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2019.2.9(土) 神津島で星景写真を撮る

神津島から帰ってきました。
旅って出発したらあっという間に時間が過ぎていって、ああもう帰ってきちゃった……なんてちょっと切ない気持ちになります。

今回参加してきたのは、こちらのツアー。

僕もこのツアーに参加するまで知らなかったんですが、神津島は有数の星空スポットなんですね。
夜になれば、街の明かりもほとんどなく、天の川がはっきり見えるほどの満天の星空を見ることができます。
それにそこそこ大きな島で島内の交通もいいので、星空が見られる場所まで車で移動することができ、星空の観察や撮影にも適しています。

ツアーは金曜日の夜9時半に東京の竹芝桟橋を出航、船中泊で翌朝の10時に神津島の港に到着します。
到着後、早速撮影場所の下見も兼ねて、秩父山のハイキングに出かけます。
東京では雪の予報で天気が心配でしたが、山頂に着く頃には雲が切れて青空が見えるくらいのハイキングにはちょうどいい天気になりました。

島の山頂って気持ちいいんですよね。
青い海と空が遠くまで広がって、水平線がずっと遠くに伸びていて、隣の島影が見えたり、海岸線の砂浜や岩肌の感じとか、気持ちよくて清々しい気分になります。

1時間ほどの軽い山歩きを終えて港に戻ってきたら、もうお昼ご飯。
なかなかタイトなスケジュールです。

お昼のメニューは、神津島でとれた金目鯛の煮付けがまるまる一尾。
いやあ、見た目も豪華だし、すごく美味しかったです。
やっぱり海の近くに来たら、魚が美味しい!

お昼のあとは、星空の撮り方のレクチャータイム。
写真好きにはなかなか興味深い内容だったのだけど、歩いてお昼を食べたあとだったので、ちょっと眠くなってしまいました。

実は星を撮った写真でもいくつかのジャンルに分けられるんですね。
一つは月のクレーターや惑星、星雲など個別の天体をアップで撮った、狭義の「天体写真」
もう一つは、星空を撮る「星野写真」
そして、星空と風景を一緒に撮る「星景写真」

天体写真や星空そのものを撮った星野写真も美しいんですが、撮影した場所の風景と星空を合わせて撮った「星景写真」ってとても幻想的で美しいんですね。
試しにGoogleの画像検索で「星景写真」を検索してみてほしいんですが、すごく綺麗で、写真と星が好きならこんな写真を撮ってみたいと思うと思います。

レクチャーが終わってみたら、なんと雨!!
夜の撮影まで時間はありますが、期待していた星がちゃんと見えるのか、かなり心配になりつつも、夜にはまた晴れてくれと願いを込めます。

温泉に入って、夕食を済ませ、カメラのセッティングをしてバスに乗り込む頃には雨は止んでくれていました。
撮影場所についてみると、空は雲で覆われていて、星は見えない状態でしたが、星空ガイドさんの説明を聞きながら、雲が切れるのを待ちます。
しかし、冬の撮影が辛いのはこの寒さ。
凍えるような冷たい強風が吹きすさぶなか、空を見上げながらひたすら待つ時間の長いこと。

待つこと30分、強風に耐えた甲斐があって、少しずつ星が見えてきました。
満天の星空とまではいきませんでしたが、都心で見える星の10倍くらいは見えたでしょうか。
慣れないマニュアル撮影でのピント合わせやバルブ撮影に苦労しつつ、かじかんで感覚がなくなる指先をカイロで温めながら、撮影に挑みます。
自然撮影ってほんと大変ですね……なんかの修行だろうかと思うほどです。

1時間ほど苦闘した末に撮れた写真がこちら。

オリオン座と冬の大三角形。
Webにアップしちゃうと、明るい星しか見えなくなっちゃうけど、実際はけっこうたくさんの星が写っています。
肉眼では見えていない星も、写真に撮るとたくさん写っていたりして、いやあカメラってすごい。
まだ、うすーく雲がかかっている状態だったので、感動するほどの星空の写真は撮れませんでしたが、これだけ撮れれば今回は満足ですね。

星景写真ということで、山を少し入れて撮ったものも。

死ぬほど寒かったけど、久々にたくさんの星を見て、写真も撮れて、楽しかったです。
また撮りに行きたいなー。
今度は天の川や、長時間露光で星の軌跡も撮ってみたいし。

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