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「北陸応援割」にみる“ずさんさ”

 これまでの記事と全く方向性が違いますが、どうしても書きたいことあったので書きます。
 「北陸応援割」がスタートしました。
 ご存じのとおり「令和6年能登半島地震により観光需要の落ち込みが見られる北陸地域4県において、国内旅行者はもとより訪日旅行者も対象とした『旅行商品』または『宿泊』料金の割引を支援する事業」で、これを使って北陸地域4県へ旅をすると、旅行代金の最大50%がお得になる、というもの。
販売期間
《 福井・富山・新潟 》2024年3月8日(金)~なくなり次第終了
《 石川 》2024年3月12日(火)~なくなり次第終了
利用期間
2024年3月16日(土)~2024年4月26日(金)
2024年4月27日(土)チェックアウトまで
ですが、どうも混乱を招くだけの制度だったのではないか、と思うのです。

混乱要素その1~特定の旅行会社を優先??

 上記のとおり開始したのですが、スタート当初はJTBや日本旅行など、いわゆる旅行会社のみ。その後、楽天トラベルなどが続きましたが、例えばじゃらんなどは遅れてスタートしました。
で、「なくなり次第終了」なのに、どうして開始がバラバラなのか。どうしてJTBなどは素早くスタートできたのか?利益誘導?とは言わないけど、スタートする会社がバラバラ、というのは、イコール特定の会社から申し込まざるを得ないので、不平等をもたらしたのではないでしょうか。

混乱要素その2~ネット上の過剰な「仮押さえ」が発生??

 例えばじゃらんにおいて、新潟県の北陸応援割が本日スタートしたのですが、3月8日夜、当該利用期間の宿の予約が殺到しました。
 これはおそらく、仮押さえをしておく⇒応援割がスタートしたらキャンセル、即、応援割で再度予約、という行為が多発したのではないか、と考えられます。
 そしてじゃらん上で、新潟県の北陸応援割が本日10時にスタートしたのですが、

 こんな表示が頻出。そして10時10分頃には、

となる始末。
 ご覧のとおり、4月第1週には空席が出始めています。にもかかわらず「予約受付を終了」となってしまいました。上記の予想どおり、
予約⇒キャンセル⇒再度「応援割」狙いで予約⇒殺到⇒予約受付を停止。
という事態に陥ったと思われるのです。これはどうしたものか。おそらく、
 利用者の競争をあおるような施策にしてしまったのが混乱の原因だと思います。こうした混乱は予想できなかったのでしょうか。
 こういうところに、バラマキ政治や役人の思いつき政策を感じるのは私だけでしょうか。そうでなければ良いのですが。

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