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【作例レビュー】SONY FE 100-400mm GMは最高の望遠レンズだった!

今回は、先日購入した、sony FE 100-400mm F4.5-5.6 GM(以下、SEL100400GM)について書いていきます。

■購入経緯

1.70-200mm F4Gでは、焦点距離が足らなかった!

 先日、この記事で紹介したSEL70200Gが相棒レンズでした。長期間レンタルしていて感じたこと、それは、”200mmでは足りない”ことです。
 もちろん、「この性能でこの値段は高い」や「F4は便利」などの感想もありました。色味も好きだったんですが、使用している時のことを思い返すと、200mmをsuper35mmモードで300mmにして使うことが多かったです。

2.テレコンつけるなら、SEL70-200mm F2.8 GM2より安い

 そこで、いろんなレビュー記事を見ると、海外の方でSEL70200GM2+テレコンと比較する方が多かったです。
比較記事を見る中で感じたことは、
【テレコンを使わない場合】
・70-200mm域はSEL70200GM2の圧勝!
・昼の描写で絞った時にはどっちも区別なし。
【テレコンを使う場合】
前提:テレコンを1個約8万円とします。
・テレコンを使うと、F値がほぼ同じ&でも画質は劣化する。
・金額面は、SEL70200GM2+テレコンで、約45万越え!(a7siiiが買えます)
・SEL100400GMは約34万円。

というわけで、SEL100400GMに決めました。

3.圧倒的な描写性能が欲しかった

これもあります。
タムロンの150-500を使ったことがあリますが、環境が悪いときや暗いときでは、画質が今一つでした。また、2kg越えと重かったです。使った時、「二度と使うものか!」と誓うほどでした。

超望遠域レンズを買うからには、絶対的な描写力の信頼性と少しでも軽量コンパクト、F値ができるだけ明るめの条件をクリアしているということで、SEL100400GMを購入しました。

■実際使ってみて(機能面)

※ボディはa7siiiです。

1.AFの精度と速度

事前のレビュー記事で「AF速度が古い世代のレンズにしては早い」ということは知っていました。実際の感想は、その通りで、普通に早くピント合います。精度も問題なしです。電線などでたまに外れるときはありますが、MFにすればすぐ撮れます。

2.解像感(表現力)

抜群の解像度です。動物を撮ると、毛並みの1本1本まで解像します。さすがGMレンズ!色味も、赤系の色の発色がよく、GMらしいです。
色は、濃い目に出ます。

一方で、このレンズは、開放F値で撮るレンズではありません。
F8以降に絞って使うのが基本のレンズになります。そのため、夜間の撮影はあまり得意ではありません。SEL70200GとF値は1/3段しか変わりませんが、実際には、だいぶ暗く感じます。そのため、昼間専用レンズといった具合です。

3.携帯性

超望遠は2kg越えが普通なので、1.4kgというのは軽い方です。確かに、とてつもなく軽いわけではないですが、旅で他の機材と一緒に持ち運ぶ分には、問題なく、疲れにくく持ち運べます。
携帯性で問題があるのは、フードです。径がデカすぎてカバンが歪みます。そのため、最近は、外して使っています。フードのNDフィルター調節窓もパカパカ開くのでその点でも使いにくいです。

4.スイッチ類の操作感

AF⇔MFなどスイッチの方さもちょうどよく、MFの反応も問題なしです。
他の方が言う通り、ズーム方さをlightにしたままだと自重で勝手に伸びます。

5.最短撮影距離

説明書には、ズーム全域で98cmとなっていますが、実際にはそこまで寄れません。フォーカスリミッタースイッチを操作しても、そこまで変わらず、1mちょっと離れないと撮れない状況です。

6.ステップダウンリングについて

私が持っているフィルターが67mm径なので、試しに、77mm⇔67mmのステップダウンリングを使ってみました。
どの焦点域でも本レンズではケラレなく使えました。

■作例 

ここからは、作例も交えて感想を書いていきます。
ボディはa7siii、全てjpegです。

1.奈良公園での作例(昼)

ホワイトバランスを日陰で撮りました。

こちらに向かってくる鹿さん。動物AFも問題なく決まりました。
3mくらいの距離で撮っています。解像度はもちろんのこと、後ろの背景ボケもキレイで素晴らしいです。

鹿が3匹並んだので、足にピントを合わせてみました。

今回の撮影の代表作『交渉中』です。かなり遠くから激写しました。
鹿がのそのそ歩いていくのでカメラを構えると、人間に向かって、『そのせんべいよこせ!』としゃべっているかのようで面白いです。
鹿の顔を拡大するとその物語がもっと伝わってくるようです。

毛づくろいの瞬間も、SEL100400GMなら撮れます。
遠くから威圧しないので、自然な姿を残すことができます。

桜と鹿という面白い構図を見かけたので撮りました。
奈良の鹿は、17時を過ぎると春日大社の方へ帰っていくので、その後ろ姿を撮りました。題名は、『退勤』です。

2.奈良公園での作例(夜)

では、ここからは夜の奈良公園編です。

うっすらとした街灯しかない五重塔を撮りました。
a7siiiでISO16000まで上げています。さすがにノイズや被写体ブレがありますが、バキバキの解像度をキープしています。さすが、GMレンズです。

ホワイトバランスを電球で撮りました。
雨の日の都会の街並みを表現できています。この写真もISO結構高めに設定して、F8くらいまで絞って撮った記憶があります。

今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は、SEL100400GMを使った作例とともにもっと深堀レビューする予定です。


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