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わたしのために (レッスン記録)

今月のピアノの対面レッスンに行ってきました。

ピアノの前の椅子に座って、高さや位置が弾きやすい位置にあるかを確認してから

「はい、どうぞ」のここぴ先生からのひとことで、弾き始めます。

最初に指を置いた時の、グランドピアノの音の大きさにに驚きます。
室内の四方八方にに開放されていく音の響きが、体にぶつかってきて、ジーンと薄い音のベールに包まれるみたいで心地良いです。

今回は、練習曲の楽譜の構成についてと、演奏する時の腕と指の動きについて教えてもらいました。
・全体としてひとつの曲だけど、曲には場面の区切りがあって区切りのところで、
 ひと呼吸の間を作ること。
・腕は肩甲骨から、しなやかに動かす。
・親指は手根から動かすこと。

「ピアノを弾いている時の姿勢は、背骨はまっすぐで肩から腕はひとつのしなりを描くように。
曲も左右に手が寄り添ったり、離れたり、揺れながら水が流れるように揺らめいて、途切れないように演奏をしましょう。」
とイメージを伝えてもらいました。

そんなところを意識して弾くと、あら不思議。
短い練習曲だけどとっても素敵な曲に聞こえます。

そして、ここぴ先生の褒め方も素敵でして、
「どの曲も正解の弾き方なんてないの。アユミさんはアユミさんらしい弾き方をして良いんです。」なんて言われちゃうと、いい大人がと思うけど、子供に返ったように、素直に嬉しくて、ニコニコしてしまいます。

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ピアノに限らず、楽器や音楽を演奏することを「play」っていうのは、曲を演奏したり、音を鳴らしたり、ワクワクして遊びの要素が詰まっているからなのだと思います。

ひとつの曲の世界に浸って、ピアノと自分の五感と感性をフルに活かして、演奏を楽しむことは無邪気な気持ちになります。


それから、今回特に感じたのは「眼差し、目線」です。

ここぴ先生が姿勢や手の弾き方を教えてくれる時の、私を見てくれる眼差しと、
私の横並びに来て、一緒に譜面の方向を向いて同じ目線でいてくれることに気づきました。

どちらもここぴ先生は上からの眼差しではなくて、対等の高さに目線を合わせて見てくれてるんですが、それがとても嬉しいのです。
音楽を一緒に楽しんでくれるのが伝わってきて、そこも楽しいのです。

上達したり、次の曲に進む事よりも、今ここでピアノを弾いていることに幸せを感じました。

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大人になって、自分のために時間を過ごすこと、自分が好きなことに時間を費やせることはリフレッシュになって、元気が出ますね。

教えられることや、教わること、楽譜が読めて練習してピアノの曲が弾けること、全ての学びが楽しくて、「遊び」の心境です。


私のためにピアノを弾ける幸せを感じて、今回もとっても楽しいレッスンでした。

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