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「人生」と「ゲストリスト」2020~2021

2020年の頭ぐらいに昔から演奏している楽曲「人生」と「ゲストリスト」のバンドレコーディングを計画した。

パソコンでぽちぽちやったら曲は出来ますし、お金の面でもすごく抑えることは出来るんですが、
バンドサウンドの楽曲は熱量だったり、生感だったり、ハプニングから生まれるアイデアだったりがあるので、お世話になっているバンドメンバー、エンジニアの方々にお願いして作ることにしました。

ドラムはもう5〜6年の付き合いになる高清水完大。
こいつはドラムも最高なんだけど、とにかく優しい。
空気を読んでくれるっていうとなんだかシャバイ奴に聞こえるんだけど
そんなんじゃなくて、俺の話す事を周りのみんなにこういう事を言ってるんだよ!こういうところをハザマさんは面白がっているよっていうのを昔から何故だかやってくれる。

俺は顔もでかいし変な音楽をやっているのであまり人にバレていないのだけど、ものすごく恥ずかしくなりがち屋で、ものすごい気にしいだったりする。
そんな俺をいつも面白いと言ってくれるたかしみにいつも感謝しています。
そんないい奴だからある程度ドラムなんか下手くそでも構わないんだけど。ドラムはこれまた絶品で。
ドラムのことなんかひとつもわかっていない俺でも、あぁ、俺を活かす為に叩いてくれてるんだろうなーと分かるぐらいのステキなドラムを叩いてくれる。
今後とも馬鹿な事をお願いするから、楽しそうだなーと思ったら一緒にやって欲しい。

ベースはミカミコウヘイ。
昔ハザマバンドにほんなつちゃんって女の子がいて(今年ほんなつと一緒に二曲作った楽曲があってそれも本当に可愛らしいandかっちょええので聴いて欲しいゾ〜©︎まなまる)


そのほんなつちゃんが昔組んでたバンドのベーシストがミカミでした。(ドラムはたかしみ。)
お世話になってる下北沢ラグーナの店長加賀さんにほんなっちゃんを紹介してもらって、そんときは彼女は19歳ぐらいだったと思う。

どうしてバンド解散したの?って聞いたらミカミってベースの奴とウマが合わなくて喧嘩して私泣いちゃって解散したんです的な事を話していてミカミくんがその後在籍していたバンドモノクローグと対バンになるまで俺はミカミ君の事を余り良く思っていませんでした。

でも実際に対バンして、映像を撮る為にモノクローグのフロントマン竹友くんとミカミ君でウチに来たりした時に、ん??こいつ意外といい奴なんじゃないかな?と思い始め、

Twitterでベーシストを募集したときに、(生意気にもベースプレイと本棚の写真を添付してくださいという募集をかけました笑

そしたら当時死ぬほど喧嘩してた地元のベーシストさだはらくんが鍵垢的なモノで俺に対してなんか書いてたよっていうのを友達から聞いてまた喧嘩した事を思い出した。数年前和解した!!あん時はごめんさだはら!!)

本題戻ります!

そしたらいの一番に連絡をくれたのがミカミ君でした。

ベースもうまいし、宅録でこういうベースが欲しいんだよねと言ったら返すまでのスピードが本当に早い。

ハザバンに入ってから何年かは俺の気持ち奇天烈な冗談を理解することに苦しんでいたけど、ここ数年でうまくスルーというか無視してくれるようになりました。

最近は仕事も始めて大変な中馬鹿みたいなスケジュールで行われるワンマンやそれに準ずるリハなども手伝ってくれますし、なんならリハの空気作りもミカミが率先してくれています。
本当にいつもありがとう。


とりあえず

人生とゲストリストどうやって録音してったのかふんわり思い出してみます。

2020年。

まだコロナが流行る前。

友達のエンジニア宮沢に連絡をしてドラムレックをする事にしました。
(宮沢についてはまた後日)

1月くらいかな?

多分3〜4時間でタカシミのドラムレックが完了して、
余った時間でゲストリストのど頭に流れるド下手アコースティックギターを録音。

そのド下手ギターを弾いたのは俺じゃい!
文句あっか?

そのドラムに宅録でミカミにベースを被せてもらいました。
数パターン録ってもらってアツいなこれっていうやつを宮沢に繋いでもらいました。

その後にエレキギターを重ねるんですが、これまた問題ありで、

当時ハザバンにいたギタリストは俺の昔からの親友だったんですが、俺のあまりの段取りの悪さ、音楽的な素養のなさ、人間としてのダメさ、ダメダメの福袋に嫌気が刺し、もうお前とはやれない!となってしまったんすね。

なんと、


そっからギタリストを探すのに半年以上かかってしまいました。

2021年の始まりに俺はある人に電話しました。

サンボマスターのエンジニアの杉山オサムさんです。

オサムさんは学生時代に出合わせてもらってそっから数年おきに連絡していたのですがなかなか自分の新しい作品に手をつけていなかったのでみやげも持っていく事も出来ず、連絡を出来ていませんでした。

このホットな2曲のミックスはオサムさんに頼むしかねえと思い、連絡すると二つ返事で快諾してくれました。

サンボマスターの(愛故に敬称略!!)「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」のギターソロがあるのですがなんとそのギターソロはオサムさんが弾いたものだと知ってましたか??

大ヒット間違いなしの楽曲のギターソロを任せてしまう山口さんもすげ〜けど、笑ってスライドギター弾いてしまうオサムさんが俺は大好きで、そんな人にうるっせー音でこの曲達はミックスしてもらうべきだと思いました。

そんであわよくばギターソロ弾いてもらおうと思ってました笑

バッキングのギタリストは上手い友達がいっぱいいたので彼等に任せようと思ったのですが、何故かあまりうまくこの曲に乗ることができない感じでした。
しょうがないので
オサムさんに呼ばれた市ヶ谷のスタジオでバッキングギターを俺が弾こうとおもっていたのですが、
俺のあまりのギターのヘタさにオサムさんが笑ってこう言いました。

「貸せ!俺が弾いてやる!!笑」

なんとゲストリストのギターは頭の下手くそアコギ以外はオサムさんが弾いてくれてます。

後日バイトをしているとオサムさんから電話がかかってきて、どうしてもゲストリストにピアノとかオルガンを入れたいと話してくれました。
俺はもちろん二つ返事で快諾。

後日市ヶ谷のスタジオに行くと超カッケーレズリースピーカーとシビい鍵盤。

そのキーボーディストの方は元オトナモードの山本健太さんでほぼほぼワンテイクでいっちばんかっこいい音を弾いて帰っていかれました。
(俺の曲録音した後あいみょんさんのデケーツアーのリハに向かったそうです。何してんねん!!)
山本さんその節はありがとうございました!!!

そしてゲストリストのジャケットは水谷慎吾さんが担当してくれました。実際にゲストパスを発注してくれてそれに俺がお世話になった皆さんの名前を書くと言うジャケットでした。かっこいいよね。伝説的駄作の1stのジャケも水谷さん。ほんとにいつも大事な場面で手伝ってくださりありがとうございます。

そんで人生のギターはオサムさんの横にいた元センポクカンポクというバンドのギタリストのアスカくんが弾いてくれました。

なんか爽やかすぎるかな?とかも思ったんですが俺が歌を乗っけた時に本当いいバランスになって、めっちゃビビりました。こんないいバランス感で初めて会ったやつのためにギター弾ける奴いるんだなー。
あすかくんありがとうな!!仕事早すぎ!!

んで歌。

俺はアホなんですがそこそこ歌が歌えるので自宅やスタジオで歌を歌う時ワンテイクかツーテイク録ってそれのいいところを繋ぎ合わせて作るというやり方でこれまでやってきました。

ですが今回ゲッソリ(注、ゲストリストの事、リハスタで次何やる?ゲッソリ?とハザバンでは言います。知るかボケ!)と雀荘(注、人生の事。ゲッソリおんなじパターン)は、正直勝負曲だと思っていたので、オサムさんに歌のディレクションもがっつりやってもらいました。

ゲッソリのRECの合間オサムさんがエレベーターの中で
「お前、俳優とかもやってみたら?」って言ってくれたの、あれなんか嬉しかったなぁ。

そんな褒め方あるんだ!と嬉しい気持ちでその日いっぱいだったこと思い出しました。

歌録りも終えて、ミックスをオサムさんの基地で確認して最高の気持ちでした。

近くのドラッグストアでハイボールとビールを買って基地で乾杯。

レコードでビートルズのヘルプを2人で聴きました。
「ハザマ?知ってっか?ビートルズのヘルプはレコードで爆音で聴いたらパンクなんだぜ!」
俺はオサムさんにこの曲達を仕上げてもらって本当によかった。


自信作の二つを身の回りの音楽家やレーベル、友達に送りつけました。

昔自分がお世話になったスクールオブロックの校長遠山さんにもお送りしました。

その後日ラジオでも流れてほしくてスクールオブロックにもお送りしたところ

なんとTwitterで遠山さんが直々にラジオに来てくれて呼びかけてくれている事をファンの方から伺って東京FMに向かいました。

(もうラジコなどでは聴けないのですがYouTubeに違法アップロードされてるやつがゴニョゴニョって感じです!)

遠山さんは超ロックや音楽、お笑い、カルチャーが大好きな人でそんな人とサシで1時間やらせてもらえるなんて大丈夫なのか?と不安いっぱいで向かいました。

ディレクターの方とお話をして、本当にざっくりとした流れだけ教えてもらって本番スタート。

いやいやいや!!無理だろ!!

と思ったのですが、番組でめちゃくちゃいじってもらって可愛がってもらって、遠山さんにたくさんつっこんでいただき本当に楽しい1時間を過ごさせていただきました。

終わりにはこないだ誕生日だったでしょ?とケーキまでいただき、タクシーチケットもいただき帰りました。

帰りのタクシーで俺はエゴサーチをしたり、感動してくれた友達にラインを返したりしていたのですが指が震えて目も涙でぼやけていました。


後日なんとその放送をパンサーの向井さんが聞いていたらしく、向井さんのラジオ番組で楽曲を放送していただき

なんとその後テレビ番組、「よるのブランチ」に呼んでいただきました。

ただ俺は芸人さんでいうところのかかった状態になっていてなんとなく自分ではシコリが残ったままなのですが向井さんも、着いてきてくれたghost like girlfriendの岡林君も楽しかったといってくれたのでなんとかほっとした気持ちでした。

その後2人でむかいの喋り方のジングルを作ったり。楽しかったな。

またパップコーンの芦沢さんはラジオでも流してくれたり、2時間くらい普通に電話して曲を誉めてくれたりしました。
(静岡そろそろ呼んでください!!)

あと色んなラジオ局に営業してお送りしたらダイアンのよなよなでもオンエアしてもらいました。(変な意味ではなく津田さんのテキトーな曲紹介で流れたのもよなよなリスナーとして最高に嬉しかったです。ぷぅ。)

こういう表舞台の人以外にもたくさんの同級生や友達、先輩からメッセージをたくさんいただきました。

同級生のモテない系の友達は大概鬱っぽくなってて笑いました。
28だもんね俺ら。っていうか来年29か。
でもちょっと歌聞いて元気になったとか言ってくれてありがとう。
もうほんっと俺やばいけどギリギリやれてるからお前もなんとかやってけよ。
まじでやばい時は出来る限り今まで助けてくれた分の倍の倍返すわ!(金は無理!!消費者金融行け!!むしろ貸せ!!)

ただこんだけ支えてもらって今年俺は売れなかった。

多分普通にまだまだやらないといけないところをやれなかった。

金銭的な部分でも体力的な部分でも。

来年はアルバムを出す。

そんで世の中の腐ったり腐りかけてる奴らにたくさん聞いてもらいたい。

俺は人生をかけて来年歌う。

こんな長文見てくれてありがとう。

今年は良い年だった。
来年はこれを読んでくれたみんなと乾杯したいぜ。

ドリンク代なかったら貸してくれ。1200円。俺は2杯は飲みたい。




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