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2019.6.5(水) テレビの劣化と好きな自分でいられる割合を増やすこと

基本的に芸能ニュースってまったく興味がなくて、誰と誰が結婚しようが離婚しようが不倫しようが知ったことではないのだけど。
ただ、この日はTwitterのタイムラインがこの話題で埋め尽くされてしまったので、色々と情報が入ってきてしまいました。

蒼井優さんと山里亮太さんの結婚のニュースですね。
まぁ、たしかにこの二人が結婚とは意外だったので、話題にもなりますね。
結婚会見を見て感動したというTweetもたくさん流れてきていて、へぇそうだったのかと、だからって見ませんけどね。

しかし、こういう芸能関係の記者会見の質問というのは、こうも馬鹿馬鹿しいのでしょうかね?
実際の記者会見の映像を見ていないので二次情報ですけど、結婚報告で浮気の心配はないのかと質問して、浮気はしないという言質を取らなければならないのかとか、どうして美男美女カップルではなくてわざわざブサイクな相手を選んだのかとか、同じような質問をちょっと言い方だけ変えて聞くとか。

これもTwitter情報ですけど、要するにテレビ番組では自分の局の人間がしゃべったところをVTRに使いたいから、同じ質問が何度もされるんですと。
浮気をしないという言質を取るのは、後々不倫が発覚して離婚騒動になった時に、この時の言質を取った映像を使うことを想定して、この絵が欲しいから質問しているんですと。

劣化してんなぁ……

そういう感想しか出てこない。
ブサイクが美人と結婚したのが羨ましくて、いつかきっと美男との浮気が発覚して離婚することを期待して溜飲を下げるために、今からその準備をしているわけだよね。
世間はそれを期待していて、テレビ局はそれで視聴率が取れることを期待しているんだから。
まったく馬鹿馬鹿しいったら。

うちにテレビがない理由はそれです。
劣化が激しすぎて見てられないし、ストレスだから。
みんな、不倫やら浮気を叩いたり、被害者や加害者の親を叩いたり、殺人や犯罪を推理小説か何かのようにエンタメにしたりする番組が始まったら、テレビ消したらいい。
それかテレビなんか捨ててしまえばいいのにと思う。
視聴率が取れなければくだらない番組も減るだろうし。

あ、テレビは嫌いですけど、蒼井優さんは好きです。
お笑いはあまり見ないので山里さんのことはよく知らないけど、悪い印象はないし、お幸せにと思います。

そういえば、蒼井優さんが「誰を好きになるかより、誰と一緒にいるときの自分が好きかが大事」というようなことを言っていたそうですね。
なるほど、たしかにそれは同意できると思っていたら、これって平野啓一郎さんが提唱している、「分人主義」の考え方なんですよね。

詳しくはこの本を読んでもらうとして、職場にしろ、友達にしろ、その場所にいたり、その相手に会ったりしている時の自分が好きな自分なのか、嫌な自分なのかっていうのは判断基準として大事だなと思います。
世間的には優良企業で親や知り合いに自慢できる会社だったとしても、そこで仕事をしている自分自身が働いている時になぜか嫌なキャラクターになってしまうのだとしたら、そこは良い職場だとは言えないでしょう。
友達や恋人や結婚相手も同じ。
友達に羨ましがられるような美人やイケメンと付き合っていたとしても、その人と一緒にいる時の自分が、嫉妬や劣等感やコンプレックスにまみれて嫌な自分になってしまうのだったら、一緒にいるのはやめたほうがいい。

分人主義の考え方では、本当の自分がどこかにあって、合わない場所や合わない相手といる時の自分は本当の自分ではないという考え方はしないんですね。
分人主義では、その嫌な自分も本当の自分で、いろんなキャラクターの自分がすべて本当の自分で、そのいろんなキャラクターの総体が自分自身だと考えます。

だから、好きな自分でいられる割合をなるべく増やし、嫌な自分になってしまう割合をなるべく減らしていくのが、自分を好きになる方法のひとつなんです。

だから、きっと蒼井優さんは良い選択をしたんだろうなと思ったのです。

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