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灯りをつけましょ、ぼんぼりに。イエイ♪

2021年3月3日。今年のひなまつりが終わった。

2月の半ばを過ぎた頃、ご近所の方から、雛飾りをいただいた。

「もし、持っていたら失礼かなと思ったんだけど、聞くだけきいてみようと思って。」とわざわざ確認しに来てくれた。お孫さんも居らず、娘さんももう飾らないと言ってるのだそう。娘さんが産まれ、50年ほど前に購入した物なのだそうだ。

私はお雛様を持っておらず、置き場所も考えて、娘が欲しがったら本人が気に入ったものを探そう、と思っていた。でも、なかなか気に入ったものは見つからないし、大きさも、お値段もなかなかだったりするので、いままで我が家にはなかったのだ。

そんな矢先のお申し出だった。「とりあえず、見に来てみて」と言われて伺った所・・・

な、なんと。七段飾り。

勝手に三段飾りくらいかと思っていた・・・。飾る場所は?保管場所は?と頭をよぎる。

しかし、娘は、お人形を手にしてとても嬉しそうだ。もう、断れないなぁ・・。ということで、ありがたくいただくことにして、飾らせていただいた。

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長男が、率先してひな壇を組み立て、雛飾りたちを出し、お飾りの細かいものも、説明書きとにらめっこしながら、飾ってくれた。た、頼りになる。自分がやりたいと思った時は特に頼りになる。笑

娘は飾り終えたお雛様を前に、
「わ~!!!可愛い♪」

ひとつも手伝いません。この構図、面白いです。

長男→なんだかんだ、困った時には、最終的にはなんとかしてくれる。頼りになる。俺様気質。

二男→なんだかんだ、場を和ませる。さりげないサポートがお得意。

末っ子長女→なんだかんだ、「わぁ~!」「すごい♪」「かわいい~!」とか言いながら、手は出さず、事を終える。でも、それでも最終的には自分のしたいようになっているので、全く困っていない。なんでも自分でやろうとしてしまう母とは違い、女子力高し。

三人三様。

決して広くないリビングの多くを雛壇が占めている為、子どもたちが走ったり飛んだりする度に、お雛様たちがひな壇から落下したり、帽子の紐が鼻にひっかかっていたり・・・今までの静かな環境から、にぎやかな我が家に来て、お雛様たちは、驚いているか、楽しんでいるか。

お雛様を飾り終えた日に、くださった方が観に来てくださった。

お茶を飲みながら聞いた様々な話。

この土地に引っ越してきた時には、この辺りには、電気も水道も通っていなくて、沢の水で洗濯していたとか。川で洗濯、は昔話の中だけではなかった!その後、市に委託して水道を通し、またその後に、やっと市の運営になったとか。バスも隣のバス停までしかきてなかったそうだ。

娘さんが産まれ、雛飾りを買ったのだが、その時は七畳の部屋と台所しかない家に住んでいたので、雛飾りを出したら、子どもたち3人は押し入れで寝たのよ、という話。

お雛様をくださった方とは、引っ越してきた当初は人見知りらしく、挨拶を交わす程度だった。あまり笑わないし、気難しそうな気配も感じていたのだ。でも、子どもたちが近所の他のご近所のお宅で革細工や手芸を教わっていると、そこによく出入りしていて、関わることも増え、子どもたちを通して、我が家への警戒心?も薄れたようで最近では子どもたちにも、私にも色々話しかけてくれるようになっていた。

しみじみとお雛様たちを眺め、

「もう、投げよう(捨てよう)と思っていたのに、もらってもらえて良かったわ。飾ってくれてありがとう。」

静かに微笑む姿がとても印象的で、このお雛様とご家族と土地の歴史に思いを馳せた一時だった。

ひな祭りには、子どもたちと手毬寿司を作ることにしたのだが・・手毬寿司なのに、娘はいくらオンリーのいくらご飯。これでまた、女子を中心に元気に一年過ごせることだろう。

雛人形の皆様、来年の雛祭りには、またお会いしましょう。

皆様を落下させ、時には、雛壇にシルバニアファミリーのお人形も一緒に混ざっていたり、おばけのライトが飾られていたり、夫のPC台にもなってしまったり・・・大変失礼致しました。

この様に、毎日、にぎやかな我が家ですが、これからも宜しくお願いします。


学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!