私の恩師。
読みに来て下さり、ありがとうございます。
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このnoteでは、感謝を軸に、
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リラックスしてお過ごしください。
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H先生との出会い
私の夢は、小学校の先生になることでした。
小学5・6年生の時に担任だった先生が、私にとっては素晴らしい先生だったのです。
この出会いがきっかけで、「こんな先生になりたい」と思うようになりました。
ここからは、H先生と呼びます。
H先生は、クラス全員をえこひいきすることなく、平等に見てくれる先生でした。
どんな子どもにも、悪いことは悪い、良いことは素晴らしいと、はっきり接してくれる先生だったのです。
今ならばそれが当然だと思うのですが、私が小学生だったころは、優秀な子ほどひいきされ、問題のある子はことごとくひどい対応をされるということが多々ありました。
そして、それが普通のこととみなされていたように思います。
(小学生の狭い了見なので、もしかすると違っていたかもしれません)
そんな風に、それまでの担任があからさまにえこひいきをする人ばかりだったせいで、学校の先生に不信感を持っていた私は、H先生のことを初めて信頼できると感じました。
(えこひいきする先生のせいで嫌な思いをしたのは数知れず。)
学級でのトラブル
一つ、覚えているエピソードがあります。
5年生のころ、クラスのわんぱくな男子Aくんと、クラスでリーダー的な存在だった女子Bさんが、ある日ケンカをしました。
理由は忘れてしまいましたが、リーダー的女子Bさんの取り巻きの女子が大掛かりでわんぱく男子Aくんを責め、一方的にAくんが悪いという空気になってしまったのです。
しかし、傍でその一部始終を見ていた私は、どう考えても、リーダー的女子Bさんにも悪いところがあると感じました。
それでも、クラスの最大勢力の女子グループを向こうに回して、わんぱく男子Aくんを庇う根性もなかった私は、モヤモヤを抱えたまま、ただ静観するのみでした。
そしてこの騒ぎは、職員室の先生たちにも知れ渡るところとなりました。
H先生のトラブル解決
今までの担任だったら、このトラブルについて、Bさんと取り巻き女子の言い分を認め、Aくんを悪者として処理していたと思います。
今考えたら絶対にありえないのですが、それがまかり通る学校であり、そういう時代だったのです。
しかし、H先生は違いました。
ケンカの当事者であるAくんとBさん(および取り巻き女子)に話を聞くだけではなかったのです。
そのケンカの翌日だったと思うのですが、休み時間に私は職員室に呼ばれました。
心当たりがなかったので、「知らないうちに何か悪いことをしていたのか?」と内心恐れながら職員室へ向かい、その後、H先生と別室に入りました。
私が呼び出された理由は、AくんとBさんのケンカの件でした。
H先生は、当事者の2人に話を聞いても、主張するばかりでケンカの全容がわからず、当時学級委員だった私に、ケンカの様子を聞きたいと言いました。
私は、ケンカの一部始終を、自分の感情を抜きにして話しました。
話し終えたあと、さらに先生に聞かれました。
「ゆにさんはこのケンカについて、どう思った?」
正直驚きました。
ケンカは当人同士の話で解決されるものだと思っていたし、当人以外に話を聞かれたことなんて一度もなければ、周りにそんな聞かれ方をした同級生もいなかったはずです。
何よりも、ケンカの善悪は、大人が判断するものだと思っていました。
「なぜ、そんなことを聞くのですか?」
気がついたら、私は先生にそう聞いていました。
すると先生は、こういいました。
「どちらにも加わっていないあなたから見て、どう感じたかを知りたいの。クラスの雰囲気からすると、Aくんだけが悪いっていうことになっているけど、ゆにさんは納得いかないって顔をしているから、あなたの考えが聞きたい」
H先生は、私が学級委員としてクラスの悪い雰囲気を気にしていることと、ケンカに納得がいっていないことを見抜いてくれていたのです。
やっと心のモヤモヤを話せると思った私。
でも、クラスの女子に知られるのだけは絶対に嫌でした。
「先生、他の子に私から聞いたっていう話はしないでくれますか?」
「大丈夫。約束は守る。誰にも言いません」
そう言ってもらい、やっと私は心の内を先生に話しました。
つっかえながらも、自分の本心をようやく吐き出せました。
それを聞いたH先生は、私のことを信じると言ってくれました。
その日のうちにH先生は、クラス全員にこのケンカの顛末と、片方だけが悪いのではなく2人ともに原因があること、どちらかを一方的に責めるべきではないことを伝えて、このケンカは解決しました。
この一件で、H先生が今までの先生とは違い、一人ひとりを分け隔てなく見てくれる先生だとわかりました。
やっと、信頼しても良いと思う先生に出会えたのです。
(それぐらい、今振り返ると変な先生にばかり当たってきたのですよ…)
きっかけはこれだけではないのですが、いつしか私は、H先生のような先生になりたいと思うようになりました。
残念ながら、その夢は叶うことはありませんでしたが、今でもH先生のことは、私の恩師とも呼べる存在です。
さいごに
なぜこのことを書いたかというと、この記事をもう一度読み直したからです。
私の心の師匠を思い浮かべた時、真っ先にH先生のことを思い出しました。
さらに、この記事のある一言で、かつての将来の夢を思い出しました。
軍手を落としたわけでも、自分の過去の記事を見返したわけでもないのですが、「無くした夢のカケラ」という言葉に反応して、この記事を書きました。
長文になってしまいましたが、ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。
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#66日ライラン 参加30日目
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