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素敵な言葉と手編みのマフラー

編み物初心者、人生初のマフラーが編み上がりました。
最後の両端をつなげるところは、ダニーが手伝ってくれて、ついに完成です。

2色の毛糸で色を変えることにも挑戦しました。
デザインを前もって考えていた訳じゃなく、「このあたりで毛糸を変えてみようかな」って気分で色を変えたから、この色の配分が良かったのかどうか分からないけど、自分では満足しています。



私が編み物を教わっているのは、近所に住んでいるダニーさん。

ダニーは去年、近所に引っ越して来たアメリカ人女性です。
ダニーが編み物が得意だと知って、「コミニケーションとるきっかけになればいいな」と思ってダニーから編み物を教えてもらうことにしました。

編み始めた頃、ダニーの性格なのか、アメリカ人だからなのはかわかりませんが、
ミスを気にしてそれを気にして、修正したがる私にこう言いました。

『アユミ、編み目が増えたり減ったり、突っ張ったりゆるんだりしているんけど、こういうのは「ファンシー」って言うんだよ』

『アユミ、「ミス」じゃないよ。「ワンダフル ミステイク」って言うのよ。』

と、いつも肯定する言葉やポジティブ思考で楽しく励ましてくれました。

それからはミスしても、私もだんだん気持ちが大らかになって

「自分で使うんだし初めて編むんだから、丁寧に編んであれば上出来」

と気楽に考えてマフラーを編むことが出来ました。

それによく見ると、その時の自分のメンタルの状態でも編み目が変わっていることに気がつきます。
部分ごとにその時々の自分の記憶がなんとなく感じ取れて、「これは私の記録なんだ」と自分のかけがえのない物に思えて来て、すごく愛着がわいてきます。

『私たちはAIじゃないのよ。ミスもするけど、だって人間だもの。』

と、相田みつをさんじゃなくて、これも良くダニーが言っている言葉なのですが
逆に言えば失敗することはAIにはできないこと。
計画性がないところで色を変えたり、ほつれたり、自分でもよくわからないことをしてるけど、こういうところを「ミス=失敗」と見ないで「ワンダフル=素敵」と変換して意味づけができるのもAIにはできない。
「人のすることならでは」の尊さや価値、魅力なんだと思い、「ミス」についての認識や新たな視点を発見しました。

今年、信州は3月になっても雪が降ってまだまだマフラーが必要です。
早速自作のマフラーで首元を温かくしてみました。
少しチクチクするけど、嬉しさがいっぱい込み上げてきて幸せ気分になりました。

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