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2019.6.2(日) 観劇記録 ゴキブリコンビナート 「膿を感じる時」

噂のゴキブリコンビナートを観てきました。
前回の公演を観に行った友達に感想をきいても、「いやあ、あれはねぇ……、なんとも言えない」と言葉を濁される上に、どうやら衝撃的らしいという印象と、どうやらヤバイらしいという不安感しかないという。
もう、怖いもの見たさ以外の何ものでもないです。

そもそも、フライヤーの注意書きからして不安要素しかない。
カバー写真に載せましたけど。

過去二年の野外公演にて無茶苦茶な空間演出で孤高のポジションをさらに印象づけたゴキブリコンビナートが今度は密室での公演、逃げ場はない!
ちょっとだけ覚悟がいるエンターテイメントです。
(安全面には最大努力を払っております)

【注意事項】
■ 演出上何があるかわかりませんので、汚れても良い服装・靴・カバンでお越しください。
■ クレームは一切お受けできませんのでご了承ください。

汚れても良い服装で、覚悟が必要な舞台って……何それ。
安全面には最大努力を払っておりますって……どういうこと?

誘ってくれた友達とのLINEの会話もこんなでして。

この微妙なテンション……
会場に行く前に駅の近くの百均に寄って、レインコートを買っていきましたよ、怖いから。

友達がちょっと遅れてきたので、後ろの方の席かなぁ、それなら良いなあと思いながら会場に入ったら、結構狭いスペースにもう満席近く入っていて、入口が舞台下手側だったんですが、舞台のすぐ真下の桟敷席に案内されてしまいました。
近い……
舞台は畳張りで、中央にちゃぶ台と茶碗や味噌汁のお椀など夕食らしきセットが置いてあります。
いかにもヤバイ感じ。

客席はもうかなりぎゅうぎゅう詰めなのに、スタッフが「あと20人くらい」と言うのが聞こえて、いや無理だろと思うのを無理やり詰めて座って、全員入ったところで客席から拍手が起こるというおかしな現象が起きたり、なんか色々おかしい。

そして始まった舞台の内容は、はっきり言って「説明不能」です。
「混沌」と書いて「カオス」そのものであって、内容もストーリーもあってないようなもので、解説も理解も意味がない感じでした。
友達に感想を求めて、言葉を濁された意味が理解できましたね。
こればっかりは、知りたかったら見ろ! としか言えないですわ。

まず、家族の夕食団欒シーンから始まったと思ったら、ちゃぶ台がひっくり返されて、客席に味噌汁がぶちまけられ、狭い舞台上で乱闘が始まって、舞台の真下で観ていたら、演者さんが転げ落ちてきそうだったり、何か飛んできそうだったりしてビビりながら見ていたし、しまいには客席だったひな壇の後ろの暗幕が剥がされたと思ったら、実は客席と思っていた空間の後ろにさらに広い空間があって、なんでこんな広い空間が? と思ったら、客席のひな壇が分解されて、客席も舞台も無くなった広い空間で観客と演者が入り乱れての大乱闘が始まるという、しっちゃかめっちゃかな結末に。

たしかに書いてあった通り「逃げ場はない!」ですよ。

演者が会場を走り回る中で、観客は血糊やらよくわからない液体やら粉やらが飛んでくるのを避けながら、見える場所に移動しながら見るっていう。
しかも内容が下品、低俗、意味不明なんだから、カオスです。

見終わって、一体これは何を見せられたんだろうか……?
という思いだけが残りました。
演者さんは体張ってて、すごいの一言です。
生傷が絶えなさそう。

とりあえず、万人にはオススメしませんが、バカバカしくてカオスに巻き込まれる体験がしたい方は、どぞ。

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