おいしいお魚やお寿司が食べたい時旅する先を選ぶとしたら？北海道、岩手、石川、千葉に静岡、福井に長崎。例に出しきれないほど候補がありますが、だいたい漁港が有名な街を目指しますよね。今回はなんと、日本では8つしかない海なし県のひとつ、栃木県。しかも栃木県の中でも最高標高がもっとも高い日光市のおいしいお寿司のお店をご紹介したいと思います。

鮨くろさき　〒321-1661 栃木県日光市中宮祠２４８０

中禅寺湖からすぐ、観光に非常に便利な場所にあります。観光に便利なだけあって、コロナ禍前は外国の方もたくさんいらしていたのでしょう、写真のついた英語版のメニューも完備です。

実は訪問するまでは、こういうメニューが置いてあるような観光客向けのお店なんて...と、勝手に期待薄、なんて思ってしまっていたのです。そのため、オンラインで散々「要予約」とレビューを見ていたのに当日電話で空席状況を尋ねる体たらく。案の定、「満席」！！他のお店を調べていなかったので途方に暮れていたところ、ホテルのコンシェルジュさんがうまく調整してくださいまして、２回転目が空いたらどうぞ、と滑り込むことができました。（みなさんはこんなことにならぬよう、事前予約をおすすめします）

店内はカウンターとテーブル、お座敷席と、奥に個室もありました。気取りのない店内で、お子さん連れも入りやすそうです。

鮨には日本酒！という方にはこちらのラインナップ。十四代以外なら１合オーダーも可能だそうです。飲み比べもお願いするとできます（価格は選択するお酒により変動。飲み比べの際は十四代は1杯かぎり選択可）。

コンシェルジュさんから「女将さんのおすすめは全部おいしいから食べた方がいい！」と聞いていたのですがこの日はお忙しそうだったのでセルフでセレクト。とりあえずコンシェルジュさんがおいしかったと言っていた地物の舞茸の天ぷらをオーダー。

藻塩でいただきます。香りが濃くておいしい。衣の入り具合、揚げ具合も最高！これは今後のお料理も期待大です。

旬ではありませんでしたが、中禅寺湖名産のひとつ、わかさぎも食べてみました。塩味がほどよく利いた衣でさっくりほくほくに揚がっていて、これだけでお酒がグイグイとなくなっていきます。

日光といえば湯葉！と思い、生湯葉刺身もいただきました。お花の奥にわさびの醤油漬けが添えてあります。

本番のお寿司に行く前に、これだけ大満足できるなんて！！と舌鼓打ちまくりです。

さて、いざ真打登場です。

冷凍ではない、生マグロ（本マグロ）を使っているので、赤身もとろけるようなうまさです。中禅寺湖名産のヒメマスの握りもあり、地のものもしっかり楽しめます。シャリ玉も大きすぎることなく、おいしくいただけるサイズです。
とにかく、お魚の扱いが丁寧なことがうかがえるお味でした。
くろさきにいったら、絶対に絶対にマグロは外さずに食べてみてください。

おいしさに思わず追加オーダーした穴子。とろっとして絶品！

山奥なのでお魚の輸送も大変だそうで、その分コストもかかる中なのに、鮨くろさきでは大変お手頃なお値段でお料理を提供されています。気っ風の良い店主と明るい女将さんが切り盛りされている大変気持ちの良いお店です。お客さんが多いとさすがにお料理の提供に時間がかかってしまいますので、女将さんに相談しつつ、様子を見ながらオーダーされると良いと思います。お寿司だけじゃなく全てのお料理が丁寧で、これは確かに予約しないと入れないお店だわ、と納得しきりでした。

想像以上においしいお寿司をいただいたあとは、ホテルで温泉ざんまい。

今回の宿泊先は、2020年7月にオープンしたリッツカールトン日光です。

リッツカールトン日光のお湯は、硫黄が香る特徴硫化水素型の単純硫黄泉で、源泉は無色透明なのですが、空気に触れると乳白色のにごり湯に変化して、大好きな「ザ・温泉」のビジュアル！！

お部屋についている内風呂は温泉ではありませんが、マウンテン棟を選べば、日本百名山のひとつ、男体山が望めます。セットされているひのきの香りのバスソルトは宿泊客に大人気だそうです。大浴場が苦手な方も、内風呂でじゅうぶん楽しめます。

長くなりそうなので、リッツカールトン日光宿泊記はまた別途....

雄大な自然の中でお寿司に日本酒、温泉と、NIPPON的な素敵要素をたっぷり味わえた一夜でした。海外旅行が楽しめない今、日本だから楽しめる良さをじっくり味わうのに、日光はびっくりするほどぴったりな場所です。

今回紹介した鮨くろさきは、リッツカールトン日光の宿泊者に大人気のお店だそうです。また、星野リゾート 界 日光からも徒歩圏内なので、両ホテルに宿泊予定の方はぜひ、こちらでランチやお夕飯をとってみてくださいね。もちろん事前予約で！笑

リッツカールトン日光

星野リゾート　界　日光