実現しているのを見るとギャップを感じてしまう。
かつては日本も時代劇やJACから様々なアクションスターを輩出してきたのだが、その伝統は今どうなっているのだろう?


ピアノが弾ける男

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強いだけじゃない。この人はピアノが弾ける。(笑)
しかも世界トップレベル。
文化的教養の高さもキャラクターに深みを与える。
家の為、お兄さんの為にピアノを諦めるのも男惚れする。
スイス時代のエピソードも物語の重要な伏線だ。


美男子な男

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もちろん美男子。
誠実で清潔で王子様っぽい顔立ちだ。
日本の女子にもフィットしやすい顔なのかもしれない。

性格的にも優しさや頭の良さから、飲み込んだり、抱え込むので
口数の多いキャラではない。
ユン・セリに言い負けてしまうのも可愛い一面だ。
口数が少ないぶん、たまに発する一言がクリティカルなんだろう。

南に移動してからは、彼を着せ替え人形のように
ユン・セリの1人ファッションショーが始まるが、彼を愛おしいと思う
いいシーンである。

サブスク男子

トドメは最終回のリ・ジョンヒョクのサブスク。
離れて会えないユン・セリの為に
1年間、毎日彼女を気遣うメールが届くというもの。

・体調や睡眠時間への気遣い
・ちゃんとご飯を食べてるか?
・季節に合わせて愛たほうがいい草花を教えてくれる

このサブスク契約したい女子はめっちゃいるんじゃないだろうか?
僕もリ・ジョンヒョクのサブスクほしい(笑)

以上が僕の考察だ。
改めてリ・ジョンヒョクのスペックを見てみる。

・優しすぎる男
・料理男子
・強い正義感と使命感の男
・高い戦闘力と鋼の肉体と自己犠牲の男
・ピアノが弾ける男
・美男子な男
・サブスク男子

う〜ん、凄すぎる。
これが女子の中の基準になってしまうと、日本の男の子たちは恋愛ができないんじゃないだろうか。(笑)


締めは「Give You My Heart」

次回は、「愛の不時着の謎」に迫る。
乞うご期待^^

#愛の不時着 #ラブコメ #理想の男子像 #新しいプリンセス物語  



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