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「サバイバー宿命の大統領」シーズン3のエミリーに感情移入する理由

とくに感情移入したのが、シーズン3の #優柔不断

末期がんのため、娘の腕のなかで逝きたいとエミリーに自殺幇助を懇願する母。
安楽死を選択した母の最期の願いを受け入れたいが、それは自身の手で最愛の母の死を手伝うという、エミリーにとってはもっとも耐えがたい選択でもあつた。

日本でも最近耳にするようになった「安楽死」という重いテーマをとおして、エミリーの葛藤が浮かび上がる。自分自身にとってはまだまだ想像を超える世界での話だと思っていたが、連続ドラマで登場人物に感情移入して観る「尊厳死」との向き合い方は、そのまま家族とのつながりを連想させ、涙が止まらなかった。


仕事では選挙戦をたたかう大統領のチームの一員として、正義と政治の狭間で揺れ動くエミリー。
大統領をふくめ、権力の座につく仲間たちは、正義よりも政治を優先させていく。それはとても自然で、「善」ではないが、「悪」ともいえない。

でも、エミリーは国民にとっての「善」としての大統領を補佐したい理想を持っていた。

母との別れに浸る暇もなく、一人、正義を追及する孤独。
母の尊厳死を受け入れる葛藤も孤独なたたかいだ。

孤高の人、エミリー。環境と立場はまったく違えど、信念を貫きながら葛藤する姿にあたらしい女性像を見た。


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