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コロナ感染記 一喘息患者の場合

※これはあくまでも一個人の感染記録です。
状況も刻々と変わっておりますので、最新情報は然るべきところでご確認いただくようお願いいたします🙇‍♀️

PCR検査の結果、陽性だったため、
しばらく自宅&ホテルにて療養しておりました。

これだけ広まっているから
いつかかってもおかしくないと覚悟はしていたのですが、
正直、結構大変でした。。


なので、ちゃんと記録に残しておこうと思います。


なかなか検査が受けられない

最初は同居家族からの「発熱した」という一言に始まり。

喉も痛いとのことで、もしかして…?と疑い始め。
熱もなかなか下がらないので、とりあえず検査を受けないと、と探し始めたが、

これがなかなか見つからない。


最近無料PCR検査なるものも始まっているけれど、
どれも、症状がない人、かつ濃厚接触者でもない人向け、ということで。

つまるところ、医療機関にとりあえずは行きなさい、ということなのだが
発熱外来をやっていないところも多く、
やっていても、混み合っていてなかなか予約の電話がつながらない。
発熱相談センターなるところも全然繋がらず断念。


医療機関に勤める母の友人にLINEで尋ねてみると
医療機関を受診できても、PCRを受けられるまで数日かかる状態だとのこと。

どこもかしこも限界の状態で回ってるんだなあ、、、と思わざるを得なかった。


と言っているうちに、私も発熱。なんてこったい。


このままにするわけにもいかないので、
地元の友人たちに尋ね回り、
なんとか検査をしてもらえる医療機関を探し当て、


まず家族が検査を受け、結果、陽性と判明。


幸い、その医療機関から、
ご家族も併せて検査しますよ!という申し出をいただいたので
私を含め、他の家族も全員検査しに行った結果、

濃厚接触者となった家族の中で、私だけが陽性に。なんと。



ちなみに抗原検査だと、最初に陽性となった家族も含めて全員陰性との結果に。
医療機関の方によれば「抗原検査だけだとなかなか正しく検出できなくて…」とのことだった。


保健所も混み合っていて連絡まで数日かかるかも…とのことなので
とりあえず当面自宅療養する方向で検討することに。


感染しない、させない、の難しさ


自宅療養をするにあたって、
同居家族間での感染をどう防ぐか、がとにかく大変だった。

特にどうしても共用となってしまうトイレやお風呂などの水回り。

どれだけ気を遣っても、どうしても接触は発生してしまうし、
感染者本人もだけど、感染していなかった家族がいちばん神経をすり減らしていたと思う。


その頃の症状だと、とにかく喉が痛かった。
焼け付くような、って言葉がぴったり。本当にびっくりするくらい痛い。

正しいかわからないけれど、とにかく水を飲んで喉を冷やしていた。
その方がちょっと楽で。
お見舞いにフルーツジュースの詰め合わせを送ってくれた方がいて、これもありがたかった。

私の場合、発熱はそこまで高くもならずにすんだが
一方で咳が止まらず、鼻水鼻づまりもそのうち現れはじめて、
これが結構呼吸を苦しくする。

元々喘息持ちで、だんだん咳の感じが喘息発作に近くなってきていたことから、
手元に残っていた喘息の薬を使いながら様子を見ていたが、
それでもなかなか落ち着かず。

※喘息患者の方には、事前にかかりつけ医の先生とご相談の上、吸入薬も含めて常備薬を手元にある程度置いておくと安心かと。。
 本当は初期に病院にかかって薬を処方してもらうのがベストだけど、
 私の場合、土日が重なったり、かかりつけ医の発熱外来の予約電話もなかなか繋がらずで、受診することができなかったので…。



保健所からの連絡は数日かかるかも、と言われていたのですが、
感染がわかった翌々日の夜に着信が。

20分くらいかけてヒアリングがあり、
家庭内の感染状況も見てホテル療養に切り替えできないか調整するとのこと。

咳の様子を聞くに、喘息持ちであることも踏まえて本当は入院調整をしたいけれど
今の状況だと調整が難しそうでして。。ホテルであれば必要に応じて医療機関につなげるのでせめて。。と。

改めて状況が厳しいことを実感する。

正直自宅療養は限界だな、と思っていたので、お願いすることに。

特に咳について診察を受けられていなかった自分にとっては
毎日問診があり、万が一の場合に医師のリモート診療や医療機関に繋いでもらえるというところも大きい。


…これが、あとで大変なことになるとはつゆ知らず。


そのあと何度か電話でのやりとりを経て、ホテル決定。
公式ホームページの他、Twitterも参考に必要なものを準備した。
Twitter、本当にありがたかった。。知らない情報がたくさんあった。
持ち物については後でまとめるので少しお待ちを。


ホテル療養の実情を知る


自宅から指定のホテルまでは、車を手配してくださるので
それに乗って到着。

ルームキーと諸注意が記載された書類を受け取って、
部屋に着いたらまず内線で過ごし方について説明を受ける。

そのあと常駐している看護師の方から内線がきて、電話問診。
その際、喘息の薬を併用していることや、
咳が続いているが陽性になってから診察を受けられていないことを説明。
前回の喘息発作の時期や持ってきた薬についても細かくヒアリングされた。





食事をとりにいく時間以外は部屋から一切出られないということだったが、
元々ずっと在宅勤務かつインドア派な私はそこまで苦にならず。

これは部屋が狭くなくて、窓が多少なりとも開けられたことも大きかったと思う。
食事はやや難ありだったが持ち込みもできたし、環境は全く問題なかった。


のだが。


問題は症状の方。

一日中、咳が全然止まらない。

手元に置いていた喘息の薬はもちろんすべて持ち込んでいたけれど、
陽性になってから受診できていないので、
そもそもこの組み合わせで、この服用の仕方で良いのかもわからない。

咳が止まらないせいで、喉の痛みもなかなかひかないし、
ゆっくり横にもなれないから身体中が痛い。

翌日も内線での問診があったので、咳の状態を訴えたけれど、
昨日説明した内容が引き継ぎされていなかったのか全く伝わっておらず、
結局同じ説明をもう一度繰り返すことになった。

入所者の情報を一体どうやって管理しているんだろう…と少し不安になる。
想像以上に、患者の急増でうまく回っていないのかもしれない。

咳はひどくなっているか、と聞かれたので
悪化はしていないが、同じ状態がずっと続いていると伝えると
ひどくなっていないなら一旦このまま様子を見ましょう、と。


…。

元々ホテルでは医療行為はできないが、
状態に合わせて、医師のリモート診療や搬送などの手続きをとると説明を受けていたので、
搬送は難しくとも、せめて診察を受けられないかと相談したのだが

リモート診療も不可とのことで、
とりあえず市販薬の咳止めを渡すから、これで凌いでくれとのこと。

こうなってくると、必要に応じて医師のリモート診療が受けられる、というのは実情とは違うのでは?と思ったものの、
ホテルを出られない以上、他に取れる手立てもない。


でも、そもそも喘息用の咳止めの薬を飲んでいてもこれなのだ。
市販薬の咳止めが劇的に効くわけもない。


ようやく突破口が。


それから何度目かの相談で。

「かかりつけ医に連絡してオンライン診察とか処方してもらったらどうですか?
 何にも知らない先生より、かかりつけの方がいいでしょう」と言われる。

それ、なんで先に言ってもらえなかったんだろう?

忙しいのはわかるけれど。
何度も連絡してくる面倒臭い患者かもしれないけど。

こっちだって薬も限られている中、必死なのだ。

かかりつけ医がオンライン診療に対応しているかわからなかったので
念のため、「もし対応していなかった場合はどうすれば?」と尋ねると

「自分で対応している医療機関を探してください。
 オンラインで処方してもらえればこちらで受け取れるよう調整するので」とのこと。

いろいろ思うところはあるが、とりあえず翌日朝一でかかりつけ医に電話をする。
幸い今回はつながり、受付の方に事情を説明する。

事情を鑑みて電話診療してくださることになり、診療の合間で電話をいただいた。

手持ちの薬を確認してもらい、状況を説明すると、
「とりあえず今の症状に足りていない薬があるから追加で処方しておくよ。
近くの薬局から郵送できるから、後で薬局から電話もらった時に住所伝えてね。退所したらすぐおいで。」と急いで手配してくださった。

本当、感謝しかない。

それか看護師さんに内線をして、処方してもらったことを伝え、
薬の受け取りについて確認すると

「郵送は受け取れないので、どなたかに指定時間内に届けに来てもらってください。
 今日の夕食時に渡せるように調整します。」という。


…これまた話と違うな。

とは言え、これ以上やりとりしても埒があかないのは
これまでの経験でよくわかっているので、家族に電話で相談。
PCR陰性だった父が届けに来てくれることになった。

薬局からもお電話をもらったので事情を説明する。
前から顔馴染みの薬剤師さん、すごく心配してくださって、
バタバタしていた中で、馴染みのあるお声にホッとした。


それにしてもこれ、家族全員陽性だったり、
近くに知り合いがいない場合、どうなるんだろう。

というか、そもそもかかりつけ医がいなかったり、
かかりつけ医がオンライン診療・処方に対応していない場合、
自分で探すって現実的なんだろうか?


幸い、私は薬を受け取ることができたけど、
たまたまラッキーが重なっただけだと思う。


ホテルによって多少対応は違うのだろうが
特に喘息患者は、必要な薬がある程度手元に揃っていて、かかりつけ医がいて、
かかりつけ医が電話での診療に対応していて、万が一のときに薬を届けに来てくれる人がいる、という方以外には、
今の状況だとホテル療養はお勧めできない、というのが正直な感想だ。


しばらくして、着いたよ、と父がLINEを入れてくれてすぐ、内線がなった。
ホテルの受付の方からのお電話。

「あの、ご家族の方がいらしているのですが、
 昨日中に差し入れの申し出されていませんよね?」

滞在していたホテルでは、本来差し入れは前日までの申し出が必要なのだが、
どうやら先ほど看護師さんとお話しした内容が通っていなかったようだ。

幸い、これまで学んだ通り、説明してくれた看護師さんの名前を控えていたので
「この方とこういう調整をして許可をいただいているので確認してほしい」と伝えたら
それなら、ということで預かってもらえた。

普段は大変温厚な父だが、いろいろ思うところがあったのか、
情報はちゃんと連携してくれ、と苦言を呈して帰ってきたそうだ。珍しい。


ようやく夕食の時間が近づいてきた頃、また内線。
看護師さんからで、処方してもらった薬の一部を服用しないでくれ、と
担当の医師から指示が出た、という。


かかりつけ医から、陽性であることも踏まえて出してもらったものなのですが…と説明するも
コロナの初期の患者に投与が望ましくないものとのことなので、の一点張り。

そもそもこの時点で私は感染初期でもないのだが、どう説明してもダメで諦めた。


マニュアルで決まっているのかよくわからないが、
処方した医師に確認すらしないのか、、と正直不思議に思った。


それから。

紆余曲折ありながらも
とりあえず薬を受け取ることができ、その晩から服用。

既に結構悪化していたので、すぐに治るということはなかったけれど
咳の頻度が少しずつ落ちてきたことで、少し体を休められる時間ができて
ようやく、ちょっとだけ落ち着くことができた。

ちゃんと相談できるルートが見つかったことにホッとしたのもあるかもしれない。



それから数日して、ようやく退所できることになり
帰宅して早々にかかりつけ医を訪れた。

薬が一部服用できなかったことを伝えると、
「せめてこっちに確認してくれれば説明も代替案も出せるというのに…」と。

いろいろ事情はあるにせよ、
処方した側からしたら至極正論だよなあと思った。


結局いまだ咳は続いていて、通院しながら治療を続けている。


ホテル療養は最善策だったのか


現場がギリギリの状態なのはよくわかっている。
電話もいつも忙しなかったし、
電話越しにバタバタとした様子ややりとりは十分伝わっていた。

だから、なるべく迷惑はかけないようにと思っていたし、
同じことを何回聞かれてもきちんと回答した。


一生懸命働いている人たちに
感謝こそしても批判するなんて、という気持ちもあったし。


でも正直、療養中の対応に不安にさせられる点は多かったし、
最初に保健所から聞いていた説明とは違う部分も見受けられた。

だから、一喘息患者としては、
喘息持ちの人にホテル療養は安易に勧められないな、と思ってしまったのも事実で。

結果、もやもやした気持ちを、そのまま記録してみた次第だ。

同じ境遇になる人が減るように、祈りながら。


番外編:ホテル療養中に重宝したもの


ホテル療養いいぞ!という記事ではないのだが、
とはいえ経験はしたので、
参考までに、持ち込んでよかったものは書いておこうと思う。

※ホテルによって備品やルールは違うと思うので、
 あくまでもご参考程度に。。

加湿器

もし携帯型の小さいのをお持ちであれば是非とも。
かなり乾燥してたので、とくに喉の痛みがある人はちょっと辛いかも。

楽な部屋着&スリッパ

他の人と会うことなんてほとんどないので
もう究極に楽な格好をするに限る。

とはいえ、お弁当を取りに行くときだけは部屋を出る必要があったので、
スリッパとかクロックス的な、
そのままスポンと足を突っ込めるものはとても便利だった。

部屋は温度調整があんまり柔軟にできなかったので、
あたたかくする、というよりは
調整しやすいように重ね着する方が便利だったなあ。

ヨーグルト

乳製品が全くなかったので、
胃腸を整える意味でも持ってきて正解だった…。

コーヒー、お茶など

飲み物は、水か緑茶のペットボトルのみになるので
普段コーヒーとか紅茶とか飲む人は持ち込んでおくと良いと思う。
フルーツジュースも持って行ったけれど気分転換によかった。

レトルト食品

これはかなりホテルによるかと思うけれど
私のところは見事に3食コンビニ弁当のような構成で、
だいたい同じおかずが2回は出てくる、といった具合(笑)

流石にずっと続くと胃がもたず、
持ち込んだレトルトの雑炊やにゅうめんを代わりに食した日も。
後はフリーズドライのお味噌汁。とってもおいしかった…。

食欲がない人にはお粥というオプションもあったので
ヘビーなお弁当がしんどい人は、それもありかも。

入浴剤

いるかな?と思いながらいくつか持っていったけど、
ちょっと香りがあるだけで気持ちが安らぐし、
使っちゃえば帰りは荷物にならないのでおすすめ。

お風呂周りで言うと、
ドライヤーは部屋に備え付けのものしか使用できなかった。
もし持ち込んでも使えない可能性があるのでご注意を。


持ち物はまたなんか思い出したら追記します。

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